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「プリゴジンの乱」 仁義なき戦いのヤクザ国家ロシア#1

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今回の「プリゴジンの乱」をみて、多くの人がヤクザ映画「仁義なき戦い」もしくは「ゴッドファーザー」を思い出したのではないでしょうか。 本記事では反社会的勢力をあえて「ヤクザ」と記載します。 ウクライナ戦争については、いつか語りたいと思っていました。21世紀のグローバル社会に生き、地球温暖化や人口爆発問題、経済格差と世界規模の課題を地球人として議論すべき時代に、16世紀のロシア帝国の亡霊「プーチン」が戦争を起こし、世界中が迷惑を被るとは誰も予想していなかったからです。 プーチンという残忍なサイコパスの正体を知るために、お勧めの本があります。 「プーチン ロシアを乗っ取ったKGBたち 上・下 (原題)PUTIN’S PEOPLE』キャサリン・ベルトン著(日本経済新聞出版)」 著者は英フィナンシャル・タイムズ紙の特派員として長らくロシア報道に携わってきた記者で、多くの関係者へのインタビューを通じてプーチンの正体を正確に描いています。 プーチンはKGB( 国家保安委員会)として、東ドイツの西側のハイテク企業の情報を非合法に盗み出す工作を行っていました。KGBはソ連の非合法活動(法律を無視して密かに行動する)グループで、現在はFSBと呼ばれる組織です。 この本はソ連崩壊後にプーチンが故郷サンクトペテルブルクの副市長に就任したこと、そこでマフィア組織と結託し利権を手にし、最終的にはプーチンのインナーサークルと呼ばれる身内(ヤクザの兄弟分と組員)と共にロシアを乗っ取る過程が詳細に述べられています。 アメリカの政府高官が「ロシアは国家の仮面を被った、マフィアが経営する巨大ガソリンスタンドである。」と言ったように、ロシアは国家を装った犯罪組織です。 彼は、典型的なサイコパスであるがゆえ、平気で嘘を付き、自国民・他国民の死に対してなんの感情も持っていません。 敵対勢力の暗殺(イギリスで実行された リトビネンコ事件が有名。)数々の 自作自演による自国民の殺害(1999年 ロシア高層アパート連続爆破事件が有名。)などやっていることはヤクザそのものです。 不幸にしてヤクザの隣に住んでいる国が「ウクライナ」であり「日本」です。 これは、映画「仁義なき戦い」のシーンですが、「プリゴジン」が内部闘争を起こして組長「プーチン」から、粛清されるのをオジキの「ルカシェンコ」が取りなしてコトを収めたが、まだ

レコードを巡る冒険 神保町から御茶ノ水

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 先日、明治大学の社会人セミナー受講のため久しぶりに東京の神保町へ行きました。神保町、御茶ノ水界隈は集英社や文藝春秋社などの出版社や古本屋、レコード屋が立ち並ぶ好きな街です。 ディスクユニオンをはじめ中古レコード店を巡り、お目当てのレコードを探して、値段を見ながら悩むのも楽しみの一つです。いわゆるジャケットを目的に購入するジャケ買いです。 学生時代から購入した大量のレコードは、引っ越しの度に運ぶのが大変なので、結婚を機に全て売ってしまいました。 その後、CDで買い直したり、今ではAmazon Music Unlimitedでほとんどの楽曲は聴くことが出来ますが、お気に入りのレコードのLPジャケットだけは買い戻すしかありません。 今回の目的は、YMOの「BGM」、ピンクフロイドの2枚組の「ナイスペア」のお手頃価格のレコードを探すことです。 「BGM」はYMOの1981年の5枚目のアルバムです。アルバムタイトルは「YMOの曲はまるでBGMのような曲だ」と批評した音楽評論家への皮肉をこめて、つけたものですが、奇しくもアンビエントミュージックを先取りしたタイトルでもあります。 個人的には、YMOの中で一番好きなアルバムです。 ジャケットデザインはデビットボウイの「ヒーローズ」で有名な奥村靫正で、テクノのイメージを一新する水彩画風のデザインは当時斬新で気に入っていましたが、その魅力は今も変わりません。価格とアルバムの状態を見て今回は見送りました。 2つめはピンクフロイドのナイスペアです。このアルバムは1973年に発売されたピンクフロイドのデビューアルバム「夜明けの口笛吹き」(1967年)と「神秘」(1968年)をカップリングしたコンピレーション・アルバムです。 以前、所有していましたが特にデザインチームのヒプノシスのアートワークが素晴らしく、見開きのジャケットの表と裏でメンバーの写真とヒプノシスらしい不思議な写真がタイリングされています。 いかにもヒプノシスらしいデザインですが、どこか和風のテイストがあったり、わざとタイリングの枠を越える写真があるところが斬新です、このアルバムも アルバムの状態を見て今回は見送りました。 ジャケット・デザインで現在、再び評価されているのが、ベルギーの画家のGuy Peellaertです。 「タクシードライバー」 (1976 年)、「パリ、テキ

神奈川フィルハーモニー管弦楽団 歌劇サロメ

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 横浜みなとみらいホールで神奈川フィルハーモニー管弦楽団 歌劇「サロメ」を聴きに行きました。横浜みなとみらいホールはクラッシック専用ホールとして昨年10月にリニューアルした市営のホールです。 私は、リニューアルオープンの記念演奏会に横浜市民の招待枠で行ったことがあります。 クラッシック専用ホールは東京の溜池山王のサントリーホールが有名ですが、敷居が高くて遠いため、横浜みなとみらいホールは近くて親しみのあるホールとして地元では人気があります。 収容人数は2020人とこじんまりしていますが、音はとてもよく、近くにある桜木町の紅葉ケ丘の県立「音楽堂」とともに好きなホールです。 ホールの特徴はアメリカのC. B. フィスク社製パイプオルガン「Lucy」が有名で、横浜にちなんだカモメの彫刻が施されています。 一度、パイプオルガンの演奏を聞いてみたいと思いますが、なかなか機会がなくて残念です。 歌劇「サロメ」は神奈川フィルがオペラに挑戦した点が面白いです。 通常のオペラは、舞台装置があるためオーケストラピット(通称:オケピ)と呼ばれる舞台と客席の間の一段低い部分でオーケストラが演奏するのですが、今回はオーケストラの規模が100名と多いため、セミステージ形式というオーケストラが舞台上で演奏するオペラです。各役の歌手は、オペラ上演としての演技をしながら舞台上で歌います。セミステージ形式を歌劇とも呼ぶようです。 初めての歌劇体験でしたが、ドイツ語の歌が字幕表示されるなど、わかりやすい演出で、オーケストラの演奏が全面に出た、とても良いコンサートでした。やはり100人規模のオーケストラの演奏は迫力があり、特にリズム隊が歌劇にふさわしい雰囲気を演出していました。 神奈川フィルは2023年3月まで日本テレビのドラマ「リバーサルオーケストラ」に出演していたことも有名です。 このドラマは「のだめ」こと「のだめカンタービレ」と同様にクラッシクのオーケストラを題材としたドラマで埼玉県の 「児玉交響楽団」の物語ですが、演奏は 神奈川フィルハーモニー管弦楽団が全面協力しています。6話では、 横浜みなとみらいホールのロビーでパシフィコ横浜をバックに団員が演奏するシーンがとても感動的でした。 これからも、神奈川県民として音楽ファンとして神奈川フィルの演奏は行きたいと思います。やはり音楽はロックもクラッシック

家電メーカースリーアップのサーキュレーター 日本家電の逆襲

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今まで、洗面所は冬はセラミックファンヒーター、夏はタワー型扇風機を使っていましたが、入れ替えが面倒なのと場所をとるので、夏も冬も使えるサーキュレーターを探していました。  ネットや、実店舗を探して見つけたのが、スリーアップのHC-AR1809 衣類乾燥サーキュレーター ヒート&クールでした。店頭で別機種を見て、メーカー名からネットで検索しました。 モーター系の家電を購入する場合、重要なのは日本製かどうかです。 モーター、バッテリーのある家電は、火災・爆発の危険を考えて中国製は避けたほうが無難です。 又、タブレット、スマートフォン、パソコン、ネットワークカメラ等のインターネットに繋がる製品は中国製は避けることをお勧めします。基本的に位置情報、個人情報、買い物履歴、画像のデータは全て中国のサーバーに送られて、必要に応じて中国政府が見ていると思って間違いありません。 スリーアップの会社概要は会社名は スリーアップ株式会社、本社は大阪市中央区で、創立は2007年、資本金が3000万、従業員数は52名のバルミューダと同様の日本のスタートアップ家電メーカーでした。驚くべきことに売上は2022年で49億です。 ファブレス(工場を持たない)メーカ特有の事情を考慮しても、素晴らしい売上です。 早速、ネットで注文して届いたので試してみました。とにかく軽くて取り回しもよく音も静かで非常に使いやすく、 デザインもよく、 色も白でマット 加工がされており高級感があり価格は¥89.800円でした。 小規模な会社は、 開発企画段階からの誰でも企画に参加することが可能です。開発段階から従来の開発チームとお客様が繋がり、商品企画ができる時代なかもしれません。 これからは、 日本家電の逆襲が始まるかもしれません。乞うご期待。

ヒプノシス・デザインジャケット 私的ベスト5

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 皆さんは「ヒプノシス」をご存知でしょうか。 ヒプノシス(Hipgnosis)は、ストーム・ソーガソン(Storm Thorgerson)とオーブリー・パウエル(Aubrey Powell)、ピーター・クリストファーソン(Peter Martin Christopherson)が1968年に結成したイギリスのデザインチームで、70年代を中心にプログレッシブロックやハードロックのレコードジャケットのデザインを手掛けていました。 この時代のロックファンにはおなじみのデザインチームかと思います。この写真は私の所有するヒプノシスの作品集の洋書です。Amazonのなかった時代に、確か新宿の紀伊国屋で購入しました。ヒプノシスのデザインのジャケットファンのバイブルのような本です。今回は私個人が所有もしくは所有していたヒプノシスのアルバムデザインベスト5を紹介したいと思います。 1位 Wish You Were Here / Pink Floyd 1975年 邦題:炎~あなたがここにいてほしい。 プログレッシブロックのピンク・フロイドの大ヒットアルバム「狂気(The Dark Side Of The Moon)」の次作アルバムです。 個人的には、狂気よりアコースティックでいい曲が多いこのアルバムが気に入っています。 ジャケット写真のこの炎は合成と思っていましたが、実際に背広に火をつけているとのことです。この炎がフレームの一部を焦がしているギミックが良く出来ているアルバムです。 2位 Houses of the Holy / Led Zeppelin 1973年 邦題:聖なる館 私が、高校時代にレコードを最初に購入する時に迷っていたアルバムで、数年後に購入しました。 レッド・ツェッペリンのアルバムの中ではあまり評価は高くありませんが、アコースティックギターのイントロがカッコイイ「Over the Hills and Far Away」レゲイ調の「 D'yer Mak'er」は好きな曲です。 デザインコンセプトはアーサー・C・クラークの名作SF「幼年期の終り」をヒントに、たくさんの裸の子供たちが岩場を登ってゆくという神話的なイメージのデザインでしたが、アメリカでは幼児ポルノの指摘を受けてバンド名の帯をつけて販売しました。 3位 BLOOD MOON/佐野元春 &

マイナカードに物申す#1 マスコミ問題

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 最近、マイナカードのトラブルが話題になっています。マイナカードは今後日本がIT立国として生き残れるのか、重要なインフラでもあります。今回は、私の職業でもあるソフトウエアシステム技術者としての視点からマイナカードに物申したいと思います。 問題点1マスコミのネガティブキャンペーン マイナカードは2023年4月の時点での交付枚数は8440万枚です、私の知る限り不具合の報告は多くても1万以下ですから初期不良率は0.011%です。人間が介在しているシステムの場合エラーは必ず発生するためこの程度はありうる数字として許容すべきだと思います。しかもシステムの移行作業は想定しないエラーは発生することは当然のことなので、大騒ぎする必要はないと思います。 又、マイナカードは国がプライバシーを侵害するからけしからんのような根拠のない論調も間違っています。 現在、私たちはAmazonやAppleの便利なサービスを享受するためにクレジット番号、住所、氏名、年齢などの様々な個人情報をアメリカの一企業に預けています。これらのサービスを利用するためには使用する前に「使用許諾書」に同意するのチェックボタンを押さないと利用できません。私たちの個人データは個人特定の広告などで利用されていますが、その事は「使用許諾書」に書かれています。 日本の政府は企業ではなく、厳正に日本の法律に則り個人情報を運用を行っています。Amazonと日本政府どちらを信用するかと言えば日本政府です。ITがわからないマスコミが不安を煽りすぎではないでしょうか。 もちろん、行政側の問題もありますので次回から取り上げたいと思います。 そもそもこのマイナちゃんというキャラクタから問題ありますね。 マイナカードで良かった点もあります。90年代、日本の半導体が世界を席巻し、NECを始めとするパソコンが売れてIT立国と思っていた国が、30年後、先進国の中でITが最も遅れていることが国民全体がわかったことです。 ※今回掲載にあたり使用条件をHPで確認しましたが使用申請の条件にはあたらないため掲載します。

ビートルズの「Let It Be」を2023年に和訳する

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 最近、NHKのドキュメンタリー番組「映像の世紀バタフライエフェクト」で2回にわたりビートルズの特集がありました。 1回目は「赤の時代」と2回目は「青の時代」です。ビートルズの前期、後期をまとめた2枚の有名なベストアルバムをジャケットの色から「赤版」「青版」と呼びます、おそらくこの色に掛けたタイトルでしょう。 ビートルズは今でも普段、普通に聴いている好きな音楽ですが、改めて、ビートルズの偉大さがわかる番組でした。 私が中学生(1970年)の頃ビートルズは解散します。当時テレビで東芝のCM「Let It Be」が流れていたことは覚えています。本格的に聴き出したのは高校生になりベストアルバム「赤版」「青版」が出た頃です。ビートルズがコンサートをやらなくなり、スタジオにこもって名曲を量産していた「青版」が好きでした。 「Let It Be」は楽曲も良いものの、歌詞は当時の高校生の英語力では正直よくわかりませんでした。ItをBeの状態でLetするってなんでしょう?とにかく歌詞は謎だらけでした。ビートルズ大好きの高校の友人の説では「なすがままになればいい」でしたがまだしっくりこない。 改めて2023年、ポールマッカートニーのインタビューや解散直前の心情を踏まえて私なりに和訳したいと思います。JASRAC的にはグレーですが、まず原文の一部を引用します。 When I find myself in times of trouble Mother Mary comes to me Speaking words of wisdom Let it be And in my hour of darkness She is standing right in front of me Speaking words of wisdom Let it be 2023年版私の和訳 「いろいろ悩んでいるときに、亡き母メアリーが夢に出てきて「ポール、どうにかなるさ」って囁いてくれる。辛いとき、彼女は夢の中で私の前に立ち「ポール、どうにかなるさ」と助言してくれる。」 chatGPTの和訳 「困難な時に自分を見つけた時、聖母マリアが私のもとへやって来る、知恵の言葉を語ってくれる、ただありのままになるように。そして暗闇の時に、彼女は私の前に立っている知恵の言葉を語ってくれるただありのままになるように。」 c

音楽とレキシ

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 皆さんは「レキシ」というミュージシャンをご存知でしょうか? 「レキシ」は、SUPER BUTTER DOGというバンドで活動されたキーボードの池田貴史さんが、日本史への造詣が深いことから「歴史縛りのファンクネスバンド」というテーマのもと、2007年に開始されたソロプロジェクトです。 私は、数十年前、転勤で福岡に住んでいた頃「レキテン」なる歴史好きサークルに入っていたときに、レキシを教えてもらいファンになりました。 レキシという名前からわかるように大の歴史ファンで、日本の歴史を主題とした曲はソウルフルかつファンキーで演奏もうまくカッコイイのですが、歌詞とのギャップに笑えます。代表作は「映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者」主題歌の「ギガアイシテル」でしょうか。 「ギガアイシテル」は平安時代末期から描かれていたとされている絵巻物、鳥獣戯画をテーマにした曲です。漫画のルーツとして知られている鳥獣戯画ですが「ギガ」の部分が今風に「超」に解釈されて、コーラスのサビとマッチしているところがセンスが良いです。 椎名林檎との共演きらきら武士 -Kirakira Bushi- | 椎名林檎(Deyonna)とレキシもお勧めです。 最近は音楽活動よりも、俳優としても知られています。TBS日曜ドラマ「99.9-刑事専門弁護士-」の居酒屋の店主や「海街diary」で三姉妹の三女、夏帆の恋人役が自然でいい味出していました。 タイトルがマニアックで面白いものをいくつか紹介します。 「墾田永年私財法 」「刀狩りは突然に」「トロピカル源氏」「古墳へGO!」「狩りから稲作へ 」「甘えん坊将軍」「どげんか遷都物語」 タイトルも完全にお笑いですが、大瀧詠一も一時期ハマっていたように日本の音楽シーンにはクレージキャッツ、ドリフターズをルーツとするコミックソングの系列があります。「ダディ竹千代&東京おとぼけCATS」、 グッチ裕三や‎モト冬樹率いる「 ビジーフォー」、「王様」などコミックソングはものまね、色物として一段低く評価されがちですが中には良いものもあります。 音楽、歴史、お笑いは繋がっています。

鎌倉アナザーグルーンワールド 浄明寺方面ガイドブック

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 あじさいの季節になると鎌倉に来る人が増えます。江ノ電「長谷駅」長谷寺周辺や、JR「北鎌倉」の明月院周辺があじさいの名所として有名ですが、かなり混みます。今回の記事では、人気スポットより多少空いている鎌倉の穴場の浄明寺方面を紹介します。 鎌倉駅から鎌倉霊園行き(鎌23)、鎌倉八景行き(鎌24)のバスで「浄妙寺」まで行きます。浄妙寺周辺は、鎌倉時代の御家人の屋敷が多くあったため、意外と名所が多くあります。 報国寺は足利尊氏の祖父足利家時と上杉重兼の両家の菩提寺で、竹林が有名なお寺です。 御家人の足利家が、最後は鎌倉幕府を倒して室町時代になります。報国寺は室町時代と繋がっています。 竹林は素晴らしく京都に来ているような錯覚を覚えます。抹茶が飲める茶屋もありますし、石庭も風情があります。もちろん、あじさいも咲いています。 この近くには、宮家の華頂宮(かちょうのみや)の華頂博信侯爵の洋館のお屋敷があります。現在、改装中の長谷の文学館と同時代の様式の建物なのでテレビのミステリーの洋館の撮影に使われるかもしれません。 一条恵観山荘は元々京都の公家一条恵観によって営まれた山荘です。一見すると田舎家風なその建物は、恵観公自身が設計をし、随所に雅な心と野趣が込められた皇族の「茶屋」です。昭和34年に鎌倉に移築されました。 庭石や枯山水も建物と共に移され当時と同じように配置さ、まるで京都に観光に来ているような錯覚を覚えます。山荘内は「滑川」が流れ、その流れを観ながら「お茶」ができる喫茶店が有名です。 ランチは「石窯ガーデンテラス」が有名ですが混んでいるので、カレーが美味しい「into the wild」もお勧めです。マスターの飽くなきカレーに対するチャレンジ精神が素晴らしい。ちなみにGoogle Mapでの評価は5でした。帰りのバスは「浄妙寺」は混雑しているので一つ手前の「青砥橋」から乗ることをお勧めします。一条恵観山荘からですとバス停「青砥橋」は近くにあります。 鎌倉は、緑が多く海に近いため都会より気温が低く木陰は涼しいです。訪れるには今の季節がちょうど良いかもしれません。京都旅行にきた気分になります。 今回紹介した場所のGoogle Mapです。行かれる方は参考にしてください。 間違っても「小町通り」「江ノ電、鎌倉高校前」には行かないほうが良いと思います。混んでいるだけです。

最強女優NO2安藤サクラ ゆとりですがなにか

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以前、記事に書いたように、日本の最強女優NO1は長澤まさみだと思いますが、安藤サクラも好きな女優です。今話題の「怪物」も良かったですが、9/29公開の今問題になっている特殊詐欺を扱った映画「BAD LANDS バッド・ランズ」も楽しみです。 安藤サクラは、父奥田瑛二、母安藤和津の次女で、俳優の柄本佑の妻でもあります。このファミリーは演劇一家でもあり、全てが「芝居」に結びついている面倒な人たちのなかで一番ひょうひょうと、自然にいる感じがしています。 映画だけではなく、テレビも出演作品が多く、NHKの朝ドラの「まんぷく」、日本テレビのバカリズムの「ブラッシュアップライフ」と自在な役作りは、結婚して妻になり母になってから益々その振り幅が大きくなってきたと思います。 私の一番好きな作品は2016年の日本テレビの日曜のドラマ「ゆとりですがなにか」です。「クドカン」こと宮藤官九郎のオリジナル脚本で、彼女にとって連続ドラマの初ヒロインであった作品です。 若者が「Z世代」ではなく「ゆとり世代」と言われていた頃のドラマであり、 岡田将生、 松坂桃李、柳楽優弥、 安藤サクラの4人が20代から30代の間で仕事、恋愛、家族関係で悩みながらも成長していく青春群像の物語が、クドカン独自の視点で描かれています。 岡田くんを始め、今では全員主役級の4名の役者のそれぞれの関係性が面白く、当時の時代の教育問題、過労死、パワハラ、不倫、跡継ぎ問題、ストーカー、学歴社会、不当滞在などのシリアスな社会問題を取り上げつつも、全体的にはコメディとして成立させるクドカンの脚本家としての才能がわかるドラマでした。 特に、ドラマの中で安藤サクラが演じたアラサー女性像は、恋人、娘、嫁、仕事の上司、彼らの親友としてそれぞれの関係性を丁寧に演じつつも悩める存在感を表現しており、役者としての力量を感じました。 また、ラストの岡田将生と安藤サクラの挙式シーンは、ドラマというよりも映画と言っても良いほどのクオリティの高い名シーンでした。現在、ストリーミングで視聴できますので、興味のある方はぜひご覧ください。 当時の映像をYouTubeで検索していたら、10月13日より「ゆとりですがなにか インターナショナル」として現在の「ゆとりですがなにか」メンバーのその後が描かれる映画が公開されることがわかりました。これは絶対に面白いので、今

映画「怪物」 故坂本龍一にささぐ

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 最近、映画「怪物」を観ました。監督は「海街diary」の是枝裕和、脚本は「カルテット」などのテレビドラマの脚本家・坂元裕二、そして音楽は坂本龍一です。 「第76回カンヌ国際映画祭」で日本映画では初となる脚本賞「クィア・パルム賞」を受賞し、大きな話題を集めています。また、本作は坂本龍一のサウンドトラックの遺作となりました。 本作は、大きな湖のある郊外の地方都市での子ども同士のいじめにまつわる物語です。長野県諏訪湖をロケ地とし、朝モヤの湖の美しいシーンが劇中の心象のメタファーとして使われているところが、是枝作品らしい映像美を感じます。 いじめの経緯をそれぞれの登場人物の視点で、何度も同じ時間軸を繰り返し描くことで物語の真実が明らかになっていく構造は、芥川龍之介「藪の中」を原作とする黒澤明監督の「羅生門」のオマージュでもあります。 ストーリーはネタバレになるため詳しくは書きませんが、安藤サクラと瑛太の演技もうまいのですが、 是枝監督らしく主人公の少年2人の演技が自然で素晴らしいです。 そして何より、坂本龍一の音楽が素晴らしい。是枝監督が依頼の手紙を坂本龍一に出したところ、本人から「体力的に全曲の書き下ろしはできないので、何曲かイメージしているものを形にしますから聞いてください」と返事が来て、その後2曲の描き下ろしの新曲と「すでに私が発表している楽曲から自由に使って頂いて構いません」と返事が来たそうです。 是枝監督は、既存の坂本龍一の曲と新曲を自ら構成を考えて、サウンドトラックを作成しました。 映画のエンディングの重要なメッセージであるシーンは、切なくも希望を象徴するように「Aqua」が流れます。「Aqua」は坂本自身の娘である坂本美雨のために書かれた曲であり、この映画の重要なテーマでもあります。 カンヌ映画祭では、この音楽が終わるとともにスクリーンに「坂本龍一にささぐ」とクレジットが出ると、ひときは大きな拍手が起きたとの事です。 映画「怪物」は是枝監督が作った坂本龍一の好きな曲のPlaylistでもあったと思います。故坂本龍一にささぐ。 「怪物」Playlist(サウンドトラック) アルバム「12」20220207 オリジナル Monster 1 アルバム「out of noise」 hwit オリジナル Monster 2 アルバム「12」 20220302 アルバム

どうする家康 最後まで間に合うか? #レキシ2

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今回も歴史関連の記事です。大河ドラマはNHKの顔となるドラマで、豪華な出演者や斬新な映像、新しい学説を入れたストーリー展開など、毎週日曜日の夜のルーティーンとして楽しみに観ています。 過去5年の大河ドラマ一覧と私の評価は以下の通りです。 - 2018年「郷どん」:原作林真理子、脚本中園ミホ、主人公西郷隆盛(鈴木亮平) 評価4  渡辺謙と北川景子が良かった。 - 2019年「いだてん」:オリジナル、脚本宮藤官九郎、主人公金栗四三(中村勘九郎)、田畑政治(阿部サダヲ) 評価5  個人的にクドカンが好きです。 - 2020年「麒麟がくる」:オリジナル、脚本池端俊策、主人公明智光秀(長谷川博己) 評価3 本木雅弘が良かったけど全体的に地味。 - 2021年「晴天を衝け」:オリジナル、脚本大森美香、主人公渋沢栄一(吉沢亮) 評価3  草なぎ剛が良かったけどこれも全体的に地味。 - 2022年「鎌倉殿の13人」:オリジナル、脚本三谷幸喜、主人公北条義時(小栗旬) 評価5 ここ最近は「鎌倉殿の13人」が一番面白かったと思います。鎌倉時代はあまり馴染みがありませんでしたが、ストーリーと出演者が素晴らしく、鎌倉が近所であることもあり親近感を覚え、毎週楽しみに観ていました。 そして、今回は「どうする家康」です。「どうする大河」と言われるように、視聴率は低迷し、私も一ヶ月ほど離脱していました。とにかく、明智光秀や豊臣秀吉の描き方がクズすぎて共感できないのと、ストーリー展開が遅すぎて本当に終わるのか心配になります。 大河ドラマは平均47話あるのでchatGPTに以下のプロンプトで質問しました。 「あなたはNHK大河ドラマの脚本家です。今回徳川家康のドラマの脚本を担当することになりました。47話で徳川家康の生涯を描く場合、関ケ原の合戦等の大きなイベントを12上げて何話に放映するかを考えてください。」 以下が答えです。 豊臣秀吉との出会い - 第2話 駿府城築城 - 第6話 関ヶ原の合戦 - 第12話 徳川家康の将軍就任 - 第16話 大坂の陣 - 第22話 徳川幕府の成立 - 第27話 キリシタン禁教令 - 第32話 参勤交代の制度確立 - 第35話 一国一城令の施行 - 第39話 家康の隠居と家督継承 - 第42話 三河一向一揆の鎮圧 - 第44話 家康の死と後継者問題 - 第46話 「三

邪馬台国は何処にあるのか? 九州VS近畿 レキシ#1

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 私の趣味の一つが歴史です。私が若い頃は、歴史に興味はなく大河ドラマも見ませんでしたし、京都や鎌倉に修学旅行に行っても、昔の建造物よりもテナントなどの謎のおみやげに興味がありました。 歳を重ね、色々な経験や知識を得るにつれ、人類や日本人の過去の経験や考えたことを知りたくなります。今では毎週大河ドラマを見ますし、観光に行く前には予め神社や寺の成り立ちを予習するようにしています。 最近、佐賀県の吉野ヶ里遺跡で今まで、神社があったため発掘出来なかった場所から、新たな石棺墓が見つかりました。この石棺墓が女王・卑弥呼が統治した「邪馬台国」がどこにあったのかを探る手掛かりになる可能性もあります。 邪馬台国は、天皇が日本を統一する前の、2世紀 - 3世紀頃にあった国の一つとされています。中国の「魏志倭人伝」に卑弥呼と「邪馬台国」の記述がありますが、日本の古文書には記述がないため、存在自体について議論が続いてます。 「邪馬台国」の場所に関しては、大陸に最も近かった九州説と、多くの巨大古墳が出土した近畿説がありますが、決着はついていません。当然、九州地方の人は九州説、関西の人は近畿説を支持していますが、その他の人はどちらでも良いと思っています。 私は、福岡に転勤していたこともあるため、「邪馬台国」は九州にあったと考えています。福岡に住んで感じるのは「中国」「韓国」との近さであり、かつて「福岡」近辺が「大陸」との外交の入り口であったことは地政学的に理にかなっているからです。 過去の歴史を知る方法は大きく2つあると言われています。1つが歴史学と呼ばれる文書や記録、口承などの資料を分析し過去を知ること、もう1つは考古学と呼ばれる物理的な遺跡、化石や人骨などの証拠を通じて過去を知ることです。 つまり、「魏志倭人伝」と遺跡の発見の組み合わせで「邪馬台国」が特定できると言われています。 佐賀県の吉野ヶ里遺跡は実際に行ったことがありますが、非常に大きな村落の跡地であり「邪馬台国」であっても不思議はありません。一方、地理的にはかなり海から遠いため疑問視する声もあります。 今回の吉野ヶ里遺跡での新たな石棺墓の発見は「邪馬台国」議論に終止符を打つ「物証」になるかもしれません。 タイムマシーンが無い限り、過去の真実を完全に知ることは出来ません。歴史学と考古学を組み合わせて過去の真実を推理していくところが、

中野サンプラザ閉館 どうするサンプラザ中野くん

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中野駅北口にある複合施設「中野サンプラザ」が、2023年7月2日に閉館することが決定しました。 全国勤労青少年会館として開業したこのホールは、民間に売却された後も都内のコンサート会場として人気を博していましたが、老朽化などの理由から一旦取り壊され、跡地は多目的ホールなどが入る施設として野村不動産などが再開発し、28年度の完成を目指すとのことです。 「中野サンプラザ」は音の良さで知られ、私もオリジナル・ラブのライブを見に行ったことがあります。 中でも山下達郎が気に入っているホールとしても有名です。閉館にむけて、東京・中野サンプラザホールで5月1日から7月2日まで「さよなら中野サンプラザ音楽祭」が開催されており、多くのミュージシャンが参加しています。 7月1日には、「Before the LAST」として、佐藤竹善(SING LIKE TALKING)、ゴスペラーズ、スキマスイッチ、TAKE(Skoop On Somebody)、玉城千春(Kiroro)、宮沢和史が出演します。 宮沢和史は、「中野サンプラザは自分が歌った思い出だけではなく、国内外の音楽家の素晴らしい歌や演奏をたくさん聴いた思い出溢れる場所です。数々のシーンを思い出しながら最後の時を噛み締めたいと思います。」とコメントしています。 そして、7月2日の最終日は山下達郎のワンマンライブが開催されます。山下達郎は「中野サンプラザ」の最後を飾るに相応しいミュージシャンです。ホールツアー「山下達郎 PERFORMANCE 2023」の一環としてチケットが販売されており、いつも通り倍率が高いため、私もチケットぴあから申し込みましたが残念ながら外れました。おそらく過去最高の倍率だったと思います。 ここで、気になるのが「中野サンプラザ」を名前にしていた、爆風スランプの「サンプラザ中野くん」です。てっきり「さよなら中野サンプラザ音楽祭」に出演するのかと思っていたら名前がありませんでした。 やはり、名前の関係で「中野サンプラザ」側と揉めていたのかもしれません。「中野サンプラザ」がなくなったら「サンプラザ中野くん」は改名するのか、7月3日以降が注目されます。

シティーポップの経済と地政学

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高校生の頃(1975年)、ラジオでシュガー・ベイブの「DOWN TOWN」を初めて聴いて、そのポップさに衝撃を受けたことがあります。 翌年は荒井由実のプロコル・ハルムのオルガンロックの日本版「翳りゆく部屋」を聴いて、更に衝撃を受けた記憶があります。 フォークソングとは一線を画すこれらの音楽は、後にニューミュージックとかシティーポップと呼ばれ、J-POPへと進化する元となる日本の音楽でした。 1970年代の、はっぴーえんど、シュガー・ベイブ、ティンパンアレイ、キャレメルママ、荒井由実、サディステックミカバンド、ムーンライダーズ辺りが私にとってのシティーポップだと考えます。 ミュージシャンの出身地を見える化するため、Google Mapで地図を作成しました。 細野晴臣は港区、坂本龍一は中野区、高橋幸宏は目黒区、松本隆は港区、鈴木茂は世田谷区、松任谷正隆は杉並区、林立夫は港区、山下達郎は豊島区池袋、大貫妙子は杉並区、佐野元春は千代田区、鈴木慶一は大田区、荒井由実は八王子市という出身地で、ほとんどが東京出身者であり、港区、世田谷区、杉並区といった高級住宅街の出身者が多いことが分かります。 彼らにとっては、山下達郎の池袋、鈴木慶一の大田区(京急穴守稲荷付近)は少し田舎であり、荒井由実の八王子市はとても田舎に感じたかもしれません。佐野元春は年代的に少し早いですが、大瀧詠一一派ということで入れています。 細野さんをはじめ、多くのミュージシャンは経済的にも余裕がり、高学歴のため大学のサークルの活動を通じ、色々な音楽に接し、楽器も購入することができました。当時、ドラムセットはお金持ちでないと買えませんでした。日本のシティーポップは、東京のお坊ちゃんやお嬢さんが始めた、ブルジョアでインテリの西洋的な音楽だったのかもしれません。 当時、お洒落で都会的なシティーポップは一部で評価されましたが、山下達郎が今でも根に持っているように、メッセージ性がない、スカした軟弱な音楽と非難されていました。 1982年、オレたちひょうきん族のエンディング・テーマ「DOWN TOWN」(ダウン・タウン)をEPOが唄って大ヒットし、さらに時が経ち、現在は山下達郎のアナログ盤の再発売、「プラスティック・ラブ」のヒットなどのシティーポップが世界的に再評価されています。 西洋のクラッシックのように、品が良く知的で洗練

パティ・ボイド写真展 ロックミュージシャンのミューズとは

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タワーレコード渋谷店8階の催事場SpaceHACHIKAIで開催されている「パティ・ボイド写真展」に行ってきました。思ったより作品が少なく残念でしたが、ザ・バンドのラストコンサートである「ラストワルツ」のリハーサル写真は、その時の空気感が伝わるような良い写真でした。 パティ・ボイドは、原由子の60-70年代のロックミュージシャンへのオマージュソング「スローハンドに抱かれて」の歌詞にも登場するエリック・クラプトンの元妻として有名な女性です。 彼女は、ジョージ・ハリソンと結婚していましたが、ジョージがエリック・クラプトンと友人だったため、お互いに出会ってしまいジョージと離婚して、クラプトンと再婚します。 ビートルズのホワイトアルバムの「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」のギターはエリック・クラプトンが弾いていることで有名ですし、エリック・クラプトンの「いとしのレイラ」は彼女に捧げた曲として有名です。 ミューズ(Muse)は芸術や音楽などを司るギリシア神話の女神のことですが、転じてロックミュージシャンにラブソングを書かせてしまうような女性をミューズと呼ぶことがあります。 他に、有名な例としてデヴィッド・ボウイの最初の妻アンジーに惹かれたミック・ジャガーが作った曲がローリング・ストーンズの「かなしみのアンジー」です。この曲名に関しては諸説ありますが、アンジーもミューズだったのかもしれません。 ラブソングに名曲が多いのは、恋愛が感情を高揚させて、脳内のシナプスが繋がり曲のインスピレーションが湧き出て、すなわちミューズが降りてくるからかもしれません。 今の風潮と逆行するかもしれませんが、恋愛や不倫は 音楽や文学、美術などの芸術にとって重要なエネルギーではないでしょうか。 記事のPlayList 原由子 「 婦人の肖像」 「スローハンドに抱かれて」 Beatles 「WHITE ALBUM」「 While My Guitar Gently Weeps」 Derek and the Dominos 「 Layla and Other Assorted Love Songs」「Layla」 The Rolling Stones 「Goats Head Soup」「Angie」

音声読み上げ「Amazon Polly」で文章の校正

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ブログ記事をchatGPTのWeb-APIを使った自作ソフト「chatGPT編集長」に校正してもらっていますが、意外と「てにをは」のチェックが甘く、読み直すと表現がおかしい箇所があります。 最後は自分で原稿を読み直してチェックするのですが、新たな校正ツールとして、テキストの音声読み上げを使用することにしました。 人間の脳は普段から耳で会話を聞き、内容を判断しているため、契約書などは、自分で文章を読み込むよりも、読み上げてもらうほうが効率的に違和感のある箇所や間違いを探せると言われています。 業務では「音読さん」を使用して、主に動画のナレーション作成に使用しています。無料版では1月5000文字で、私のブログの1記事が平均1200文字程度なので、無料版枠を超えてしまいます。 ネットで調べた結果、AWS(Amazon Web Service)の中に深層学習を使ったテキスト読み上げサービス「Amazon Polly」が1年間は500万文字/月無料です。1年過ぎると100万文字/月で4ドルなので、お試しで使ってみることにしました。おそらく、家で使っているスマートスピーカーAlexaも同じ技術を使っていると思います。 AWSは個人での使用のため、ブログ用のAWSアカウントを作成して、「Amazon Polly」を早速試してみました。使い方はWeb上にテキストエリアに読み上げるテキストをコピーをして「読み上げ」ボタンを押すだけです。「音読さん」よりもイントネーションが劣る気もしますが、目的は文章のチェックなので十分使えます。 Amazonはネットショッピングの会社のイメージがありますが、自社でショッピングサイトを運用するために使用していたサーバーを利用して新たなビジネスモデルを構築しました。それがクラウドコンピュータのサービスAWS(Amazon Web Services)です。AWSはクラウドの基本となるプラットフォームで、「メルカリ」などのSaaS(Software as a Service)の下支えになっている技術です。現在、クラウドのシェアはトップですが、MicrosoftのクラウドAzureに猛追をされています。原因は生成AIに特化したクラウドコンピューターをMicrosoftが提供しているからです。chatGPTもMicrosoft Azure上で動作しています。 生

横浜関内の天ぷら屋「天吉」 原由子ライブDVD発売

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 横浜JR関内駅の山下公園側の近くに「天吉」という老舗の天ぷら屋さんがあります。いつも行列ができるお店ですが、平日のランチ時なら比較的入りやすいです。 お勧めは、天丼のランチセットで江戸前のごま油で揚げた天ぷらに濃い目のタレが美味しくて、たまに食べたくなり食べに行きます。 この「天吉」はサザンオールスターズの原由子の実家としても有名で、サザンファンは行った人も多いのではないでしょうか。 サザン、桑田佳祐、原由子は同年代で共に生きてきた同士として、私の好きなミュージシャンです。また、サザンに関係する茅ヶ崎、鎌倉、横浜は生活をする場所であり、好きな場所でもあります。 サザンのキーボードとして、桑田佳祐の妻としてサザンを支えてきた原由子が、31年ぶりのソロアルバムをリリースしました。アルバムタイトルは「婦人の肖像 」。 アルバムは流行りを取り入れた曲から、エリック・クラプトンらが歌詞に登場する洋楽へのオマージュ、原由子流歌謡曲と色々な曲があり、早速Amazon Musicでダウンロードして聴いています。 3月に鎌倉芸術会館で原由子の2日間のみのソロライブがありましたが、チケットは当然入手できず、桜木町の映画館「横浜ブルク13」のライブビューイングでライブを観ました。 ところが、チケットが席指定出来ず、運悪く一番前の席になり、観ていたら首が痛くなりました。普段、映画は一番うしろで観ますが、一番前では観ないことを強くお勧めします。 10人のバンドメンバーと共に、原由子がキーボードとボーカルを担当するライブでは、斎藤誠(G)や河村“カースケ”智康(Dr)など、サザンや桑田佳祐バンドでも活躍する実力派メンバーたちが演奏し、全員が上手で呼吸も合っているため、安心して聴けます。私のお気に入りは、原由子が歌う大陸的で歌謡曲風の「花咲く旅路」ですが、他にも素晴らしい曲がたくさんあり、桑田佳祐にはない独自の音楽センスを感じます。 ライブビューイングのリベンジを込めて、LIVE Blu-ray スペシャルライブ2023「婦人の肖像 (Portrait of a Lady)」at 鎌倉芸術館をAmazonで予約購入し、届きました。 ネタバレになってしまいますが、ライブの最後には桑田佳祐が登場し、橋幸夫・吉永小百合の昭和歌謡の名曲「いつでも夢を」を夫婦でデュエット。懐かしさと楽曲の良さを再び感じ

WWDC2023開催 MRヘッドセット「Apple Vision Pro」登場

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 6月5日(日本時間6月6日)にアップルの開発者向け会議WWDC2023(Worldwide Developers Conference 2023)が開催されました。 毎年新製品の発表があるアップルのWWDCですが、今回注目されていたのはMRヘッドセットでした。MR(Mixed Reality)とは、仮想現実VR(Virtual Reality)と拡張現実AR(Augmented Reality)を組み合わせた複合現実のことを指します。 そして、今回のイベントでついにMRヘッドセット「Apple Vision Pro」が発表されました。ビデオを観る限り、メタのVRヘッドマウントディスプレイ「Meta Quest Pro」、つまりメタバースのヘッドセットとは一線を画する製品です。 メタのVRヘッドセットでは、装着すると仮想空間VRの中に没入するため、装着中の長時間使用は非常に疲れます。また、現実の世界が見えないため、事件や事故災害の発生などの安全上の問題も懸念されます。 一方、アップルの「Apple Vision Pro」は、仮想と現実を組み合わせて、通常の景色の中に仮想的なオブジェクトを出現させるため、装着していても疲れることはありません。 最新鋭のLED、マイクロLEDが、4K相当の解像度のディスプレイに左右の目にそれぞれ2つ搭載されており、両眼の視神経の解像度を超えるため、本物のように見えます。 しかし、価格が3499ドルと日本円で50万近くするため、新型のMacなど他の新製品を発表したにも関わらず、株価は184ドルから178ドルまで下落してしまいました。 iPhoneにしても、Apple Watchにしても、発表された時点ではネガティブな評価もありましたが、アップルは、他のテック企業よりも地道にコストダウンやソフトウェアのブラッシュアップを誠実に行う会社です。今後、「Apple Vision Pro」が「Apple Watch」のようにブレイクするか、「Apple TV」のようにブレイクしないかはわかりませんが、新しい驚きを私たちに与えてくれたのは確かです。新製品はワクワクします。

Sonos(ソノス) スマートスピーカーの独立と連携

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音楽や映画が好きな私にとって、部屋のスピーカーは重要なデバイスです。以前はBOSEの5.1chスピーカーを使っていました。AVアンプを購入してシアターシステムを構築していましたが、リアスピーカーにケーブルを引き回す必要があり、段々と面倒になり、引っ越しの時に手放しました。 その後、iPhoneを音楽プレーヤーにして、Bluetoothスピーカーを接続して音楽を聴くようになり、CDプレイヤーやAVアンプも手放しました。コンピュータシステム同様に、オーディオも従来のアンプを中心とした中央集権型(centralization)から、非中央集権型(decentralization)へ移行していきます。 大型TVを購入した時に、サウンドバー「Sonos Beam (Gen 2)」を購入しました。 Sonosは西海岸サンタバーバラに拠点を置くアメリカの新興スピーカーメーカーです。ライゾマティクス真鍋大度も注目するスピーカーのAppleと言われるほど、スピーカーを「再発明」したメーカーです。 ウエストコースト特有の、シャープでカラッとした乾いた音が印象的です。設計思想が素晴らしく、全てのスピーカーはCPUを搭載したスマートスピーカーとして動作します。スピーカーケーブルは不要で、HDMIとワイヤレス(WiFi、Bluetooth)で動作します。Appleフレンドリーに設計されていて、AirPlayに対応し、スピーカーの制御はiPhoneのアプリで行います。 サウンドバーを購入してから、暫く立った時に、今まで使っていたJBLのBluetooth防水スピーカーが故障しました。JBLの防水スピーカーは屋外で使用することができ、ベランダで本を読みながら、お風呂に入りながら音楽を聴くことが出来ます。 代わりに「Sonos Roam」を購入しました。Amazon Alexaスピーカーのソフトを内蔵しているため、普段はリビングに置いてAlexaスピーカーとして使用できます。そのため、今まで使っていた「Amazon Echo」をメルカリで売りました。 更に、テレワーク中に良い音質で音楽を聴きたいと思い、「Sonos One SL」を2台購入しました。2台をステレオペアリングすることで、iPhoneが高級音楽プレイヤーに生まれ変わります。普段は仕事場のスピーカーとして使用しますが、リビングで映画を観

JAZZ BAR セレンゲティの話 back to 1982#2

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今回も1982年の大阪の話の第二話です。入社早々、大阪出向になった私と同期は半分観光気分で、休日は京都、神戸、奈良と遊びに行っていました。関西と言っても各エリアで言葉や文化も人の気質も異なりますし、大阪、神戸の中でも北と南ではだいぶ違います。阪神電鉄、JR、阪急電鉄と3線が平行に走っているエリアも北ほど上品と言われています。 私が住んでいた守口市は、大阪では鬼門に当たる場所ですが、庶民的な町で当時、文化住宅と呼ばれるアパートが立ち並んでいました。そんな守口でよく通ったのが守口市竜田通にあったJAZZ BAR「セレンゲティ」です。残念ながらネットにも当時の面影を示す写真は残っていませんが、小ぶりでカウンター席があって居心地の良い店でした。 「セレンゲティ」はアフリカのタンザニアにある国立公園の名前で、サックスプレイヤーの渡邊さんとイラストレーターの奥さん、そして渡邊さんのお母さんの3人で切り盛りしていました。お客さんはミュージシャン、アート系の人が多く、色々な人と出会い、色々なことを学びました。時折JAZZのライブもあり、良い居場所でした。 最近はサード・プレイスという言葉をよく聞きますが、サード・プレイスとは自宅や職場とは別の、自分にとって居心地の良い第三の場所、創造的な交流が生まれる場所のことです。「セレンゲティ」は私にとってのサード・プレイスでした。私が東京に戻るときは送別会をして頂き、イラストレーターの奥さんの色紙も頂きました。残念ながらその後、出張の度に店に行っていましたが、いつしかお店はなくなっていました。 最近、「セレンゲティ」によく行っていた私の同期から連絡があり、「セレンゲティ」は名前を変えて大阪・天満のライブハウス「フラット・フラミンゴ」として今も営業していることが分かりました。HPを見たらマスターの写真があり、元気そうで安心しました。 大阪に行くときは、私の最初の「サード・プレイス」であった「フラット・フラミンゴ」に行き、40年ぶりにマスターと奥さんに会いたいと思います。人とのご縁はPriceless。 フラットフラミンゴ店情報 〒530-0041 大阪市北区天神橋4-10-22 千寿ビル3階東 TEL 80-3866-7797(電話不可・ショートメールのみ)

梅田地下街の迷宮とフランスベッド back to 1982#1

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今回は大阪の昔話の第一話です。1982年に松下電送に入社した私は、新人研修後に大阪への出向を命じられました。出向先は、守口の松下電器産業(現:パナソニック)の中央研究所でした。ミッションは、当時、研究所で開発されていた光ディスク(今のDVDを大きくしたもの)を使用し、電子ファイルと呼ばれるシステムを商品化することでした。 大阪には1年ほど住んでいましたが、当時は関西は関東に比べて別の国のように感じました。 江戸時代から自主独立した商人の街として栄えた関西の方は、合理的で自由でカオスです。電車に乗る時には並ぶ必要がなく、確実に歩くのが速く、コンコースでも暗黙の人流がなく、各人が思い思いの方向に歩きます。 大阪の中心街の梅田には、巨大な地下街があり、JR大阪駅からの人流と阪急からの人流と東梅田駅からの人流が合流する場所があります。その人流はまるで人間のブラウン運動のようなカオス感があり、関東から来た私はカルチャーショックを受けました。 梅田の地下街はクモの巣のように次々とつながり、温泉旅館の増築のように広がっています。「梅田地下帝国」とも呼ばれ、世界レベルの規模を誇ります。今はだいぶ整備されていますが、1982年当時は照明も暗く、迷路のように路地が入り組んでいました。 ある日、飲みに行った帰りに阪神電鉄方面の地下街に迷い込んでしまいました。そこには袋小路が存在して、フランスベッドとおぼしき立派なベッドが置かれていました。幸いなことに、その時はこの地下の住人は不在でしたが、ここに住んでいる模様です。 1982年、梅田の地下街にはフランスベッドとそのベッドに寝泊まりする住所不定の方が暮らしていました。大阪は不思議で魅力的な街です。 ※イメージはBing Image Center(OpenAI:DALL:E)で自動生成(プロンプト:大阪地下街の何もない袋小路にフランス製ベットが置かれている様子)

モバイルの歴史 絵具チューブとウォークマンそしてiPhone

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最近、携帯電話やスマートフォンをモバイル端末、略してモバイルと呼称するようになりました。モバイルは英語でmobile(発音は「モボ」に近い)で、ラテン語のmobilis(動かせる)から派生しています。つまりmoveo(動かす)+-bilis(~できる)が語源で、「動かせること」を意味します。 1928年、ヨーロッパの絵画の世界でイノベーションが起きます。金属製絵具チューブの発明です。 従来、絵画は絵具が乾いてしまうために、アトリエで作成されていました。絵具チューブの発明により、絵画を戸外でも制作出来るようになります。 画家たちにとっては、戸外で絵を描くことは新たな驚きと発見があり、アトリエにはなかった自然光の元で風景が描けるようになります。絵具チューブの発明が印象派の誕生につながる一つの要因とされています。モバイルが絵画に影響を与えることなりました。  1979年、私が学生の頃にソニーから、画期的な商品「ウォークマン」が発売されました。「ウォークマン」は音楽を「聴く」から「持ち歩く」へをコンセプトに開発されたポータブルカセットプレイヤーです。当時3万3000円とかなり高額だったため、ウォークマンを先輩にお借りして原付きバイクに乗りながら音楽を聴いたことがありました。音楽を聴きながら街の風景が変わっていく様は、今でも新鮮に覚えているほどのインパクトがありました。音楽のモバイルの始まりです。 2001年、私が社会人の頃にAppleから、画期的なハードディスクのモバイル音楽プレイヤー「iPod」が発売されます。 私は第3世代iPodの10GBを購入しました。価格は初代「ウォークマン」とほぼ同様の3万6800円でした。私が持っている全ての曲がデジタル化され、iPodに入り、いつでも好きな曲を聴くことができるのは、本当に感動的でした。その後、iPodは進化を遂げて、ハードディスクからフラッシュメモリーに変化し、更に薄く軽くなりました。 2007年、最も重要な変化が起こります。日本ではガラパゴス携帯電話が最盛期の時代にAppleのiPhoneが誕生します。インターネットに繋がることにより音楽はクラウドまで拡張されました。iPhoneは携帯電話の進化系ではなく、iPod(モバイル音楽プレイヤー)の進化系であり、Mac(コンピューター)の進化系です。 さらにこの時点で、Appleは

ゴールドラッシュとシャベル NVIDIAの躍進 

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新しく発見された金の土地に一攫千金を狙う採掘者が殺到することをゴールドラッシュ(Gold Rush)と言います。1848年ごろにアメリカ合衆国カリフォルニア州で起きたゴールドラッシュは、西部劇などでも有名です。 個人的には、矢沢永吉が口から黄金のような光を吐き出すアルバム「ゴールドラッシュ」のジャケットを思い浮かべてしまいます。 一方、ゴールドラッシュは投機的なものに人気が殺到するたとえでもあります。今、chatGPTを始めとする生成AIのブームはAIゴールドラッシュとも言われいます。 新しい金を求めて、マイクロソフトを始めとするテック企業、活用を模索する一般企業・政府、アプリケーションを開発するスタートアップ企業、AI評論家、コンサルティングなど多数の人々が、生成AIに集結しています。 そんな生成AIを下支えする企業が、生成AIに親和性の高い半導体を製造するNVIDIAです。NVIDIAはアメリカのシリコンバレーにある半導体メーカーであり、元々はゲーマーの間で「グラボ」と呼ばれるゲーム用の3Dグラフィックスボードを専用に製造していました。ゲームではリアルな画像描画のために、座標位置などの計算をベクター単位で高速に行う必要があります。そのため、グラフィックに特化した専用の半導体がGPUでした。 NVIDIAは2016年以降の深層学習(ディープラーニング)ブームで転機を迎えました。AIの深層学習に使用するテンソル計算にGPUが向いていることが分かり、GPUは次第に深層学習の学習データ作成用のPCに採用されていくようになります。2023年のCOMPUTEXでのNVIDIAのCEOのKeynoteによると、同社は現在、サーバー分野のAIにシフトしようとしています。 最近、NVIDIAの決算がアナリストの予想よりも良かったため、株価は急騰し、時価総額は一時期1兆ドルを超えました。半導体メーカーでは初めてのことです。アップル、マイクロソフトと並ぶ新しい巨大テック企業の誕生です。2021年に一度、株価が上昇したのは、業界では有名なCPUの会社ARMをNVIDIAが買収しようとしたからです。独占禁止法に抵触するおそれがあったため株価は一時下落しましたが、生成AIのゴールドラッシュにより株価が急騰しました。 カリフォルニアのゴールドラッシュでは金を見るける人とそうでない人で明暗が別