Sonos(ソノス) スマートスピーカーの独立と連携

音楽や映画が好きな私にとって、部屋のスピーカーは重要なデバイスです。以前はBOSEの5.1chスピーカーを使っていました。AVアンプを購入してシアターシステムを構築していましたが、リアスピーカーにケーブルを引き回す必要があり、段々と面倒になり、引っ越しの時に手放しました。

その後、iPhoneを音楽プレーヤーにして、Bluetoothスピーカーを接続して音楽を聴くようになり、CDプレイヤーやAVアンプも手放しました。コンピュータシステム同様に、オーディオも従来のアンプを中心とした中央集権型(centralization)から、非中央集権型(decentralization)へ移行していきます。

大型TVを購入した時に、サウンドバー「Sonos Beam (Gen 2)」を購入しました。

Sonosは西海岸サンタバーバラに拠点を置くアメリカの新興スピーカーメーカーです。ライゾマティクス真鍋大度も注目するスピーカーのAppleと言われるほど、スピーカーを「再発明」したメーカーです。

ウエストコースト特有の、シャープでカラッとした乾いた音が印象的です。設計思想が素晴らしく、全てのスピーカーはCPUを搭載したスマートスピーカーとして動作します。スピーカーケーブルは不要で、HDMIとワイヤレス(WiFi、Bluetooth)で動作します。Appleフレンドリーに設計されていて、AirPlayに対応し、スピーカーの制御はiPhoneのアプリで行います。

サウンドバーを購入してから、暫く立った時に、今まで使っていたJBLのBluetooth防水スピーカーが故障しました。JBLの防水スピーカーは屋外で使用することができ、ベランダで本を読みながら、お風呂に入りながら音楽を聴くことが出来ます。

代わりに「Sonos Roam」を購入しました。Amazon Alexaスピーカーのソフトを内蔵しているため、普段はリビングに置いてAlexaスピーカーとして使用できます。そのため、今まで使っていた「Amazon Echo」をメルカリで売りました。

更に、テレワーク中に良い音質で音楽を聴きたいと思い、「Sonos One SL」を2台購入しました。2台をステレオペアリングすることで、iPhoneが高級音楽プレイヤーに生まれ変わります。普段は仕事場のスピーカーとして使用しますが、リビングで映画を観るときは、2台のスピーカーをリビングに移動させて、iPhoneアプリを使ってサラウンド設定にすると、リビングのサウンドバーと連携し、サラウンドのリアスピーカーになります。

普段は独立して動作し、必要に応じて連携して動作します。まるで優秀なサッカーチームのように、個人技とチームプレーが組み合わせて最大の効果を生み出します。スピーカー全体のラインナップ、システムアーキテクチャはよく考えられていて、残念ながらソニーでも勝てません。

「Sonos Roam」をお風呂で使っていて気づいたことがあります。SONOSのロゴに注目してください。スピーカーをひっくり返して置いても「SONOS」のロゴは変わりません。つまり最初から180度回転させても変わらないようにロゴを作っていることが分かります。些細なところに遊び心があり、まさに「美は細部に宿る」を体現しています。中々、アメリカには勝てません。

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