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デイヴィッド・ホックニー展 創作は続く

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猛暑のなか東京都現代美術館(MOT)で開催中の「デイヴィッド・ホックニー展」に行きました。 デイヴィッド・ホックニーは1980年代、ニューペインティングブームの頃の「プール」の絵画で有名になり、雑誌「ブルータス」で特集されたり、原宿辺りのおしゃれなカフェバー(今は死語)に絵が飾られたりしたのを思い出します。横尾忠則もニューペインティングに影響を受けてイラストレーターから「画家」に転向します。 最寄り駅が「清澄白河駅」にある東京都現代美術館(MOT)は、ニューヨーク近代美術館(MoMA)と同様に、現在アートを中心とした展示会を行っている、私の好きな美術館の一つです。過去に大規模な「横尾忠則展」やパヒュームの演出でおなじみの「真鍋大度」の個展などが開催されています。 現代で最も革新的な画家のひとりデイヴィッド・ホックニーの日本では27年ぶりとなる大規模な個展で127点もの作品が展示されています。現在、86歳を迎える彼ですが、現在はフランスのノルマンディーで精力的に作品を作り続けています。 展示会では作品は年代ごとではなく分野ごとに展示され、古い作品と今の作品が見比べられるように工夫されていたり、高い天井を利用した意表を突く展示のレイアウトがあったりと、キュレーターである東京都現代美術館の学芸員がいい仕事をしています。 デビッド・ホックニーは画家本来の創作活動をするとともに、過去の絵画の研究にも熱心で2010年に、科学的、視覚的な根拠により過去の画家はレンズを組み合わせたカメラの原型のような装置を使い密かに精密な画を描いていたという衝撃的な本「秘密の知識」を出版します。当時美術史の常識を変えたことでも有名です。 展示会の終盤にあたる1階に展示されている最近の作品群は特に圧巻です。2019年から彼はノルマンディーで創作活動を開始し、コロナ禍のなかiPod、インクジェットプリンター等の最新のテクノロジーを使い、日本の絵巻物に影響を受けた全長90メートルの大作「ノルマンディの12か月」を作成します。この階は写真撮影が許可されていますので、行かれた方は自分の好きなアングルでこの巨大作品を写真に収めることをお勧めします。 デイヴィッド・ホックニー、横尾忠則は80歳代で、草間彌生に至っては90歳代で創作活動を続けています。何か新しいモノを創作することは、多大な労力を要しますがその対価

映画「岸辺露伴ルーブルへ行く」 日本とフランスとアート

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休日に色々な予定があり、 観たくてもなかなか行けなかった、映画「岸辺露伴ルーブルへ行く」を観ました。 NHKが人気シリーズ 「岸辺露伴は動かない」 を映画化した作品が 「岸辺露伴ルーブルへ行く」です。70歳までにルーブル美術館に実際に行きたいと思っていたので気になっていた映画です。 岸辺露伴シリーズは、荒木飛呂彦による「ジョジョの奇妙な冒険」の漫画のスピンオフであり、その映像作品がNHKの高橋一生主演「岸辺露伴は動かない」です。私は、原作の漫画は読んだことはありませんが、ドラマ「岸辺露伴は動かない」は毎回観ていました。ストーリーの面白さに加えて、特殊能力「ヘブンズ・ドアー」の人間の記憶の映像化が斬新で、独特の世界観に惹かれます。 シーズン2の「背中の正面」「六壁坂」は市川猿之助が出演しているためにオンデマンドではもう観ることはできません。 ルーブル美術館は、BD(バンド・デシネ)プロジェクトと呼ばれるアニメ・漫画の紹介にも力をいれており、このプロジェクト5弾目として荒木飛呂彦が漫画「岸辺露伴ルーブルへ行く」を作成しました。そのため、日本とフランスの繋がりを意識した作品になっています。 「黒」は全ての光を吸収するため見えないことにより、見える特別な色です。この「黒」を描くために使用した特別な顔料で描かれた、この世で「最も邪悪な黒い絵」を巡るストーリーは、実際にルーブル美術館でロケが行われており、絵画好きにはとても興味深いミステリー映画です。この絵画は250年前に日本で描かれ、最後はルーブル美術館に保管されていました。 前回のブログでも書いたように、日本の浮世絵はフランスの印象派に影響を与え、現在の日本の漫画・アニメはフランスでもアートとして高い評価を受けています。日本とフランスの美意識はどこか通ずるものがあるのかもしれません。 やはり、フランスには惹かれます。

「うたかたの日々」 岡崎京子を再評価する

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 調べ物で、昔の自分のブログをみていたら漫画家の岡崎京子の「うたかたの日々」の記事がありました。思わずこの本が欲しくなりAmazon、メルカリで調べたらメルカリで490円で出品されていたので直ぐに購入しました。 「うたかたの日々」はフランスの作家ボリス・ヴィアンによる1947年の小説の邦題であり、2013年に、ミシェル・ゴンドリー監督が「ムード・インディゴ うたかたの日々」で映画化しています。私のブログのタイトル「遍在の日々」は「うたかたの日々」へのオマージュでもあります。 一方、岡崎京子は女性漫画家で、沢尻エリカ主演の「スケルターヘルター」、二階堂ふみ主演の「リバース・エッジ」で映画化されているのでご存知の方も多いと思います。 彼女は、いわゆる1980-90年のサブカルブームのなか、イラストに近いスタイリッシュな絵と独特なストーリで注目されていましたが、残念ながら1996年に自宅付近を夫と散歩中に、飲酒運転の乗用車にひき逃げされて重症を負ったため、作家活動は現在でも休止状態です。 非常に才能のある漫画家だったので、新たな作品を読むことが出来ないことは残念でなりません。 漫画「うたかたの日々」は本の装丁が非常に丁寧に作られていて、そのクオリティーに驚かされます。本はハードカバーでさらに最近では珍しくケースに入っています。最近の電子書籍にはない、「モノ」としての魅力を感じます。 画は手塚治虫も使った、四角の均等割コマを使ったり、ストーリーとは無関係なイラストがあったりと、今読み直しても非常に映像的でおしゃれな作りが新鮮です。 2015年に初の大規模個展「戦場のガールズ・ライフ」東京・世田谷文学館で開かれましたが、残念ながら見れませんでした。     近年、海外でも日本のマンガ・アニメが評価されています。特にフランスで日本のマンガ・アニメが評価されているのは、フランスの印象派の画家が浮世絵にインスパイアされたように日本とフランスの芸術に対する感性が似ているらかもしれません。奇しくも「うたかたの日々」の舞台はフランスです。2023年個人的に、岡崎京子を再評価します。

行きたかった! プラネタリウム・ショー「The Dark Side Of The Moon」

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 今年は、ピンク・フロイドの「The Dark Side Of The Moon」の発売50周年を記念して、音源の再発売やイベントが開催されています。 1973年に発売された「The Dark Side Of The Moon」(邦題:狂気)は私が高校時代によく聴いたプログレッシブロック(略称:プログレ)の傑作アルバムです。売上5000万以上と世界で最も売れたアルバムの一つです。 「狂気」の50周年記念プロジェクトの一環として制作されたプラネタリム・ショー「The Dark Side Of The Moon」ですが、全世界100カ所以上のプラネタリウムで上映されます。この記念すべき作品の日本最速上映が、コニカミノルタプラネタリアTOKYOで開催されます。「The Dark Side Of The Moon」は、アルバムの収録曲全10曲を収録曲順に使用。プラネタリウムドーム音響の特性を生かした5.1chのサラウンドミックスとともに、これまでにない「狂気」の音像世界を楽しめます。 是非行きたくて、コニカミノルタプラネタリアTOKYOの会員登録をした後に、Webからの予約に挑戦しましたがアクセス集中でサーバーに繋がらず予約できませんでした。人気が高かったので追加募集がありましたが、結果は同様でした。 YouTubeのオフィシャル紹介ビデオを見る限り、映像が素晴らしいので是非観たいと思います。ピンク・フロイドの「The Dark Side Of The Moon」に人気は未だ衰えておらず、音楽の評価は時間が証明してくれることを改めて感じました。 次回の上映募集があったら、今度こそ行きたいと思います。

レコードを巡る冒険 神保町から御茶ノ水

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 先日、明治大学の社会人セミナー受講のため久しぶりに東京の神保町へ行きました。神保町、御茶ノ水界隈は集英社や文藝春秋社などの出版社や古本屋、レコード屋が立ち並ぶ好きな街です。 ディスクユニオンをはじめ中古レコード店を巡り、お目当てのレコードを探して、値段を見ながら悩むのも楽しみの一つです。いわゆるジャケットを目的に購入するジャケ買いです。 学生時代から購入した大量のレコードは、引っ越しの度に運ぶのが大変なので、結婚を機に全て売ってしまいました。 その後、CDで買い直したり、今ではAmazon Music Unlimitedでほとんどの楽曲は聴くことが出来ますが、お気に入りのレコードのLPジャケットだけは買い戻すしかありません。 今回の目的は、YMOの「BGM」、ピンクフロイドの2枚組の「ナイスペア」のお手頃価格のレコードを探すことです。 「BGM」はYMOの1981年の5枚目のアルバムです。アルバムタイトルは「YMOの曲はまるでBGMのような曲だ」と批評した音楽評論家への皮肉をこめて、つけたものですが、奇しくもアンビエントミュージックを先取りしたタイトルでもあります。 個人的には、YMOの中で一番好きなアルバムです。 ジャケットデザインはデビットボウイの「ヒーローズ」で有名な奥村靫正で、テクノのイメージを一新する水彩画風のデザインは当時斬新で気に入っていましたが、その魅力は今も変わりません。価格とアルバムの状態を見て今回は見送りました。 2つめはピンクフロイドのナイスペアです。このアルバムは1973年に発売されたピンクフロイドのデビューアルバム「夜明けの口笛吹き」(1967年)と「神秘」(1968年)をカップリングしたコンピレーション・アルバムです。 以前、所有していましたが特にデザインチームのヒプノシスのアートワークが素晴らしく、見開きのジャケットの表と裏でメンバーの写真とヒプノシスらしい不思議な写真がタイリングされています。 いかにもヒプノシスらしいデザインですが、どこか和風のテイストがあったり、わざとタイリングの枠を越える写真があるところが斬新です、このアルバムも アルバムの状態を見て今回は見送りました。 ジャケット・デザインで現在、再び評価されているのが、ベルギーの画家のGuy Peellaertです。 「タクシードライバー」 (1976 年)、「パリ、テキ

ヒプノシス・デザインジャケット 私的ベスト5

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 皆さんは「ヒプノシス」をご存知でしょうか。 ヒプノシス(Hipgnosis)は、ストーム・ソーガソン(Storm Thorgerson)とオーブリー・パウエル(Aubrey Powell)、ピーター・クリストファーソン(Peter Martin Christopherson)が1968年に結成したイギリスのデザインチームで、70年代を中心にプログレッシブロックやハードロックのレコードジャケットのデザインを手掛けていました。 この時代のロックファンにはおなじみのデザインチームかと思います。この写真は私の所有するヒプノシスの作品集の洋書です。Amazonのなかった時代に、確か新宿の紀伊国屋で購入しました。ヒプノシスのデザインのジャケットファンのバイブルのような本です。今回は私個人が所有もしくは所有していたヒプノシスのアルバムデザインベスト5を紹介したいと思います。 1位 Wish You Were Here / Pink Floyd 1975年 邦題:炎~あなたがここにいてほしい。 プログレッシブロックのピンク・フロイドの大ヒットアルバム「狂気(The Dark Side Of The Moon)」の次作アルバムです。 個人的には、狂気よりアコースティックでいい曲が多いこのアルバムが気に入っています。 ジャケット写真のこの炎は合成と思っていましたが、実際に背広に火をつけているとのことです。この炎がフレームの一部を焦がしているギミックが良く出来ているアルバムです。 2位 Houses of the Holy / Led Zeppelin 1973年 邦題:聖なる館 私が、高校時代にレコードを最初に購入する時に迷っていたアルバムで、数年後に購入しました。 レッド・ツェッペリンのアルバムの中ではあまり評価は高くありませんが、アコースティックギターのイントロがカッコイイ「Over the Hills and Far Away」レゲイ調の「 D'yer Mak'er」は好きな曲です。 デザインコンセプトはアーサー・C・クラークの名作SF「幼年期の終り」をヒントに、たくさんの裸の子供たちが岩場を登ってゆくという神話的なイメージのデザインでしたが、アメリカでは幼児ポルノの指摘を受けてバンド名の帯をつけて販売しました。 3位 BLOOD MOON/佐野元春 &

映画「怪物」 故坂本龍一にささぐ

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 最近、映画「怪物」を観ました。監督は「海街diary」の是枝裕和、脚本は「カルテット」などのテレビドラマの脚本家・坂元裕二、そして音楽は坂本龍一です。 「第76回カンヌ国際映画祭」で日本映画では初となる脚本賞「クィア・パルム賞」を受賞し、大きな話題を集めています。また、本作は坂本龍一のサウンドトラックの遺作となりました。 本作は、大きな湖のある郊外の地方都市での子ども同士のいじめにまつわる物語です。長野県諏訪湖をロケ地とし、朝モヤの湖の美しいシーンが劇中の心象のメタファーとして使われているところが、是枝作品らしい映像美を感じます。 いじめの経緯をそれぞれの登場人物の視点で、何度も同じ時間軸を繰り返し描くことで物語の真実が明らかになっていく構造は、芥川龍之介「藪の中」を原作とする黒澤明監督の「羅生門」のオマージュでもあります。 ストーリーはネタバレになるため詳しくは書きませんが、安藤サクラと瑛太の演技もうまいのですが、 是枝監督らしく主人公の少年2人の演技が自然で素晴らしいです。 そして何より、坂本龍一の音楽が素晴らしい。是枝監督が依頼の手紙を坂本龍一に出したところ、本人から「体力的に全曲の書き下ろしはできないので、何曲かイメージしているものを形にしますから聞いてください」と返事が来て、その後2曲の描き下ろしの新曲と「すでに私が発表している楽曲から自由に使って頂いて構いません」と返事が来たそうです。 是枝監督は、既存の坂本龍一の曲と新曲を自ら構成を考えて、サウンドトラックを作成しました。 映画のエンディングの重要なメッセージであるシーンは、切なくも希望を象徴するように「Aqua」が流れます。「Aqua」は坂本自身の娘である坂本美雨のために書かれた曲であり、この映画の重要なテーマでもあります。 カンヌ映画祭では、この音楽が終わるとともにスクリーンに「坂本龍一にささぐ」とクレジットが出ると、ひときは大きな拍手が起きたとの事です。 映画「怪物」は是枝監督が作った坂本龍一の好きな曲のPlaylistでもあったと思います。故坂本龍一にささぐ。 「怪物」Playlist(サウンドトラック) アルバム「12」20220207 オリジナル Monster 1 アルバム「out of noise」 hwit オリジナル Monster 2 アルバム「12」 20220302 アルバム

パティ・ボイド写真展 ロックミュージシャンのミューズとは

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タワーレコード渋谷店8階の催事場SpaceHACHIKAIで開催されている「パティ・ボイド写真展」に行ってきました。思ったより作品が少なく残念でしたが、ザ・バンドのラストコンサートである「ラストワルツ」のリハーサル写真は、その時の空気感が伝わるような良い写真でした。 パティ・ボイドは、原由子の60-70年代のロックミュージシャンへのオマージュソング「スローハンドに抱かれて」の歌詞にも登場するエリック・クラプトンの元妻として有名な女性です。 彼女は、ジョージ・ハリソンと結婚していましたが、ジョージがエリック・クラプトンと友人だったため、お互いに出会ってしまいジョージと離婚して、クラプトンと再婚します。 ビートルズのホワイトアルバムの「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」のギターはエリック・クラプトンが弾いていることで有名ですし、エリック・クラプトンの「いとしのレイラ」は彼女に捧げた曲として有名です。 ミューズ(Muse)は芸術や音楽などを司るギリシア神話の女神のことですが、転じてロックミュージシャンにラブソングを書かせてしまうような女性をミューズと呼ぶことがあります。 他に、有名な例としてデヴィッド・ボウイの最初の妻アンジーに惹かれたミック・ジャガーが作った曲がローリング・ストーンズの「かなしみのアンジー」です。この曲名に関しては諸説ありますが、アンジーもミューズだったのかもしれません。 ラブソングに名曲が多いのは、恋愛が感情を高揚させて、脳内のシナプスが繋がり曲のインスピレーションが湧き出て、すなわちミューズが降りてくるからかもしれません。 今の風潮と逆行するかもしれませんが、恋愛や不倫は 音楽や文学、美術などの芸術にとって重要なエネルギーではないでしょうか。 記事のPlayList 原由子 「 婦人の肖像」 「スローハンドに抱かれて」 Beatles 「WHITE ALBUM」「 While My Guitar Gently Weeps」 Derek and the Dominos 「 Layla and Other Assorted Love Songs」「Layla」 The Rolling Stones 「Goats Head Soup」「Angie」

Sonos(ソノス) スマートスピーカーの独立と連携

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音楽や映画が好きな私にとって、部屋のスピーカーは重要なデバイスです。以前はBOSEの5.1chスピーカーを使っていました。AVアンプを購入してシアターシステムを構築していましたが、リアスピーカーにケーブルを引き回す必要があり、段々と面倒になり、引っ越しの時に手放しました。 その後、iPhoneを音楽プレーヤーにして、Bluetoothスピーカーを接続して音楽を聴くようになり、CDプレイヤーやAVアンプも手放しました。コンピュータシステム同様に、オーディオも従来のアンプを中心とした中央集権型(centralization)から、非中央集権型(decentralization)へ移行していきます。 大型TVを購入した時に、サウンドバー「Sonos Beam (Gen 2)」を購入しました。 Sonosは西海岸サンタバーバラに拠点を置くアメリカの新興スピーカーメーカーです。ライゾマティクス真鍋大度も注目するスピーカーのAppleと言われるほど、スピーカーを「再発明」したメーカーです。 ウエストコースト特有の、シャープでカラッとした乾いた音が印象的です。設計思想が素晴らしく、全てのスピーカーはCPUを搭載したスマートスピーカーとして動作します。スピーカーケーブルは不要で、HDMIとワイヤレス(WiFi、Bluetooth)で動作します。Appleフレンドリーに設計されていて、AirPlayに対応し、スピーカーの制御はiPhoneのアプリで行います。 サウンドバーを購入してから、暫く立った時に、今まで使っていたJBLのBluetooth防水スピーカーが故障しました。JBLの防水スピーカーは屋外で使用することができ、ベランダで本を読みながら、お風呂に入りながら音楽を聴くことが出来ます。 代わりに「Sonos Roam」を購入しました。Amazon Alexaスピーカーのソフトを内蔵しているため、普段はリビングに置いてAlexaスピーカーとして使用できます。そのため、今まで使っていた「Amazon Echo」をメルカリで売りました。 更に、テレワーク中に良い音質で音楽を聴きたいと思い、「Sonos One SL」を2台購入しました。2台をステレオペアリングすることで、iPhoneが高級音楽プレイヤーに生まれ変わります。普段は仕事場のスピーカーとして使用しますが、リビングで映画を観

モバイルの歴史 絵具チューブとウォークマンそしてiPhone

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最近、携帯電話やスマートフォンをモバイル端末、略してモバイルと呼称するようになりました。モバイルは英語でmobile(発音は「モボ」に近い)で、ラテン語のmobilis(動かせる)から派生しています。つまりmoveo(動かす)+-bilis(~できる)が語源で、「動かせること」を意味します。 1928年、ヨーロッパの絵画の世界でイノベーションが起きます。金属製絵具チューブの発明です。 従来、絵画は絵具が乾いてしまうために、アトリエで作成されていました。絵具チューブの発明により、絵画を戸外でも制作出来るようになります。 画家たちにとっては、戸外で絵を描くことは新たな驚きと発見があり、アトリエにはなかった自然光の元で風景が描けるようになります。絵具チューブの発明が印象派の誕生につながる一つの要因とされています。モバイルが絵画に影響を与えることなりました。  1979年、私が学生の頃にソニーから、画期的な商品「ウォークマン」が発売されました。「ウォークマン」は音楽を「聴く」から「持ち歩く」へをコンセプトに開発されたポータブルカセットプレイヤーです。当時3万3000円とかなり高額だったため、ウォークマンを先輩にお借りして原付きバイクに乗りながら音楽を聴いたことがありました。音楽を聴きながら街の風景が変わっていく様は、今でも新鮮に覚えているほどのインパクトがありました。音楽のモバイルの始まりです。 2001年、私が社会人の頃にAppleから、画期的なハードディスクのモバイル音楽プレイヤー「iPod」が発売されます。 私は第3世代iPodの10GBを購入しました。価格は初代「ウォークマン」とほぼ同様の3万6800円でした。私が持っている全ての曲がデジタル化され、iPodに入り、いつでも好きな曲を聴くことができるのは、本当に感動的でした。その後、iPodは進化を遂げて、ハードディスクからフラッシュメモリーに変化し、更に薄く軽くなりました。 2007年、最も重要な変化が起こります。日本ではガラパゴス携帯電話が最盛期の時代にAppleのiPhoneが誕生します。インターネットに繋がることにより音楽はクラウドまで拡張されました。iPhoneは携帯電話の進化系ではなく、iPod(モバイル音楽プレイヤー)の進化系であり、Mac(コンピューター)の進化系です。 さらにこの時点で、Appleは

シュルレアリズムと画像生成AI

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 皆さんはシュルレアリズム(仏: surréalisme、英: surrealism)という芸術運動をご存知でしょうか?「シュール」って、不思議とか非日常的とかいう意味の日本独自のカタカナ用語がありますがその語源になった言葉です。  シュルレアリズムは、夢や無意識を表現する芸術運動です。20世紀初頭にフランスで生まれ、非現実的な作品を創造し、社会改革を目指す思想を持ちました。有名な芸術家はマックス・エルンストやマン・レイ、サルバドール・ダリ、ルイス・ブニュエル、ルネ・マグリット等の錚々たるメンバーによるムーブメントでした。 シュルレアリズムと言えばロートレアモン(Lautréamont)の詩にイギリス人の美少年を讃えた「解剖台のミシンと傘の偶然の出会いのように美しい」という文章が有名です。 Beau comme la rencontre fortuite sur une table de dissection d'une machine à coudre et d'un parapluie.(原文) シュルレアリズムは解剖台、ミシン、傘のような無関係のモノの偶然の出会いが「思いがけない美」を生むという運動でもありました。 一方で21世紀の現在、画像生成AIと呼ばれるソフトウェアが誕生しています。画像生成AIはコンピューターが条件やデータから新しい画像を作り出す深層学習を応用した技術です。 プロンプトと呼ばれる言葉から、イメージを生成するもので「Stable Diffusion」「Midjourney」「Bing Image Creator」「Adobe Firefly」「CanvaAI」等が有名です。 今回、実験的にシュルレアリズムの解剖台、ミシン、傘、を画像生成AIで再現してみます。 実際には英語の「Dissecting table, sewing machine, bat umbrella」のプロンプトで画像生成をしてみました。 最初の生成画像は「Bing Image Creator」、2番目は「CanvaAI」で生成しました。 画像生成AIは、著作権やデザイナーの賃金格差等の色々な課題を含んでいますが、一方でクリエイティビティの新しい可能性もあります。 画像生成AIは「思いがけない美」を生む、21世紀の新しいシュルレアリズム運動になるかもしれま

2025年大阪万博(Expo 2025) 万博ロゴに物申す

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 前回のテーマ大阪万博についての続編です。関東ではほとんど盛り上がっていませんが、2025年に大阪万博(Expo 2025) が、夢洲(大阪市此花区)で開催されます。テーマは 「いのち輝く未来社会のデザイン」です。 前回の Expo70の記事で改めて、当時のロゴの素晴らしさを再発見したので、今回の万博のロゴについて述べたいと思います。ネットで検索したら大阪万博(Expo 2025) のロゴは、一定の条件を満たせば公式に使用ができることがわかりました。さっそく申請をしてダウンロードしました。 公式のこれが公式の応援メッセージ付きのロゴです。アートディレクターのシマダタモツ氏(55)ら「TEAM INARI」の6人の作品です。Expo 70を意識して作られた進化系のロゴとのこてです。 私の感覚の問題かもしれませんが、盗作問題で差し替えとなった東京オリンピックのロゴにしても、今回の万博のロゴにしても明らかにデザイン力が劣化している気がします。 これがExpo 70のロゴです。 作者は日本のグラフィックデザイナー大高 猛です。残念ながら2000年に死去されました。享年73歳でした。 当時のロゴは鮮明に覚えています。日本の桜の花びらをモチーフとした5大陸の調和を謳ったデザインは、シンプルで美しく、コンセプトも直感的に理解できる大変に優れたロゴです。 前回の東京オリンピック、万博のデザインチームはドリームチームでした。丹下健三デザインの国立代々木競技場は建築歴史で傑作と言われていますし、今見ても斬新で美しい。 一方、現在の大阪万博(Expo 2025) ではロゴを始め、マスコットキャラクターのミャクミャクもかなり怪しいキャラです。 日本のデザイン力の劣化を危惧していますが、皆さんはどう感じるでしぃうか?

アポロと万博とラジオ Back to 1969-70

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 今回は今の私の職業と趣味の原点となった1967から1970年(小6から中1)の話です。 1969年、アメリカはアポロ11号で人類初の月面着陸に成功します。この偉業は全世界にテレビ中継され、当時小学6年だった私はテレビの前でずっと観ていました。月面のアポロ月着陸船「イーグル」もカッコ良かったですが、子供心を鷲掴みにしたのが宇宙船への司令を行うNASの「ミッション管制センター」の圧倒的なカッコ良さでした。巨大な部屋にコンピューターと通信機器がズラッと並び、宇宙船と英語で通信してました。小学校卒業文集に書いた将来の夢は「NASAに就職する。」でした。これがまだメインフレームと呼ばれる時代のコンピューターとの出会いでした。 そして、1970年、大阪で テーマ「人類の進歩と調和」の 万国博覧会(通称:大阪万博 Expo '70)が開催されます。大阪万博はみうらじゅんを始め、多くの同世代の子供を熱狂させた夢のようなイベントでした。アメリカ館の「月の石」の展示を始めとし、科学技術の未来を謳う数多くのパビリオン(万博の建物のこと)がありました。大阪万博のプロデューサーで建築家でもあった丹下健三は、多くの気鋭の建築家や芸術家を万博に起用しました。横尾忠則の繊維館も凄い思いましたが、一番インパクトが強かったのが岡本太郎の「太陽の塔」でした。当時の中学生の私からは、岡本太郎は胡散臭い前衛芸術家としか見えませんでしたが、この「太陽の塔」にはなぜか心惹かれました。これがアートとの出会いでした。 大阪は長野県からとても遠い場所でしたが、どうしても大阪万博に行きたくて両親にお願いしました。その頃もう一つ欲しいモノがトランジスタ・ラジオでした。結局、大阪万博かトランジスタ・ラジオどちらかにしなさいと究極の選択を迫られて、選択したのがラジオでした。ソニーの「スカイセンサー」は高額だったので、横にゼンマイで動くスリープタイマーがついたナショナル(現:パナソニック)の「ワールドボーイ」を買ってもらいました。音楽は家族と一緒にテレビの歌謡曲しか聴いていませんでしたが、ラジオで一人で音楽を聴きことが出来るようになりました。これが洋楽と出会いでした。 以降、私は大学で「コンピューター」を学ぶために計算機学科に入学し、ソフトウェアを職業とし、現在に至ります。アートと音楽は趣味として、今でも私の人生を豊

DUNE砂の惑星 Part2 映像公開 最高難易度SF映画失敗の歴史

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 ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のSF映画 「DUNE砂の惑星 Part2」の予告映像が解禁となりました。公開は2023年中とのことです。「DUNE砂の惑星 Part1」(2021年)は素晴らしい映画だったので、ファンにとっては公開が楽しみです。 「DUNE砂の惑星 」はフランク・ハーバート作のSF小説であり、壮大なスケールの小説は映像化が困難とされ最高難易度SF映画と呼ばれています。 最初に挑戦したのは、アレハンドロ・ホドロフスキー監督でした。予定されていたキャスティングはサルバドール・ダリ - 銀河帝国の皇帝役、ミック・ジャガー - ファイド・ラウサ役、H・R・ギーガー - 建造物デザイン、そして音楽ーPink Floydです。キャスティングを聞いただけでも、うまく行きそうにありませんが、やはり頓挫します。 その経緯は、ドキュメンタリー映画「ホドロフスキーのDUNE』(2013年)で本人から詳しく語られています。本作はAmazonPrimeで観ることができます。 次に挑戦したのが、デヴィッド・リンチ監督であり、1984年に無事公開されました。ミュージシャンのSting出演し、音楽はTOTO,BrianEnoが担当したことで話題となり、私も映画を見に行きました。個人的には、世界観を含め非常に良い映画だと思いましたが、興行的には大失敗しました。上映時間2時間では物語の全てを語ることは元々無理があったためと言われています。 その後、2000年にテレビドラマ「デューン/砂の惑星」、「デューン/砂漠の救世主」と「デューン/砂丘の子供たち」が全6話で映像化されます。レンタルビデオで観ましたが、作りが貧相であまり良いとは思いませんでした。 再度映画化に挑んだのが、『メッセージ』(2016年)や『ブレードランナー2049』(2017年)で、評価された気鋭のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督です。私もこの2本の映画は観ましたが非常に良い作品でした。 「DUNE砂の惑星 Part1」(2021年)は興行的にも大成功しました。要因は、監督の才能以外に撮影技術の進化と、過去の作品に対するリスペクトと失敗から学んだ戦略です。小説の長さを考慮し、最初から2部構成で企画されました。 ゴジラ映画のファンの庵野秀明の作成した映画「シン・コジラ」とおなじように、前作品をリスペクトしつつ失敗を学び、最新の技術で最良

アンリ・マティス大回顧展 フォーヴィスムからポップアートへ

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マティスは鮮やかな色彩に惹かれる好きな画家の一人です。先日、東京都美術館で開催されているマティス展(Henri Matisse: The Path to Color)に行ってきました。展示期間は2023年4月27日(木)から8月20日(日)までで、一般の観覧料(税込)は2,200円ですが、私は65歳以上のため1,500円で入場することができました。 チケットはWebサイトから時間帯ごとに事前予約する必要があります。そのため、長時間並ぶ必要もなく、混雑も避けられて快適に鑑賞することができます。 150点の作品が展示されており、キュレーター(美術展の展示に関するディレクター)はポンピドゥー・センター/国立近代美術館近代コレクション チーフ・キュレーターのオレリー・ヴェルディエさんです。作品は年代順に整理され、彫刻も並行して展示されています。 「1.フォービズムに向かって」、「2.ラディカルな追求の時代」の初期から、有名な作品を生み出した中期「3.並行する探究」から「6.ニースからブァンスへ」を経て、晩年の「7.切り絵と最晩年の作品」、「8.ヴァンス・ロザリオ礼拝堂」まで、マティスの生涯の軌跡を示す、圧倒的な数の作品が展示されています。 おすすめの鑑賞方法は、入口で配布される作品リストをもらった後、係員に鉛筆を借りて自分が気に入った絵画の番号にチェックを入れることです。同伴者がいる場合は後でお互いの好みを比較できますし、気に入った作品は後でネットで調べることができます。 展示の中で、今回初公開の「フォーヴィスム」前のマティス初期の傑作「豪奢、静寂、逸楽」があります。この作品は、印象派や新印象派の点描画の影響を受けています。マティスはこの作品から決別し、次のステップに進んでいきました。 晩年の1948-51年は、「ヴァンス・ロザリオ礼拝堂」の壁画、ステンドグラス等の総合的なの美術作成に取り組みます。シンプルでどこかユーモラスな壁画は、既にポップアートへと昇華しています。壁画から連想されるのは、1980年代に活躍したストリートアートのキース・ヘリングです。彼はアメリカ人ですが、マティスからの影響を受けたかもしれません。 教会の壁画 キースヘリング 写真撮影が許されている絵画の中で、私の気に入った絵画を、番号及び名称と共に掲載します。 81.赤の大きな室内 80.黄色と青の室内

ジングルの話 「Rock TikiTiki」映像作成のベストプラクティス

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「ジングル」という言葉をご存知でしょうか? ジングルとはサウンドロゴとも呼ばれる、製品、ブランド、MV(Music Video)を印象づけるための短い音楽を言います。 私の趣味の一つは動画作成です。パナ時代の後輩のRock Band「Rock Tiki Tiki」の一部のMVを担当しています。今回の記事ではジングル作成の過程と、他のジングルの紹介をします。 2本のYouTubeは、「Rock Tiki Tiki」のMVの冒頭で流れるジングルのみの映像です。作成ではSlack(共同作業用チャット)とGoogleDriveを使って、すべてリモートで共同作業します。テレワークと同様ですね。最初に後輩のPL(プロジェクト・リーダー)より、Slackからジングル作成の依頼が来ます。この時にコンセプトが説明されます。次に音楽担当からGoogleDrive共有でサウンドのmp3ファイルがアップされます。 ここからが私の作業になります。音のない動画はMacの「Keynote」と呼ばれるプレゼンアプリで作成します。送られたサウンドの時間、サビに合わせて「Rock Tiki Tiki」のロゴのアクション・時間・エフェクトを決め動画mp4にエクスポートします。フォントやアクションの異なる3,4種類の動画を作成します。 次にFilmoraと呼ばれるWindows版の動画編集ソフトを使い音楽と動画を合成します。Filmoraは低価格で高機能の動画編集ソフトです、興味のある方は使ってみてください。 複数のジングルを作成し、GoogleDriveにアップして、Slackのチャットで議論し1つに絞り込みます。PLより修正点の指示が来て、修正、指示を繰り返し最終版を作成します。趣味とは言え業務と同じ流れです。これで完成です。 個人的に「ジングル」最高傑作はYMOの「増殖 - X∞ Multiplies」オープニングの「ジングル“Y.M.O.”」だと思います。声はDJ小林克也さんです。次の曲NICE AGEへのつながりは本当にカッコイイ。 そして、最も有名なジングルはMicrosoft Windows95の起動時の「ジングル」です。作者はアンビエント音楽、U2、Coldplayのプロデューサーとして有名なBrianEnoです。 当時のCEOビルゲイツからの依頼は「人を鼓舞し、世界中の人に愛され、明るく

横尾忠則 VS 画狂人・北斎

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横尾忠則さんは、イラストレーターの時期から、私の大好きな芸術家です。 YMO結成前の1978年の細野晴臣さんのソロ時代の傑作「はらいそ」のジャケットも横尾さんのデザインです。細野さんからYMOのメンバーになって欲しい要望があり、その気になって記者会見に出席する予定でしたが、仕事の都合で断念したエピソードがあります。 横尾さんは86歳ですが、精力的に活動をされていて、今回「横尾忠則 寒山百得」展が、9月12日~12月3日に東京国立博物館表慶館にて開催されます。本展は、横尾さん(1936年兵庫県生まれ)が「寒山拾得」を独自の解釈で再構築した「寒山拾得」シリーズの完全新作101点を一挙初公開する、期待の展覧会です。 寒山(かんざん)と拾得(じっとく)とは、中国・唐の時代に生きた伝説上の詩僧のこと。その奇行ぶりから「風狂」ととらえられ、日本、中国では伝統的な画題となってきました。 個人的に横尾さんに近いと思う人物が、江戸時代の天才画家「葛飾北斎」です。代表作に「冨嶽三十六景」や「北斎漫画」が有名ですが、実験好きの彼は、浮世絵と呼ばれる版画から、肉筆浮世絵、晩年には銅版画、ガラス絵も試みたとのことです。 これは、葛飾北斎、晩年の作品、信州小布施・上町祭屋台天井絵の「怒涛図」の一部です。浮世絵(現在のイラスト)から最後は肉筆画へ移行していきます。 何度も画家の名前「号」を変えたことも有名です。号はメインとサブがあって代表的なものが「卍」「画狂老人」です。 葛飾北斎は1849年享年90歳で亡くなったとされています。作品数は3万点に及ぶと言われています。 横尾さんにも北斎を超えてほしいです。美術展楽しみにしています。

追悼 アートディレクター 信藤三雄 日本のHipgnosis

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  アートディレクターの信藤三雄さんが、 2023年2月10日に胃がんのため亡くなりました。享年75歳でした。彼は松任谷由実、Mr.Children、サザンオールスターズ、SMAP、MISIAのCD/レコードジャケットを多くを手掛けた、音楽業界では有名なアートディレクターです。 私は高校時代から、レコードを聴き始めました。1970年代、レコードの値段は2200円から2500円と高額で、今のように視聴もできず、かつネットもないので音楽に関する情報が極端に少なかった。購入する際に重要決め手のなったのが、ジャケットのデザインでした。 これをジャケ買いと呼びます。 イギリスでは、Pink Floyd,Led Zeppelin等のレコードのジャケットを手掛けた Hipgnosisが有名です。 信藤三雄さん が注目されてたのは1980年後半から1990年代のPIZZICATO FIVEに代表される「渋谷系」のジャケットデザインでした。 ここからは多数ある「 PIZZICATO FIVE」のレコードジャケットを私の好きな順に並べて紹介します。 1.ピチカート・ファイヴ TYO 2.ベリッシマep 3.THE BAND OF 20TH CENTURY : Nippon Columbia Years 1992-2001(BOX)、4.THE BAND OF 20TH CENTURY : Nippon Columbia Years 1992-2001、5.女王陛下のピチカート・ファイヴep、6.カップルズep  レコードジャケットも立派なARTです。改めてご冥福をお祈りします。