ヒプノシス・デザインジャケット 私的ベスト5
皆さんは「ヒプノシス」をご存知でしょうか。
ヒプノシス(Hipgnosis)は、ストーム・ソーガソン(Storm Thorgerson)とオーブリー・パウエル(Aubrey Powell)、ピーター・クリストファーソン(Peter Martin Christopherson)が1968年に結成したイギリスのデザインチームで、70年代を中心にプログレッシブロックやハードロックのレコードジャケットのデザインを手掛けていました。この時代のロックファンにはおなじみのデザインチームかと思います。この写真は私の所有するヒプノシスの作品集の洋書です。Amazonのなかった時代に、確か新宿の紀伊国屋で購入しました。ヒプノシスのデザインのジャケットファンのバイブルのような本です。今回は私個人が所有もしくは所有していたヒプノシスのアルバムデザインベスト5を紹介したいと思います。
個人的には、狂気よりアコースティックでいい曲が多いこのアルバムが気に入っています。
ジャケット写真のこの炎は合成と思っていましたが、実際に背広に火をつけているとのことです。この炎がフレームの一部を焦がしているギミックが良く出来ているアルバムです。
2位 Houses of the Holy / Led Zeppelin 1973年
レッド・ツェッペリンのアルバムの中ではあまり評価は高くありませんが、アコースティックギターのイントロがカッコイイ「Over the Hills and Far Away」レゲイ調の「 D'yer Mak'er」は好きな曲です。
デザインコンセプトはアーサー・C・クラークの名作SF「幼年期の終り」をヒントに、たくさんの裸の子供たちが岩場を登ってゆくという神話的なイメージのデザインでしたが、アメリカでは幼児ポルノの指摘を受けてバンド名の帯をつけて販売しました。
3位 BLOOD MOON/佐野元春 & THE COYOTE BAND 2015年
「COYOTE BAND」による佐野元春35周年のアルバムです。
「バイ・ザ・シー」「いつかの君」は佐野元春らしい、スピード感あるミドルロックです。
ヒプノシスは既に解散していましたが一部メンバーに依頼したジャケットで、ルネ・マグリットのような、いかにもヒプノシスらしいでジャケットですが、21世紀でも通用するデザインです。
4位 昨晩お会いしましょう/松任谷由実 1981年
ユーミンの12作目の作品です。「守ってあげたい」「カンナ8号線」「手のひらの東京タワー」「グレイス・スリックの肖像」と彼女の松任谷由実としての全盛期の作品で、今でもライブで演奏される名曲ぞろいのアルバムです。
ブリティッシュロック好きのユーミンがアルバムにヒプノシスのジャケットを使いたいとの無茶な要望から、松任谷正隆が直接ヒプノシスに交渉してデザインが実現したとの事です。
5位 Moroccan Roll /Brand X 1977年Brand Xはジェネシスのフィル・コリンズがドラマーを勤めたことで有名なイギリスのフュージョンバンドです。
中東風のイントロが印象的な「Sun in the Night」、これぞイギリスのフュージョン「Disco Suicide」が好きな曲です。
スパイ映画風のモロッコの街にターゲットスコープの標的のような線が異国情緒がありクールです。
現在、私は音楽はAmazonMusicのストリーミングで聴いていますが、最近、アメリカではアナログレコードの売上がCDを上回りました。やはり良い音楽に大きなジャケットは欠かせません。ジャケットを求めて街のレコード店めぐりも楽しいひと時です。
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