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8月 6, 2023の投稿を表示しています

驚愕28万円のワインの味

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 皆様、夏季休暇はどのようにお過ごしでしょうか。基本的にブログでは親戚・家族の話題はしない事にしていますが、今回は特別に記事にします。 妹が、軽井沢に近い地域に住んでいるため夏は避暑にお邪魔しています。恒例行事はバーベキュー、近くの肉屋の「片山」で肉を調達します。この肉屋は安くて美味しいため、夏は軽井沢の別荘族が大勢押し寄せる有名店です。 涼しい屋外のウッドデッキでテーブル椅子を用意して、炭を起こして、野菜と肉を焼いて、ビール、スパークリングワインを飲みながらお互いの近況だったり、他愛のない話をしながらの食事はやはり楽しいひと時です。 後半に姪っ子の生まれた年に買った赤ワインを開けることになりました。20歳で開ける予定が色々忙しく25歳になってしまいました。先ずはワインアプリVininoでワインの詳細と値段を調べます。フランスのボイヤック産の赤ワインで価格は驚きの¥281,600円でした。買った時は¥5,000だったとのことです。調べたら1998年のフランスのぶどうは全体的に豊作で、いわゆるビンテージワインでした。 どんな味かというと、最初は酸っぱかったけど、少し時間を置くと確かに美味し気がしました。最初に値段がわかっているので脳内で、美味しいと感じるようになっているのでしょう。この価格のワインは始めて飲みました。 ワインの値段はともかく姪っ子が元気でいてくれることがPriceless。コロナが終わり、お盆に親戚と会う日常が戻ってきた2023年夏です。

半導体戦争 失われた30年

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 1980年代日本では「半導体は産業の米」と言われ半導体が繁栄を極めた時期もありました。現在、半導体は地政学的な「安全保障の重要な米」へと変化しました。 クリス・ミラー著のフィナンシャル・タイムズ ビジネスブック・オブ・ザ・イヤー2022受賞「半導体戦争(CHIP WAR)」は半導体の誕生、進化をアメリカを軸に台湾、日本、韓国の動向、独裁国家のソ連、中国の動向を踏まえ時系列的に描かれた半導体叙事詩です。 著者のクリス・ミラー(Christopher Miller)は技術地政学、半導体、ソ連を専門にするアメリカの政治学者で、この著作で一躍有名になりました。 私はパナソニックで機器のソフト開発に従事し、CPUと呼ばれる半導体(コンピュータ)や周辺の様々な半導体を使い、装置のソフトウェアを開発していたため、半導体の進化や、海外の半導体の栄枯盛衰や日本の半導体の凋落をリアルタイムに経験してきました。 そのため、この本は半導体の進化がわかるテクノロジの物語としてだけでなく、各国の半導体を巡る熾烈な駆け引きの裏側がわかる、スパイ小説のような面白さがあります。 今回のウクライナ戦争、台湾有事からもわかるように「半導体」は安全保障の面からも非常に重要な「物資」であり、製造のための複雑なグローバルサプライチェーンは重要な「システム」でもあります。さらに「半導体」はクラウド、AIといったITの進化に欠かせない重要な成長エンジンでもあります。 本の後半では中国の半導体の情報の盗み出し、海外の半導体会社の買収、社員の引き抜きとあらゆる手段で半導体を1国で製造しようとする試みと、アメリカのファーウェイの締め出し、半導体製造機械の輸出規制の対向措置が詳しく書かれており、正に半導体は安全保障上の重要な「物資」「システム」であることが分かります。 現在の半導体は設計(ファブレス)、前工程(ファウンダリ)、後工程(OSAT)の分業体制で製造されていて、インテルのみが全工程を自前で行っています。 半導体で、性能を決めるプロセスルールを決める工程が前工程(ファウンダリ)でありトップは台湾のTSMCで、現在プロセスの3nmの量産を目指しています。3nmを実現するために重要な装置がオランダのASML社のEUV(極端紫外線)リソグラフィ装置で1台180億円します。TSMCとASML無しでは高性能の半導体は製造

ステージという名の建築物 NHK「解体キングダム」にユーミン登場 

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  8月2日NHKで午後7:57-8:42分に放送された番組「解体キングダム ~ユーミン50周年ツアー 驚きのステージ解体~」が面白かった。音楽ファンで見逃した方はNHK+で視聴することをお勧めします。 NHKの「解体キングダム」はふだん見ることのできない解体現場に潜入し、知られざる日本の技術を紹介する番組で通常は建築物を取り上げますが、今回は50周年ツアー中のユーミンのステージがテーマです。 ユーミンのステージに関しては、プチ自慢のエピソードがあります。大学時代に「ホット・スタッフ」というイベント会社でアルバイトをしていたことがあり、ユーミンの山梨でのコンサートの設営と警備をしたことがあります。ネットで検索したらツアー名は「Surf & Snow 水精の見た物語」1981年の1月19日 山梨県民会館で、アルバム「Surf & Snow」のプロモーションツアーで公演数は29会場32講演だったことが分かりました。会場設営でステージにプールを運び込んだのを覚えています。機材用トラックは2、3台でした。 それから40年余り経ち、今回の50周年アリーナツアー、全54公演のステージはアリーナ用にステージそのものを作成して15mの支柱を4本立てて天井に音響照明を釣り上げて構成します。設営作業に2日間かかります。機材用トラックも27台となりました。 コンサート終了後にこの建築物とも言える巨大ステージをスタッフ、アルバイトを含め200名の「チーム・ユーミン」 が 6時間でバラ(解体)します。作業は各セクションごとに並列で行われ、時に協力したりして手際よく進んでいきます。ステージは建築物以外にも電子機器の照明、音響、そしてその制御装置間がケーブルによって接続されているため、これらも全て接続を外していきます。 そして、外された機材は次々とトラックに搬入され、搬入後にトラックは次の目的地に出発します。リミットがあり一歩間違えると大事故につながる作業はとても大変で、神経を使いますが、スタッフは「ユーミン」のコンサートに関われることでモチベーションと高揚感を感じながら作業を進めていきます。 完全に搬出が終わりアリーナが元の姿に戻るのを見ると、本人も番組の中で語っていたように「切なく」なり、切ないからこそ次のツアーを目指したくなる。 今回のツアーのタイトル「The Journe