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5月 14, 2023の投稿を表示しています

UA終了問題とGA4移行のコツ Webの裏側の話

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自社でホームページ(以降Webと呼びます)の運用をしている人たちのことをWebマスターまたはWebサイト管理者と言います。私もWebマスターをしていますので、今回はWebの裏側で起こっている話をお伝えします。 企業の情報システムの担当者か、運営業者に委託している場合も多いかもしれませんが、今この業界で話題になっているのが2023年7月1日のUA(UniversalAnalytics)測定停止問題です。 Webのアクセス状態を測定する有名なツールがGoogleが提供している「GoogleAnalytics」です。このツールはWeb内部のHTMLにScriptやTag呼ばれるコードを埋め込むことで、WebがアクセスされるたびにデータがGoogleのサーバーに送信されて、Googleが全世界のWebのアクセス状況を把握します。自社のWebのアクセス数等は「GoogleAnalytics」を使って知ることが出来る仕組みです。 現在、一般的に使用しているGoogleAnalyticsはVer3でこのツールをUAと呼びます。Googleは最新版のGoogleAnalyticsのVer4(通称:GA4)を使ってもらうために旧バージョンの停止を2022年3月16日からアナウスしてきました。大抵の企業では2022年からGA4を導入して、データだけを蓄積させて従来のUAを使っています。1年前からの導入は1年間の比較データをGA4で収集しておくためです。 最近になって、UAに冒頭の図のような脅しのようなメッセージが表示されるようになりました。移行処置をとっていない場合は、これからGA4を導入する必要があるということです。 私のブログはGoogle Bloggerを使っているため、GA4との連携が簡単にできます。現在はGoogle Blogger付属の解析機能以外にGA4も使っています。GA4を使うと、ブログがWindows PCからか、iPhoneから見られているかなどのデータがわかるため、スマートフォンで見やすいレイアウトにするなどの解析ができます。 皆さんが見ているWebは、裏側ではこのように解析されています。WebのCookie(セサミストリートのクッキーモンスターが語源のという説があります。)という仕組みを使えば、色々な情報が企業側で収集されて、Webの広告等に利用されています。

尊敬する上司(Boss)について語る2023

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 今回の記事は、2013年に私の書いたブログ「尊敬するボスについて語る」の2023年アップデイト版です。私には松下電送、パナソニック時代に尊敬する上司である役員の方が2人います。 一人がM氏です。京都大学、東京大学の大学院を経て松下電送に途中入社されて、モデムの第一人者として活躍され、研究所の所長、パナソニックコミュニケーション時代は副社長を歴任された偉い方です。しかし、気さくで知的で数学からRock(Beatles,Bob Dylan)から歴史まで幅広い趣味を持った方でもあります。在職中はよく飲みに行き、相談に乗ってもらったこともありました。副社長時代に福岡でBob Dylanのライブに行きつつ、博士号を所得した博士でもあります。早くからAI深層学習のニューラルネットワークに取り組まれた方でもあります。 定年前に退職されEgretcomというベンチャー企業を立ち上げられて、72歳の現在も社長兼、MATLABのプログラマーとして活躍中です。お互いにビジネスで関係することもあり、今も交流は続いています。この前、お会いした時に「プログラマのピークは65歳だった。」(笑)と言っておりました。 二人目はK氏です。海外の赴任先のイギリスから戻り、福岡時代の私の部門の担当役員の方でした。忘年会の一次会の後で「濃い酒を飲みに行こうと」と、タクシーで連れて行かれたのが、福岡警固のRockBar「Carmine」でした。Coldplayを聴きながらアイリッシュ・ウィスキーを飲む。大のRockファンで天神のRockBarに出資していました。また、福岡天神のコナミスポーツジムのプールでも何回かお会いしています。「一週間に一度は酒を抜くためジムに来る」と言っておりました。イギリス帰りの知的でカッコイイ大人。 会社の複雑怪奇の派閥人事レースの中で、途中で退職され、別会社に転職された後、数年前まで九州大学 共進化社会システム創成拠点 COIプログラム プロジェクトリーダー 拠点長(長い肩書)を勤められていたそうです。 記事を書いたときから10年経ち、二人とも70代、私も65歳となりました。尊敬でき、こうなりたい上司(Boss)がいるのは私にとっての財産です。いつまでもカッコイイ大人(高齢者)でいたい。Keep OnRockin'. 2人に捧げるPlaylist Beatles 「Rev

Speed of Life 銀行破綻とインフォデミック

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最近、アメリカの シリコンバレーバンク、 シグネチャーバンクの経営破綻 と金融不安が広まりつつあります。 原因は、同然各金融機関の経営の失敗と各国の利上げ政策にあると言われていますが、破綻を加速させたのがSNSであると言われています。 シリコンバレーバンクは2 日でスピード破綻に追い込まれました。政府関係者は 「これはTwitterにあおられた初めてのバンクラン(取り付け騒ぎ)だ。正しい道筋を見極めるには冷静さを保ち、臆測ではなく事実を見ることが重要だ。」と発言しています。 2020年にコンサルティング会社デロイトトーマツは「1世紀で150万倍に増大した情報伝達力 ~ 情報の急速な伝染「インフォデミック」とは」というレポート公開しました。 「インフォデミック」とは情報(Information)の流行(Epidemic)の意味で、「情報の急速な伝染(Information Epidemic)」を短縮した造語で、2003年にSARSが流行した際に使われ始めました。 SARS流行時(2002年)の情報伝達力はスペイン風邪当時の約2.2万倍、新型インフルエンザ流行時(2009年)は約17.1万倍となり、そして、新型コロナウイルスが流行している2020年現在では、スペイン風邪流行時の約150万倍にまで到達しました。ラジオ、テレビの普及は勿論ですが最近20年間の伸び率を牽引しているのはTwitterを始めとするSNSです。 このグラフは約100年前のスペイン風邪を1として場合のパンデミックの情報伝達力を示すグラフです。(デロイトトーマツレポートより引用) SNSは災害時の情報共有等便利な点もありますが、ファクトチェックを経ない情報はデマの拡散や、悪意を持ったフェイクニュースの拡散の危険性があります。 マサチューセッツ工科大学のTwitter研究では「事実が伝播するのは1000人程度であるのに比べ、ウソは多い時は10万人まで拡散する。拡散力において100倍、拡散速度は20倍」という結果がで出ています。 SNSはロシアや中国等の権威主義国家の情報戦の兵器としても使われています。「認知戦(Cognitive Warfare)」と呼ばれる世論操作、世論の分断工作です。2016年アメリカの大統領選でのロシアの介入(ロシアゲート事件)は有名です。 今後、chatGPTに代表される生成AIに

日本縮小#4 「22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる 」

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 日本縮小#4は、政治改革の話題です、タイトルは成田悠輔(なりた ゆうすけ)氏の本の名前です。非常に面白い本なので一読をお勧めします。 彼はアメリカでイェール大学助教授でマルと四角のメガネをかけている新進気鋭の研究者です。テレビやYouTube番組でよく見かけましたが、「高齢者は集団自決を」発言が批判されて最近は出演を控えているようが、私は彼の活躍に期待しています。 この本では、政治家が選挙で有利になるために、SNS上での人気投票やAIによる分析が行われるようになり、政治家がネコのようなシンボルでも人気を集めるようになる「ディストピア」と、その解決策である「無意識データ民主主義」が論じられています。 現在、資本民主主義は富める者をさらに勝たせることが得意な「暴れ馬・資本主義」に「民主主義という手綱」をかけることでバランスを保ってきましたが、21世紀を迎え民主主義の劣化が目立ってきました。 SNSを使った中東の民主化運動である「アラブの春」は新しい民主主義を予感させましたが、すぐに頓挫しました。SNSはむしろフェイクニュースの拡散装置として機能し、米トランプ大統領等のポピュリスト政治家の増殖と、ロシア・中国のプロパガンダ、サイバー攻撃による他国への選挙介入を許してきました。 「無意識データ民主主義」周りの声や一時の情動、情報などに簡単に流されてしまう選挙の代わりに、民衆の無意識レベルの欲求や目的を集約するシステムの構築を提案しています。民衆の色々なデータを収集し、最適解をアルゴリズムにより「選挙なしの民主主義」を実現するというものです。つまり毎日データ収集により世論調査が実施され、政治に反映されて行く未来です。 2022年にNHKで放送されたドラマ「17才の帝国」では世界からは斜陽国の烙印を押されている日本の出口のない状況を打破するため、AIを使った新しい民主主義の実験が描かれています。星野源、田中泯の演技が素晴らしい近未来のドラマでした。 荒唐無稽のようですが、多くのテック企業では、ビックデータやエビデンスをもとにソフトウェアがデータによる経営者への意思決定のサポートを行なっています。 すぐには実現は困難でしょうが、第一段階として、意思決定に無駄な「参議院」という集団を廃止し、政治家の定年制度の導入及び立候補のためのITリテラシー・政治経済の基本知識の資格テスト(最

Paul Smithの名刺入れ 名刺にまつわる話

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 コロナが2類から5類となり、名刺交換する機会も増えました。先日、若い人と名刺交換の時に「それってPaul Smithの名刺入れですよね。私も使っています。」と言われて、先方の名刺入れも見せてもらいました。以前から3回ほど同じことを言われたことがあります。 初対面の人の名刺入れはよほど貧相な名刺入れでない限り、さほど気にしたことはありませんが、相手から言われると悪い気はしません。むしろ同じ「Paul Smith」ファン同士親近感がわきます。 「Paul Smith」はロンドンファッションの国イギリスのSir Paul Smith氏のファッションブランドです。2000年にエリザベス女王からサーの敬称で呼ばれるナイトに叙勲されました。ロンドンブーツ、ツイギーのミニスカートなどロンドンファッションは伝統的でかつ先進的なところがBritish Rockと似ています。David Bowie、Paul Weller等のロックミュージシャンも愛用のブランドです。トラディショナルで遊び心のある「Paul Smith」は私の好きなブランドの一つですが、高額なので、今は原則、軽井沢のアウトレット店でしか買いません。 名刺入れは誕生日にプレゼントされたもので十数年以上使っています。革製品はラバナーのレザートリートメントで時々メンテナンスすると、風合いが出てきていい雰囲気になります。 一方、中身の名刺の話です。昔は名刺フォルダーなる本のようなケースに入れていました。本のようなフォルダーがどんどん増えていき場所は取るし、探したい時になかなか名刺が見つかりません。 現在は、スマートフォンで名刺を読み取り、クラウド上で管理する名刺管理SaaS(Software as a Service)を使用しているため、物理的な名刺は束にして輪ゴムでとめて保管しています。名刺は必要ないかもしれませんが、初対面での名刺交換は、相手のファッションセンスやビジネスマナーを知るためにも必要な儀式かもしれません。 現在、名刺フォルダーで管理している名刺は私の過去の名刺です。松下電送からパナソニックになり、退職するまでの名刺は21枚あります。開発関連の職種だったこともありますが、つまり、21回所属が変わったことになります。会社上層部の趣味は「組織変更」であり、今も各企業で「イノベーション開発部」「DX推進室」「AI導入検

鎌倉とCoffee 「Cafe Hola 27」「Starbucks」

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鎌倉は好きな街の一つです、 先日、その鎌倉にショートトリップしました。今回はCoffeeにまつわる2つのショップを紹介します。観光地ではありますが、軽井沢と同様に文豪、文化人の住む街には文化があります。 「Cafe Hola 27」 ホンジュラス産のコーヒ豆を専門に扱う、Cafe兼コーヒー豆の販売店です。元々湘南の辻堂にあるコーヒー豆の焙煎店「 27 COFFEE ROASTERS」の姉妹店として鎌倉小町に最近出店しました。 Blue Bottle Coffeeの 清澄白河店のような巨大な焙煎所ではありませんが、 特徴は店内の焙煎所でコーヒー豆の焙煎しています。また試飲が出来て、気に入ったコーヒー豆を購入することができます。 グレープフルーツのような酸っぱい浅煎りコーヒー、普段飲みしているCoffeeとは異なり、フルーティーでたまに飲むにはお勧めです。100gで千円以上はしますが、時には贅沢も必要です。 店内の焙煎所 試飲コーナー 店舗情報 住所 〒248-0006 神奈川県鎌倉市小町1丁目6−8 RIASCO 101 インスタhttps://instagram.com/cafehola.27?igshid=YmMyMTA2M2Y= 「Starbucks 御成町店」非常に有名な店舗なので、知っている方も多いとは思います。「フクちゃん」でおなじみの漫画家、横山隆一氏の旧邸宅をリノベーションして建てられたお店です。テラス席では、藤棚とプールを一度に眺めることできます。土日はほぼ満席ですが、午前7時から開店しますので早めの来店をお勧めします。朝鎌倉を満喫できるのもショートトリップの良いとことです。 高い天井から差し込む日光が開放的で気持ちいい!座席は余裕を持って配置され、広々とした空間が心地よい。 店舗情報住所 神奈川県鎌倉市御成町15-11 URL https://www.starbucks.co.jp/store/search/detail.php?id=624 珍しくプールサイドの席が確保できましたが、突然どしゃ降りの雨が降りました。屋根は景観上の理由から雨樋がなく滝のような雨でした。ショート動画にしてYouTubeにアップしました。雨も風情があります。

ヨーロッパ退屈日記 故伊丹十三に捧ぐ

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 ブログを書き始めて一ヶ月が経ちました。お陰様でアクセス数も1400ぐらいですが、Googl  Search Consoleで見たところGoogle検索からの流入がなく、調べたらインデックス登録がされていませんでした。Googleにサイトマップを送ったのでOKかと思っていましたが、検索エンジンは謎が多いです。今後はSEOの実験を始めます。 今回は私のブログのお手本の本を紹介します。伊丹十三氏が1965年に書かれたエッセイ「 ヨーロッパ退屈日記」です。高校か大学の頃に読みました。彼が映画の仕事でヨーロッパ各国を巡る時の日記、兼エッセイです。 映画、ファッション、スポーツカー、語学など多岐にわたるテーマについて、知的で博学でシニカルかつユーモアがある短い文章(エッセイ)がとても面白く、カッコイイ大人に憧れたものです。その後の「女たちよ!」も面白いエッセイでした。開高健のエッセイも好きでしたが、上から目線の高尚すぎる内容が未だ読むには早すぎたかもしれません。 多才な伊丹十三はその後映画監督としてデビューします。当時、映画会社の監督が主流でしたが、『お葬式』からいきなり数々の映画賞を獲得するなど絶賛を浴び。その後、『タンポポ』『マルサの女』『マルサの女2』『あげまん』『ミンボーの女』などの名作を残します。妻である宮本信子は、伊丹の監督デビュー後は伊丹作品の多数で主演女優としても活躍しました。 周防正行は『マルサの女』のメイキング映像を撮影してくれと依頼され、自身も映画監督になりました、伊丹チルドレンの一人です。 1997年、彼は突然亡くなります。『ミンボーの女』が暴力団を扱ったため公開後に襲撃事件があったことから、当初から暴力団の関与を疑う声もありましたが、原因は闇の中です。次回予定していた創価学会を取り扱ったからとか、色々な陰謀論もありました。 このブログは、私にエッセイの面白さを教えてくれた、カッコいい大人の伊丹十三へのリスペクトの記事でもあります。改めてご冥福をお祈りします。