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映画「岸辺露伴ルーブルへ行く」 日本とフランスとアート

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休日に色々な予定があり、 観たくてもなかなか行けなかった、映画「岸辺露伴ルーブルへ行く」を観ました。 NHKが人気シリーズ 「岸辺露伴は動かない」 を映画化した作品が 「岸辺露伴ルーブルへ行く」です。70歳までにルーブル美術館に実際に行きたいと思っていたので気になっていた映画です。 岸辺露伴シリーズは、荒木飛呂彦による「ジョジョの奇妙な冒険」の漫画のスピンオフであり、その映像作品がNHKの高橋一生主演「岸辺露伴は動かない」です。私は、原作の漫画は読んだことはありませんが、ドラマ「岸辺露伴は動かない」は毎回観ていました。ストーリーの面白さに加えて、特殊能力「ヘブンズ・ドアー」の人間の記憶の映像化が斬新で、独特の世界観に惹かれます。 シーズン2の「背中の正面」「六壁坂」は市川猿之助が出演しているためにオンデマンドではもう観ることはできません。 ルーブル美術館は、BD(バンド・デシネ)プロジェクトと呼ばれるアニメ・漫画の紹介にも力をいれており、このプロジェクト5弾目として荒木飛呂彦が漫画「岸辺露伴ルーブルへ行く」を作成しました。そのため、日本とフランスの繋がりを意識した作品になっています。 「黒」は全ての光を吸収するため見えないことにより、見える特別な色です。この「黒」を描くために使用した特別な顔料で描かれた、この世で「最も邪悪な黒い絵」を巡るストーリーは、実際にルーブル美術館でロケが行われており、絵画好きにはとても興味深いミステリー映画です。この絵画は250年前に日本で描かれ、最後はルーブル美術館に保管されていました。 前回のブログでも書いたように、日本の浮世絵はフランスの印象派に影響を与え、現在の日本の漫画・アニメはフランスでもアートとして高い評価を受けています。日本とフランスの美意識はどこか通ずるものがあるのかもしれません。 やはり、フランスには惹かれます。

「罪の声」 週末は家で映画を

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以前は、週末にブロックバスターやTSUTAYAで観たい映画の DVDを借りて家で観ていましたが、現在はAmazon Fire TV Stick 4K Maxでアマプラ会員のプライム・ビデオをオンデマンドで観る生活へ変わりました。便利な時代に感謝です。 Amazon Fire TV Stickは非常によく出来たデバイスで、TVのHDMI端子に差すだけで、インターネットTVになります。最近のTVに内蔵されているインターネットTV機能よりもはるかに優れているのでアマプラ会員の方は購入をお勧めします。7月11日からAmazonプライムデーが始まるので期間中に購入すると更に安くなるかもしれません。 週末は4Kの大型TVとサラウンドスピーカーで、ビールやワインを飲みながら映画を観るのも良いものです。 プライム・ビデオも色々な映画があるので選ぶのが大変ですが、最近ではトム・クランシーのジャック・ライアンのファイナルシーズンがはじまりました。この作品もお勧めのAmazonオリジナルシリーズです。 今回、プライム・ビデオで無料で観ることができるお勧め映画「罪の声」を紹介します。 「罪の声」は塩田武士のサスペンス小説を原作とした2020年に公開された、小栗旬と星野源の初共演の映画です。1984年に大阪・神戸で起きた多くの謎を残した未解決事件「グリコ・森永事件」の真相に迫るサスペンス・ミステリー映画です。 映画では「ギン萬事件」とされていますが、フィクションとノンフィクション入り混じった非常によく出来た脚本と小栗旬と星野源の演技・存在感が伝わってくる作品です。又、梶芽衣子・宇崎竜童・火野正平・橋本じゅんなどの脇を固める俳優陣もいい仕事をしています。 特に子供の頃に自分の声が事件の脅迫テープに使われたことを知り、真相を調査していく京都でスーツの仕立て屋をする一般男性に扮する星野源の演技が素晴らしいです。 星野源は、「逃げ恥」や「MIU404」等のドラマ俳優、「よみがえる変態」をはじめとする軽妙なエッセイを執筆する作家、新垣結衣の夫と多彩な顔をもつ、細野晴臣に憧れる有名ミュージシャンですが、映画俳優としても素晴らしい才能を発揮しています。 小栗旬と星野源のバディが事件の真相に迫ると、事件に巻き込まれた犯人の一人の家族の壮絶な人生を知ることとなります。ひとしきり事件が解決し、ストーリーが終了し

「プリゴジンの乱」 仁義なき戦いのヤクザ国家ロシア#1

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今回の「プリゴジンの乱」をみて、多くの人がヤクザ映画「仁義なき戦い」もしくは「ゴッドファーザー」を思い出したのではないでしょうか。 本記事では反社会的勢力をあえて「ヤクザ」と記載します。 ウクライナ戦争については、いつか語りたいと思っていました。21世紀のグローバル社会に生き、地球温暖化や人口爆発問題、経済格差と世界規模の課題を地球人として議論すべき時代に、16世紀のロシア帝国の亡霊「プーチン」が戦争を起こし、世界中が迷惑を被るとは誰も予想していなかったからです。 プーチンという残忍なサイコパスの正体を知るために、お勧めの本があります。 「プーチン ロシアを乗っ取ったKGBたち 上・下 (原題)PUTIN’S PEOPLE』キャサリン・ベルトン著(日本経済新聞出版)」 著者は英フィナンシャル・タイムズ紙の特派員として長らくロシア報道に携わってきた記者で、多くの関係者へのインタビューを通じてプーチンの正体を正確に描いています。 プーチンはKGB( 国家保安委員会)として、東ドイツの西側のハイテク企業の情報を非合法に盗み出す工作を行っていました。KGBはソ連の非合法活動(法律を無視して密かに行動する)グループで、現在はFSBと呼ばれる組織です。 この本はソ連崩壊後にプーチンが故郷サンクトペテルブルクの副市長に就任したこと、そこでマフィア組織と結託し利権を手にし、最終的にはプーチンのインナーサークルと呼ばれる身内(ヤクザの兄弟分と組員)と共にロシアを乗っ取る過程が詳細に述べられています。 アメリカの政府高官が「ロシアは国家の仮面を被った、マフィアが経営する巨大ガソリンスタンドである。」と言ったように、ロシアは国家を装った犯罪組織です。 彼は、典型的なサイコパスであるがゆえ、平気で嘘を付き、自国民・他国民の死に対してなんの感情も持っていません。 敵対勢力の暗殺(イギリスで実行された リトビネンコ事件が有名。)数々の 自作自演による自国民の殺害(1999年 ロシア高層アパート連続爆破事件が有名。)などやっていることはヤクザそのものです。 不幸にしてヤクザの隣に住んでいる国が「ウクライナ」であり「日本」です。 これは、映画「仁義なき戦い」のシーンですが、「プリゴジン」が内部闘争を起こして組長「プーチン」から、粛清されるのをオジキの「ルカシェンコ」が取りなしてコトを収めたが、まだ

最強女優NO2安藤サクラ ゆとりですがなにか

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以前、記事に書いたように、日本の最強女優NO1は長澤まさみだと思いますが、安藤サクラも好きな女優です。今話題の「怪物」も良かったですが、9/29公開の今問題になっている特殊詐欺を扱った映画「BAD LANDS バッド・ランズ」も楽しみです。 安藤サクラは、父奥田瑛二、母安藤和津の次女で、俳優の柄本佑の妻でもあります。このファミリーは演劇一家でもあり、全てが「芝居」に結びついている面倒な人たちのなかで一番ひょうひょうと、自然にいる感じがしています。 映画だけではなく、テレビも出演作品が多く、NHKの朝ドラの「まんぷく」、日本テレビのバカリズムの「ブラッシュアップライフ」と自在な役作りは、結婚して妻になり母になってから益々その振り幅が大きくなってきたと思います。 私の一番好きな作品は2016年の日本テレビの日曜のドラマ「ゆとりですがなにか」です。「クドカン」こと宮藤官九郎のオリジナル脚本で、彼女にとって連続ドラマの初ヒロインであった作品です。 若者が「Z世代」ではなく「ゆとり世代」と言われていた頃のドラマであり、 岡田将生、 松坂桃李、柳楽優弥、 安藤サクラの4人が20代から30代の間で仕事、恋愛、家族関係で悩みながらも成長していく青春群像の物語が、クドカン独自の視点で描かれています。 岡田くんを始め、今では全員主役級の4名の役者のそれぞれの関係性が面白く、当時の時代の教育問題、過労死、パワハラ、不倫、跡継ぎ問題、ストーカー、学歴社会、不当滞在などのシリアスな社会問題を取り上げつつも、全体的にはコメディとして成立させるクドカンの脚本家としての才能がわかるドラマでした。 特に、ドラマの中で安藤サクラが演じたアラサー女性像は、恋人、娘、嫁、仕事の上司、彼らの親友としてそれぞれの関係性を丁寧に演じつつも悩める存在感を表現しており、役者としての力量を感じました。 また、ラストの岡田将生と安藤サクラの挙式シーンは、ドラマというよりも映画と言っても良いほどのクオリティの高い名シーンでした。現在、ストリーミングで視聴できますので、興味のある方はぜひご覧ください。 当時の映像をYouTubeで検索していたら、10月13日より「ゆとりですがなにか インターナショナル」として現在の「ゆとりですがなにか」メンバーのその後が描かれる映画が公開されることがわかりました。これは絶対に面白いので、今

映画「怪物」 故坂本龍一にささぐ

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 最近、映画「怪物」を観ました。監督は「海街diary」の是枝裕和、脚本は「カルテット」などのテレビドラマの脚本家・坂元裕二、そして音楽は坂本龍一です。 「第76回カンヌ国際映画祭」で日本映画では初となる脚本賞「クィア・パルム賞」を受賞し、大きな話題を集めています。また、本作は坂本龍一のサウンドトラックの遺作となりました。 本作は、大きな湖のある郊外の地方都市での子ども同士のいじめにまつわる物語です。長野県諏訪湖をロケ地とし、朝モヤの湖の美しいシーンが劇中の心象のメタファーとして使われているところが、是枝作品らしい映像美を感じます。 いじめの経緯をそれぞれの登場人物の視点で、何度も同じ時間軸を繰り返し描くことで物語の真実が明らかになっていく構造は、芥川龍之介「藪の中」を原作とする黒澤明監督の「羅生門」のオマージュでもあります。 ストーリーはネタバレになるため詳しくは書きませんが、安藤サクラと瑛太の演技もうまいのですが、 是枝監督らしく主人公の少年2人の演技が自然で素晴らしいです。 そして何より、坂本龍一の音楽が素晴らしい。是枝監督が依頼の手紙を坂本龍一に出したところ、本人から「体力的に全曲の書き下ろしはできないので、何曲かイメージしているものを形にしますから聞いてください」と返事が来て、その後2曲の描き下ろしの新曲と「すでに私が発表している楽曲から自由に使って頂いて構いません」と返事が来たそうです。 是枝監督は、既存の坂本龍一の曲と新曲を自ら構成を考えて、サウンドトラックを作成しました。 映画のエンディングの重要なメッセージであるシーンは、切なくも希望を象徴するように「Aqua」が流れます。「Aqua」は坂本自身の娘である坂本美雨のために書かれた曲であり、この映画の重要なテーマでもあります。 カンヌ映画祭では、この音楽が終わるとともにスクリーンに「坂本龍一にささぐ」とクレジットが出ると、ひときは大きな拍手が起きたとの事です。 映画「怪物」は是枝監督が作った坂本龍一の好きな曲のPlaylistでもあったと思います。故坂本龍一にささぐ。 「怪物」Playlist(サウンドトラック) アルバム「12」20220207 オリジナル Monster 1 アルバム「out of noise」 hwit オリジナル Monster 2 アルバム「12」 20220302 アルバム

映画「オッペンハイマー」 3人の学者の生き方

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 クリストファー・ノーランは好きな監督の一人です。彼の新作映画「オッペンハイマー」(Oppenheimer)が2023年7月21日に日本で公開されます。 「オッペンハイマー」は、ドイツの原子爆弾開発に対抗してアメリカが始めた原子爆弾開発プロジェクト「マンハッタン・プロジェクト」のリーダーである物理学者オッペンハイマーを描いたノンフィクション映画です。クリストファー・ノーラン監督は、SFアクション映画が得意ですが、今回は「ダンケルク」と同様の戦争歴史モノに挑戦します。 私の一番好きな作品は「インセプション」です。この2010年のSFアクション映画には、レオナルド・ディカプリオ、渡辺謙、ジョセフ・ゴードン、マリオン・コティヤールらが出演しました。物語は、さまざまな夢の世界に入り込んで情報を盗むプロの盗賊たちの話です。話は夢が多重構造になっているために複雑ですが、夢の中の映像がスタイリッシュで美しく、最後まで楽しませてもらえました。また、メンバーを集めていくシーンはスパイ映画のオマージュでもありますし、あるミッションを遂行するプロジェクトの話でもあります。 製品開発やソフト開発では、規模に応じて開発部門、テスト部門、マニュアル部門などから人材を集めて〇〇プロジェクトという名前のプロジェクトを立ち上げます。このプロジェクトを統括するのがPL、すなわちプロジェクト・リーダーです。 最新作は、PL「オッペンハイマー」がマンハッタン・プロジェクトというミッションを遂行していく苦悩と、現在、リアルな世界危機として捉えられている、核の問題にどう向き合ったのかが描かれると思います。3名の学者が、映画でどう描かれるのかのが楽しみです。1人目はオッペンハイマー自身です。 2人目はアインシュタインです。アインシュタインが原爆を作るようにルーズベルト大統領に手紙を出したことが、核兵器製造の発端だったとの定説がありますが、実際はどうだったのか興味があります。 なぜなら、アインシュタインの方程式「E=MC ²」 は質量が欠ける時に巨大なエネルギーに変換されるという、原子爆弾の根本的なの理論だからです。 3人目は、コンピューターの父フォン・ノイマンです。現在、私たちの使用しているスマートフォン(コンピューター)はノイマン型と呼ばれるプログラム実行形式のコンピューターで動作しています。コンピューターは

J-POPのフォーマットをはみ出す3人 常田大希、椎名林檎、宇多田ヒカル 

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 日曜日の夜に、テレビ朝日の「関ジャム完全燃SHOW」という音楽番組をよく観ます。この番組は、音楽業界の人も観ているマニアックな音楽番組で、毎週取り上げられるテーマが多彩なので、音楽に対して新しい発見があります。 ネットニュースでは、自分の好みが反映されるためYMO関連、山下達郎、ユーミン、サザンとどちらかと言えば高齢者の好みのミュージシャンに情報が偏るため、「関ジャム完全燃SHOW」は新しい情報源でもあります。 今回のテーマは「謎多きアーティスト“常田大希”の知られざる素顔とは!?」とKing Gnuのメンバーでもある東京芸大音楽部中退の「常田大希」の特集でした。この番組は面白かった。 ニューミュージック、シティーミュージックを経てざっくりと日本のポップミュージックをJ-POPと呼びます。なんとなくこのフォーマットは決まっていて、このフォーマットの中で心地よく音楽を聴いている気がします。 このフォーマットを軽々と超えてくれるのが、「常田大希」「椎名林檎」「宇多田ヒカル」の3名です。冒頭の常田大希と椎名林檎の共作「millennium parade × 椎名林檎 - W●RK」のMVは圧巻です。 アニメ『地獄楽』オープニングテーマ とのことですが、サイバーパンク、大友 克洋の「AKIRA」、岩井俊二「スワロウテイル」、マッドマックス、ブレイドランナー、タランティーノ「キル・ビル」、ルパン三世など様々な世界観が一つのクールな物語を構築していて、私にとってはとても新しい衝撃を受けました。 椎名林檎と宇多田ヒカル の共演MV 二時間だけのバカンス featuring 椎名林檎、MVの監督は売れっ子監督の児玉裕一です。この曲は宇多田ヒカルのターニング・ポイントとなるアルバム「Fantome」の中の一曲です。 現在、彼女が日本の新しいミュージックシーンでトップにいることは間違いありません。 宇多田ヒカル最新作「BADモード」では楽曲のプロデューサーとしてイギリスのレーベル・PC Musicの設立者で、チャーリー・XCXらとの作品でも知られる音楽プロデューサーとしてA.G.クックが参加しています。 アルバムの中のTBS系金曜ドラマ「最愛」の主題歌「君に夢中」は日本では無いクラブ・ライクなビートを主軸にしながらも、実にエレガントかつ野性味のあるシンセが印象的な、エレクトロニック・

DUNE砂の惑星 Part2 映像公開 最高難易度SF映画失敗の歴史

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 ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のSF映画 「DUNE砂の惑星 Part2」の予告映像が解禁となりました。公開は2023年中とのことです。「DUNE砂の惑星 Part1」(2021年)は素晴らしい映画だったので、ファンにとっては公開が楽しみです。 「DUNE砂の惑星 」はフランク・ハーバート作のSF小説であり、壮大なスケールの小説は映像化が困難とされ最高難易度SF映画と呼ばれています。 最初に挑戦したのは、アレハンドロ・ホドロフスキー監督でした。予定されていたキャスティングはサルバドール・ダリ - 銀河帝国の皇帝役、ミック・ジャガー - ファイド・ラウサ役、H・R・ギーガー - 建造物デザイン、そして音楽ーPink Floydです。キャスティングを聞いただけでも、うまく行きそうにありませんが、やはり頓挫します。 その経緯は、ドキュメンタリー映画「ホドロフスキーのDUNE』(2013年)で本人から詳しく語られています。本作はAmazonPrimeで観ることができます。 次に挑戦したのが、デヴィッド・リンチ監督であり、1984年に無事公開されました。ミュージシャンのSting出演し、音楽はTOTO,BrianEnoが担当したことで話題となり、私も映画を見に行きました。個人的には、世界観を含め非常に良い映画だと思いましたが、興行的には大失敗しました。上映時間2時間では物語の全てを語ることは元々無理があったためと言われています。 その後、2000年にテレビドラマ「デューン/砂の惑星」、「デューン/砂漠の救世主」と「デューン/砂丘の子供たち」が全6話で映像化されます。レンタルビデオで観ましたが、作りが貧相であまり良いとは思いませんでした。 再度映画化に挑んだのが、『メッセージ』(2016年)や『ブレードランナー2049』(2017年)で、評価された気鋭のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督です。私もこの2本の映画は観ましたが非常に良い作品でした。 「DUNE砂の惑星 Part1」(2021年)は興行的にも大成功しました。要因は、監督の才能以外に撮影技術の進化と、過去の作品に対するリスペクトと失敗から学んだ戦略です。小説の長さを考慮し、最初から2部構成で企画されました。 ゴジラ映画のファンの庵野秀明の作成した映画「シン・コジラ」とおなじように、前作品をリスペクトしつつ失敗を学び、最新の技術で最良

ジングルの話 「Rock TikiTiki」映像作成のベストプラクティス

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「ジングル」という言葉をご存知でしょうか? ジングルとはサウンドロゴとも呼ばれる、製品、ブランド、MV(Music Video)を印象づけるための短い音楽を言います。 私の趣味の一つは動画作成です。パナ時代の後輩のRock Band「Rock Tiki Tiki」の一部のMVを担当しています。今回の記事ではジングル作成の過程と、他のジングルの紹介をします。 2本のYouTubeは、「Rock Tiki Tiki」のMVの冒頭で流れるジングルのみの映像です。作成ではSlack(共同作業用チャット)とGoogleDriveを使って、すべてリモートで共同作業します。テレワークと同様ですね。最初に後輩のPL(プロジェクト・リーダー)より、Slackからジングル作成の依頼が来ます。この時にコンセプトが説明されます。次に音楽担当からGoogleDrive共有でサウンドのmp3ファイルがアップされます。 ここからが私の作業になります。音のない動画はMacの「Keynote」と呼ばれるプレゼンアプリで作成します。送られたサウンドの時間、サビに合わせて「Rock Tiki Tiki」のロゴのアクション・時間・エフェクトを決め動画mp4にエクスポートします。フォントやアクションの異なる3,4種類の動画を作成します。 次にFilmoraと呼ばれるWindows版の動画編集ソフトを使い音楽と動画を合成します。Filmoraは低価格で高機能の動画編集ソフトです、興味のある方は使ってみてください。 複数のジングルを作成し、GoogleDriveにアップして、Slackのチャットで議論し1つに絞り込みます。PLより修正点の指示が来て、修正、指示を繰り返し最終版を作成します。趣味とは言え業務と同じ流れです。これで完成です。 個人的に「ジングル」最高傑作はYMOの「増殖 - X∞ Multiplies」オープニングの「ジングル“Y.M.O.”」だと思います。声はDJ小林克也さんです。次の曲NICE AGEへのつながりは本当にカッコイイ。 そして、最も有名なジングルはMicrosoft Windows95の起動時の「ジングル」です。作者はアンビエント音楽、U2、Coldplayのプロデューサーとして有名なBrianEnoです。 当時のCEOビルゲイツからの依頼は「人を鼓舞し、世界中の人に愛され、明るく

「海街diary」 私の好きな街、女優そして監督

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是枝裕和監督の映画「海街diary」は私が好きな日本映画のひとつです。 是枝監督が原作の漫画を映画化し、脚本も手掛け、鎌倉で1年以上をかけて撮影された、2015年公開の4姉妹の物語です。映画館で1度見た後も、Amazon Primeで何回か観ています。丁寧な日常の描写、淡々と流れる季節、心洗われるエピソード、愛する人の死、そして家族の再生のドラマは、心を打ち、観るたびに泣けます。 好きな街は鎌倉で、横浜からも近く、海に近く自然も豊かで、歴史的な建物もある観光地です。観光客も多いですが、少し外れたところには、おしゃれな古着屋、カフェ、美味しい飲食店も多く、落ち着いた雰囲気が好きです。住民の方も気さくで穏やかです。映画では鎌倉の古民家を舞台に、春の桜や夏の花火、鎌倉の美しい風景が描かれます。 好きな女優は長澤まさみで、現在の最強女優ではないかと思います。彼女の演技力は、「モテキ」「コンフィデンスマン」のはっちゃけた演技から、「エルビス」のシリアスな演技までの幅広さが相当なものです。この映画では、彼女は主役ではありませんが、樹木希林、大竹しのぶ、綾瀬はるか、夏帆、広瀬すずと錚々たる女優陣の中で、はすっぱな性格だけど悩みながら成長していく次女を演じました。 好きな監督は是枝裕和監督で、映画「歩いても歩いても」からのファンです。普通の家族の普通の日常を描き、その淡々とした日常が、何故か心ひかれます。「そして父になる」「海よりもまだ深く」あたりも好きな作品です。「海街diary」は、尊敬する小津安二郎へのオマージュでもあると思います。鎌倉は小津安二郎が住んでいた場所でもあり、樹木希林演ずる大船の叔母さんは、今はなき「松竹大船撮影所」のあった場所でもあります。 是枝裕和監督は新作の「怪物」も楽しみです。主演「安藤サクラ」音楽「坂本龍一」。奇しくも坂本龍一の遺作となる作品です。ちなみに「安藤サクラ」も好きな女優の一人です。 多少、観るのが怖い気もしますが.. 「海街diary」は安心して観ることができる映画ですから、GWにゆったりとTVでご覧になったらいかがでしょうか?

chatGPTはモノリス(進化の加速装置)か?

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「2001年宇宙の旅:原題(2001: A Space Odyssey)」という映画があります。この映画は、Stanley Kubrick監督の1968年のSF映画で、David Bowieの「スペイス・オディティ」(Space Oddity)は、この映画からインスパイアされてできました。 私の最も好きなSF映画で、コンピュータ、宇宙に興味を持ったのも、この映画の影響です。この中に登場する謎の石柱が「モノリス」です。「モノリス」は、人類を次の段階に進化させるための、地球外生命(宇宙人)が残していった進化のための加速装置です。 コンピュータ・インターネット・スマートフォンと世界を変えた発明ですが、次はchatGPTに代表される生成系AI(文章、画像、音声を作ってしまうAI)になるでしょう。生成系AIは、「モノリス」となり、うまく使いこなす人は次の段階に進化する。一方、使いこなせない人は、取り残されていく可能性あります。これから増々、 知の分断 が加速していくでしょう。ここが課題ですね・・

映画 David Bowie 「MOONAGE DAYDREAM.」を観る

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最近、パナ時代の同期とDavid Bowieの「MOONAGE DAYDREAM」を、川崎の109シネマズ川崎のIMAXシアターで観ました。やはりIMAXは音が良いので、音楽映画にはお勧めです。 最近は、David Byrneの「American UTOPIA」や、Beatlesの「Get Back」など、優れた音楽ドキュメンタリーが多く上映されていて、音楽ファンにとっては嬉しい限りです。 コロナ禍で家でエンターテイメントを楽しむ機会が増えました。それぞれのメリット・デメリットはありますが、映画はやはり映画館で観るに限ります。シニア割もあるしね! David Bowieの映画は、コラージュ・メタファを多用した少し凝りすぎたドキュメンタリー構成になっています。Ziggy Stardust時代からアメリカへの渡航、ヨーロッパへの回帰ベルリン3部作そして各地の旅を経て、再びアメリカへ「Let's Dance」に代表される売れ線路線への転身、アートへの傾倒と彼の変化の歴史が、凝った構成で描かれています。 個人的には、ベルリン時代のBrian EnoやRobert Frippとの共演が観れたのが良かったし、オープニングの「All The Young Dudes」、「The Jean Genie」、「Love Me Do」から、ラストの「Memory Of A Free Festival (Moonage Daydream Mix Edit)」、「Starman」、「Changes」が良かったです。早速Amazon Music Unlimitedでダウンロードして聴いています。 友人とは夕方に映画館で待ち合わせて、映画を観た後に居酒屋でビールを飲みながら、映画の感想や最近の近況を語ります。少し帰りの電車を気にしながら帰宅します。ようやくコロナ前の日常が戻りつつあります。