J-POPのフォーマットをはみ出す3人 常田大希、椎名林檎、宇多田ヒカル
日曜日の夜に、テレビ朝日の「関ジャム完全燃SHOW」という音楽番組をよく観ます。この番組は、音楽業界の人も観ているマニアックな音楽番組で、毎週取り上げられるテーマが多彩なので、音楽に対して新しい発見があります。
ネットニュースでは、自分の好みが反映されるためYMO関連、山下達郎、ユーミン、サザンとどちらかと言えば高齢者の好みのミュージシャンに情報が偏るため、「関ジャム完全燃SHOW」は新しい情報源でもあります。
今回のテーマは「謎多きアーティスト“常田大希”の知られざる素顔とは!?」とKing Gnuのメンバーでもある東京芸大音楽部中退の「常田大希」の特集でした。この番組は面白かった。
ニューミュージック、シティーミュージックを経てざっくりと日本のポップミュージックをJ-POPと呼びます。なんとなくこのフォーマットは決まっていて、このフォーマットの中で心地よく音楽を聴いている気がします。
このフォーマットを軽々と超えてくれるのが、「常田大希」「椎名林檎」「宇多田ヒカル」の3名です。冒頭の常田大希と椎名林檎の共作「millennium parade × 椎名林檎 - W●RK」のMVは圧巻です。
アニメ『地獄楽』オープニングテーマ とのことですが、サイバーパンク、大友 克洋の「AKIRA」、岩井俊二「スワロウテイル」、マッドマックス、ブレイドランナー、タランティーノ「キル・ビル」、ルパン三世など様々な世界観が一つのクールな物語を構築していて、私にとってはとても新しい衝撃を受けました。
椎名林檎と宇多田ヒカル の共演MV 二時間だけのバカンス featuring 椎名林檎、MVの監督は売れっ子監督の児玉裕一です。この曲は宇多田ヒカルのターニング・ポイントとなるアルバム「Fantome」の中の一曲です。
現在、彼女が日本の新しいミュージックシーンでトップにいることは間違いありません。
宇多田ヒカル最新作「BADモード」では楽曲のプロデューサーとしてイギリスのレーベル・PC Musicの設立者で、チャーリー・XCXらとの作品でも知られる音楽プロデューサーとしてA.G.クックが参加しています。
アルバムの中のTBS系金曜ドラマ「最愛」の主題歌「君に夢中」は日本では無いクラブ・ライクなビートを主軸にしながらも、実にエレガントかつ野性味のあるシンセが印象的な、エレクトロニック・ミュージックなどの要素を取り入れ、J-POPのフォーマットを軽々と超えています。
山下達郎、ユーミン、サザンと同じ世代の高齢者ミュージシャンの活躍も嬉しいですが、今後この3名の活躍に注目したいと思います。
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