ジングルの話 「Rock TikiTiki」映像作成のベストプラクティス

「ジングル」という言葉をご存知でしょうか? ジングルとはサウンドロゴとも呼ばれる、製品、ブランド、MV(Music Video)を印象づけるための短い音楽を言います。

私の趣味の一つは動画作成です。パナ時代の後輩のRock Band「Rock Tiki Tiki」の一部のMVを担当しています。今回の記事ではジングル作成の過程と、他のジングルの紹介をします。

2本のYouTubeは、「Rock Tiki Tiki」のMVの冒頭で流れるジングルのみの映像です。作成ではSlack(共同作業用チャット)とGoogleDriveを使って、すべてリモートで共同作業します。テレワークと同様ですね。最初に後輩のPL(プロジェクト・リーダー)より、Slackからジングル作成の依頼が来ます。この時にコンセプトが説明されます。次に音楽担当からGoogleDrive共有でサウンドのmp3ファイルがアップされます。

ここからが私の作業になります。音のない動画はMacの「Keynote」と呼ばれるプレゼンアプリで作成します。送られたサウンドの時間、サビに合わせて「Rock Tiki Tiki」のロゴのアクション・時間・エフェクトを決め動画mp4にエクスポートします。フォントやアクションの異なる3,4種類の動画を作成します。

次にFilmoraと呼ばれるWindows版の動画編集ソフトを使い音楽と動画を合成します。Filmoraは低価格で高機能の動画編集ソフトです、興味のある方は使ってみてください。

複数のジングルを作成し、GoogleDriveにアップして、Slackのチャットで議論し1つに絞り込みます。PLより修正点の指示が来て、修正、指示を繰り返し最終版を作成します。趣味とは言え業務と同じ流れです。これで完成です。

個人的に「ジングル」最高傑作はYMOの「増殖 - X∞ Multiplies」オープニングの「ジングル“Y.M.O.”」だと思います。声はDJ小林克也さんです。次の曲NICE AGEへのつながりは本当にカッコイイ。

そして、最も有名なジングルはMicrosoft Windows95の起動時の「ジングル」です。作者はアンビエント音楽、U2、Coldplayのプロデューサーとして有名なBrianEnoです。

当時のCEOビルゲイツからの依頼は「人を鼓舞し、世界中の人に愛され、明るく斬新で、感情を揺さぶられ、情熱をかきたてられるような曲。ただし"長さは3秒コンマ25"」でした。さすがビルゲイツ、無茶振りします。笑

興味のある方はYouTube「Rock Tiki Tiki」で検索してチャンネル登録をお願いします。

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