パティ・ボイド写真展 ロックミュージシャンのミューズとは
タワーレコード渋谷店8階の催事場SpaceHACHIKAIで開催されている「パティ・ボイド写真展」に行ってきました。思ったより作品が少なく残念でしたが、ザ・バンドのラストコンサートである「ラストワルツ」のリハーサル写真は、その時の空気感が伝わるような良い写真でした。
パティ・ボイドは、原由子の60-70年代のロックミュージシャンへのオマージュソング「スローハンドに抱かれて」の歌詞にも登場するエリック・クラプトンの元妻として有名な女性です。彼女は、ジョージ・ハリソンと結婚していましたが、ジョージがエリック・クラプトンと友人だったため、お互いに出会ってしまいジョージと離婚して、クラプトンと再婚します。
ビートルズのホワイトアルバムの「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」のギターはエリック・クラプトンが弾いていることで有名ですし、エリック・クラプトンの「いとしのレイラ」は彼女に捧げた曲として有名です。
ミューズ(Muse)は芸術や音楽などを司るギリシア神話の女神のことですが、転じてロックミュージシャンにラブソングを書かせてしまうような女性をミューズと呼ぶことがあります。
他に、有名な例としてデヴィッド・ボウイの最初の妻アンジーに惹かれたミック・ジャガーが作った曲がローリング・ストーンズの「かなしみのアンジー」です。この曲名に関しては諸説ありますが、アンジーもミューズだったのかもしれません。ラブソングに名曲が多いのは、恋愛が感情を高揚させて、脳内のシナプスが繋がり曲のインスピレーションが湧き出て、すなわちミューズが降りてくるからかもしれません。
今の風潮と逆行するかもしれませんが、恋愛や不倫は音楽や文学、美術などの芸術にとって重要なエネルギーではないでしょうか。
記事のPlayList
原由子 「婦人の肖像」「スローハンドに抱かれて」
原由子 「婦人の肖像」「スローハンドに抱かれて」
Beatles 「WHITE ALBUM」「While My Guitar Gently Weeps」
Derek and the Dominos 「 Layla and Other Assorted Love Songs」「Layla」
The Rolling Stones 「Goats Head Soup」「Angie」
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