音楽とレキシ

 皆さんは「レキシ」というミュージシャンをご存知でしょうか?

「レキシ」は、SUPER BUTTER DOGというバンドで活動されたキーボードの池田貴史さんが、日本史への造詣が深いことから「歴史縛りのファンクネスバンド」というテーマのもと、2007年に開始されたソロプロジェクトです。

私は、数十年前、転勤で福岡に住んでいた頃「レキテン」なる歴史好きサークルに入っていたときに、レキシを教えてもらいファンになりました。

レキシという名前からわかるように大の歴史ファンで、日本の歴史を主題とした曲はソウルフルかつファンキーで演奏もうまくカッコイイのですが、歌詞とのギャップに笑えます。代表作は「映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者」主題歌の「ギガアイシテル」でしょうか。

「ギガアイシテル」は平安時代末期から描かれていたとされている絵巻物、鳥獣戯画をテーマにした曲です。漫画のルーツとして知られている鳥獣戯画ですが「ギガ」の部分が今風に「超」に解釈されて、コーラスのサビとマッチしているところがセンスが良いです。

椎名林檎との共演きらきら武士 -Kirakira Bushi- | 椎名林檎(Deyonna)とレキシもお勧めです。

最近は音楽活動よりも、俳優としても知られています。TBS日曜ドラマ「99.9-刑事専門弁護士-」の居酒屋の店主や「海街diary」で三姉妹の三女、夏帆の恋人役が自然でいい味出していました。

タイトルがマニアックで面白いものをいくつか紹介します。

「墾田永年私財法 」「刀狩りは突然に」「トロピカル源氏」「古墳へGO!」「狩りから稲作へ 」「甘えん坊将軍」「どげんか遷都物語」

タイトルも完全にお笑いですが、大瀧詠一も一時期ハマっていたように日本の音楽シーンにはクレージキャッツ、ドリフターズをルーツとするコミックソングの系列があります。「ダディ竹千代&東京おとぼけCATS」、 グッチ裕三や‎モト冬樹率いる「 ビジーフォー」、「王様」などコミックソングはものまね、色物として一段低く評価されがちですが中には良いものもあります。

音楽、歴史、お笑いは繋がっています。



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