ビートルズの「Let It Be」を2023年に和訳する

 最近、NHKのドキュメンタリー番組「映像の世紀バタフライエフェクト」で2回にわたりビートルズの特集がありました。

1回目は「赤の時代」と2回目は「青の時代」です。ビートルズの前期、後期をまとめた2枚の有名なベストアルバムをジャケットの色から「赤版」「青版」と呼びます、おそらくこの色に掛けたタイトルでしょう。

ビートルズは今でも普段、普通に聴いている好きな音楽ですが、改めて、ビートルズの偉大さがわかる番組でした。

私が中学生(1970年)の頃ビートルズは解散します。当時テレビで東芝のCM「Let It Be」が流れていたことは覚えています。本格的に聴き出したのは高校生になりベストアルバム「赤版」「青版」が出た頃です。ビートルズがコンサートをやらなくなり、スタジオにこもって名曲を量産していた「青版」が好きでした。

「Let It Be」は楽曲も良いものの、歌詞は当時の高校生の英語力では正直よくわかりませんでした。ItをBeの状態でLetするってなんでしょう?とにかく歌詞は謎だらけでした。ビートルズ大好きの高校の友人の説では「なすがままになればいい」でしたがまだしっくりこない。

改めて2023年、ポールマッカートニーのインタビューや解散直前の心情を踏まえて私なりに和訳したいと思います。JASRAC的にはグレーですが、まず原文の一部を引用します。

When I find myself in times of trouble
Mother Mary comes to me
Speaking words of wisdom
Let it be
And in my hour of darkness
She is standing right in front of me
Speaking words of wisdom
Let it be

2023年版私の和訳
「いろいろ悩んでいるときに、亡き母メアリーが夢に出てきて「ポール、どうにかなるさ」って囁いてくれる。辛いとき、彼女は夢の中で私の前に立ち「ポール、どうにかなるさ」と助言してくれる。」

chatGPTの和訳
「困難な時に自分を見つけた時、聖母マリアが私のもとへやって来る、知恵の言葉を語ってくれる、ただありのままになるように。そして暗闇の時に、彼女は私の前に立っている知恵の言葉を語ってくれるただありのままになるように。」

chatGPTのLLM(大規模言語モデル)はディズニーの「アナと雪の女王」の主題歌「Let It Go」が日本語タイトル「ありのままで」であることから、単語出現確率の高い「ありのまま」を選択したと思われます。

一方、私の「Let it be」はかまやつひろしの名曲「どうにかなるさ」を引用しています。

当時グループの解散に悩むポールにとって、10年前に亡くなった母が夢の中で「心配するな、どうにかなるわよ」と勇気づけてくれた曲であったかもしれません。

ビートルズは偉大であり、世界中の人が同時代を生きた事に感謝していると思います。
改めて、ジョン・レノン、ジョージ・ハリソンのご冥福をお祈りします。

最後に「chatGPT編集長」の評価の一部を掲載します。
「文体は比較的簡潔で、読みやすくまとまっていると感じます。また、私とchatGPTの和訳の比較も興味深く、機械翻訳の限界を示す良い例だと思います。」
chatGPTは自分の弱点をわかってますね。笑

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