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梅田地下街の迷宮とフランスベッド back to 1982#1

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今回は大阪の昔話の第一話です。1982年に松下電送に入社した私は、新人研修後に大阪への出向を命じられました。出向先は、守口の松下電器産業(現:パナソニック)の中央研究所でした。ミッションは、当時、研究所で開発されていた光ディスク(今のDVDを大きくしたもの)を使用し、電子ファイルと呼ばれるシステムを商品化することでした。 大阪には1年ほど住んでいましたが、当時は関西は関東に比べて別の国のように感じました。 江戸時代から自主独立した商人の街として栄えた関西の方は、合理的で自由でカオスです。電車に乗る時には並ぶ必要がなく、確実に歩くのが速く、コンコースでも暗黙の人流がなく、各人が思い思いの方向に歩きます。 大阪の中心街の梅田には、巨大な地下街があり、JR大阪駅からの人流と阪急からの人流と東梅田駅からの人流が合流する場所があります。その人流はまるで人間のブラウン運動のようなカオス感があり、関東から来た私はカルチャーショックを受けました。 梅田の地下街はクモの巣のように次々とつながり、温泉旅館の増築のように広がっています。「梅田地下帝国」とも呼ばれ、世界レベルの規模を誇ります。今はだいぶ整備されていますが、1982年当時は照明も暗く、迷路のように路地が入り組んでいました。 ある日、飲みに行った帰りに阪神電鉄方面の地下街に迷い込んでしまいました。そこには袋小路が存在して、フランスベッドとおぼしき立派なベッドが置かれていました。幸いなことに、その時はこの地下の住人は不在でしたが、ここに住んでいる模様です。 1982年、梅田の地下街にはフランスベッドとそのベッドに寝泊まりする住所不定の方が暮らしていました。大阪は不思議で魅力的な街です。 ※イメージはBing Image Center(OpenAI:DALL:E)で自動生成(プロンプト:大阪地下街の何もない袋小路にフランス製ベットが置かれている様子)

モバイルの歴史 絵具チューブとウォークマンそしてiPhone

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最近、携帯電話やスマートフォンをモバイル端末、略してモバイルと呼称するようになりました。モバイルは英語でmobile(発音は「モボ」に近い)で、ラテン語のmobilis(動かせる)から派生しています。つまりmoveo(動かす)+-bilis(~できる)が語源で、「動かせること」を意味します。 1928年、ヨーロッパの絵画の世界でイノベーションが起きます。金属製絵具チューブの発明です。 従来、絵画は絵具が乾いてしまうために、アトリエで作成されていました。絵具チューブの発明により、絵画を戸外でも制作出来るようになります。 画家たちにとっては、戸外で絵を描くことは新たな驚きと発見があり、アトリエにはなかった自然光の元で風景が描けるようになります。絵具チューブの発明が印象派の誕生につながる一つの要因とされています。モバイルが絵画に影響を与えることなりました。  1979年、私が学生の頃にソニーから、画期的な商品「ウォークマン」が発売されました。「ウォークマン」は音楽を「聴く」から「持ち歩く」へをコンセプトに開発されたポータブルカセットプレイヤーです。当時3万3000円とかなり高額だったため、ウォークマンを先輩にお借りして原付きバイクに乗りながら音楽を聴いたことがありました。音楽を聴きながら街の風景が変わっていく様は、今でも新鮮に覚えているほどのインパクトがありました。音楽のモバイルの始まりです。 2001年、私が社会人の頃にAppleから、画期的なハードディスクのモバイル音楽プレイヤー「iPod」が発売されます。 私は第3世代iPodの10GBを購入しました。価格は初代「ウォークマン」とほぼ同様の3万6800円でした。私が持っている全ての曲がデジタル化され、iPodに入り、いつでも好きな曲を聴くことができるのは、本当に感動的でした。その後、iPodは進化を遂げて、ハードディスクからフラッシュメモリーに変化し、更に薄く軽くなりました。 2007年、最も重要な変化が起こります。日本ではガラパゴス携帯電話が最盛期の時代にAppleのiPhoneが誕生します。インターネットに繋がることにより音楽はクラウドまで拡張されました。iPhoneは携帯電話の進化系ではなく、iPod(モバイル音楽プレイヤー)の進化系であり、Mac(コンピューター)の進化系です。 さらにこの時点で、Appleは

ゴールドラッシュとシャベル NVIDIAの躍進 

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新しく発見された金の土地に一攫千金を狙う採掘者が殺到することをゴールドラッシュ(Gold Rush)と言います。1848年ごろにアメリカ合衆国カリフォルニア州で起きたゴールドラッシュは、西部劇などでも有名です。 個人的には、矢沢永吉が口から黄金のような光を吐き出すアルバム「ゴールドラッシュ」のジャケットを思い浮かべてしまいます。 一方、ゴールドラッシュは投機的なものに人気が殺到するたとえでもあります。今、chatGPTを始めとする生成AIのブームはAIゴールドラッシュとも言われいます。 新しい金を求めて、マイクロソフトを始めとするテック企業、活用を模索する一般企業・政府、アプリケーションを開発するスタートアップ企業、AI評論家、コンサルティングなど多数の人々が、生成AIに集結しています。 そんな生成AIを下支えする企業が、生成AIに親和性の高い半導体を製造するNVIDIAです。NVIDIAはアメリカのシリコンバレーにある半導体メーカーであり、元々はゲーマーの間で「グラボ」と呼ばれるゲーム用の3Dグラフィックスボードを専用に製造していました。ゲームではリアルな画像描画のために、座標位置などの計算をベクター単位で高速に行う必要があります。そのため、グラフィックに特化した専用の半導体がGPUでした。 NVIDIAは2016年以降の深層学習(ディープラーニング)ブームで転機を迎えました。AIの深層学習に使用するテンソル計算にGPUが向いていることが分かり、GPUは次第に深層学習の学習データ作成用のPCに採用されていくようになります。2023年のCOMPUTEXでのNVIDIAのCEOのKeynoteによると、同社は現在、サーバー分野のAIにシフトしようとしています。 最近、NVIDIAの決算がアナリストの予想よりも良かったため、株価は急騰し、時価総額は一時期1兆ドルを超えました。半導体メーカーでは初めてのことです。アップル、マイクロソフトと並ぶ新しい巨大テック企業の誕生です。2021年に一度、株価が上昇したのは、業界では有名なCPUの会社ARMをNVIDIAが買収しようとしたからです。独占禁止法に抵触するおそれがあったため株価は一時下落しましたが、生成AIのゴールドラッシュにより株価が急騰しました。 カリフォルニアのゴールドラッシュでは金を見るける人とそうでない人で明暗が別

AIの悲劇

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最近、chatGPTを始めとする生成AIのブームにより、ネットニュースやTV・新聞でAIの文字が氾濫しています。中には人工AIという言葉もありますがAI(Artificial Intelligence)は人工知能の略ですから、人工AIは人工人工知能となってしまいます。 コンピューターの世界のAI(エーアイ)という用語は1956年のコンピュータ学者である教授ジョン・マッカーシーがワークショップで「Artificial Intelligence」を使い始めたことに由来します。 そんなAIブームの中で一番迷惑をしているのが、ミュージシャンのAI(アイ)さんではないでしょうか。 AI(アイ)の「アルデバラン」は朝ドラの「カムカムエヴリバディ」の主題歌にもなった名曲です。作詞・作曲は森山直太朗で後半のゴスペルの展開が感動的な展開です。 AI(アイ)こと植村愛カリーナさんは日系アメリカ人のシンガーソングライターでアメリカ合衆国生まれ、鹿児島県育ちました。彼女の楽曲「Story」がAppleのiTunesのスタート記念で無料配信された頃から聴いています。 最初に、私が名前の紛らわしさに気づいたのが、数年前の紅白歌合戦の企画「AI美空ひばり」でした。様々な過去のデータから歌手の美空ひばりを再現させるプロジェクトでしたが、不気味だったことと、AI(アイ)と美空ひばりの共演かと勘違いした人も多かったためあまり評判は良くなかった。 本来であれば、レコード会社の企画会議で「AI同一語問題」を議論すべきたっだのでは無いでしょうか。まさかここまでのAI(エーアイ)ブームが来るとは思わなかったと思いますが、当面はAI(アイ)の悲劇は続きます。 私がレコード会社の企画部ならばAI(アイ)のAI(エーアイ)という曲の企画を出すと思いますが、皆さんいかがでしょうか? 

映画「オッペンハイマー」 3人の学者の生き方

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 クリストファー・ノーランは好きな監督の一人です。彼の新作映画「オッペンハイマー」(Oppenheimer)が2023年7月21日に日本で公開されます。 「オッペンハイマー」は、ドイツの原子爆弾開発に対抗してアメリカが始めた原子爆弾開発プロジェクト「マンハッタン・プロジェクト」のリーダーである物理学者オッペンハイマーを描いたノンフィクション映画です。クリストファー・ノーラン監督は、SFアクション映画が得意ですが、今回は「ダンケルク」と同様の戦争歴史モノに挑戦します。 私の一番好きな作品は「インセプション」です。この2010年のSFアクション映画には、レオナルド・ディカプリオ、渡辺謙、ジョセフ・ゴードン、マリオン・コティヤールらが出演しました。物語は、さまざまな夢の世界に入り込んで情報を盗むプロの盗賊たちの話です。話は夢が多重構造になっているために複雑ですが、夢の中の映像がスタイリッシュで美しく、最後まで楽しませてもらえました。また、メンバーを集めていくシーンはスパイ映画のオマージュでもありますし、あるミッションを遂行するプロジェクトの話でもあります。 製品開発やソフト開発では、規模に応じて開発部門、テスト部門、マニュアル部門などから人材を集めて〇〇プロジェクトという名前のプロジェクトを立ち上げます。このプロジェクトを統括するのがPL、すなわちプロジェクト・リーダーです。 最新作は、PL「オッペンハイマー」がマンハッタン・プロジェクトというミッションを遂行していく苦悩と、現在、リアルな世界危機として捉えられている、核の問題にどう向き合ったのかが描かれると思います。3名の学者が、映画でどう描かれるのかのが楽しみです。1人目はオッペンハイマー自身です。 2人目はアインシュタインです。アインシュタインが原爆を作るようにルーズベルト大統領に手紙を出したことが、核兵器製造の発端だったとの定説がありますが、実際はどうだったのか興味があります。 なぜなら、アインシュタインの方程式「E=MC ²」 は質量が欠ける時に巨大なエネルギーに変換されるという、原子爆弾の根本的なの理論だからです。 3人目は、コンピューターの父フォン・ノイマンです。現在、私たちの使用しているスマートフォン(コンピューター)はノイマン型と呼ばれるプログラム実行形式のコンピューターで動作しています。コンピューターは

J-POPのフォーマットをはみ出す3人 常田大希、椎名林檎、宇多田ヒカル 

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 日曜日の夜に、テレビ朝日の「関ジャム完全燃SHOW」という音楽番組をよく観ます。この番組は、音楽業界の人も観ているマニアックな音楽番組で、毎週取り上げられるテーマが多彩なので、音楽に対して新しい発見があります。 ネットニュースでは、自分の好みが反映されるためYMO関連、山下達郎、ユーミン、サザンとどちらかと言えば高齢者の好みのミュージシャンに情報が偏るため、「関ジャム完全燃SHOW」は新しい情報源でもあります。 今回のテーマは「謎多きアーティスト“常田大希”の知られざる素顔とは!?」とKing Gnuのメンバーでもある東京芸大音楽部中退の「常田大希」の特集でした。この番組は面白かった。 ニューミュージック、シティーミュージックを経てざっくりと日本のポップミュージックをJ-POPと呼びます。なんとなくこのフォーマットは決まっていて、このフォーマットの中で心地よく音楽を聴いている気がします。 このフォーマットを軽々と超えてくれるのが、「常田大希」「椎名林檎」「宇多田ヒカル」の3名です。冒頭の常田大希と椎名林檎の共作「millennium parade × 椎名林檎 - W●RK」のMVは圧巻です。 アニメ『地獄楽』オープニングテーマ とのことですが、サイバーパンク、大友 克洋の「AKIRA」、岩井俊二「スワロウテイル」、マッドマックス、ブレイドランナー、タランティーノ「キル・ビル」、ルパン三世など様々な世界観が一つのクールな物語を構築していて、私にとってはとても新しい衝撃を受けました。 椎名林檎と宇多田ヒカル の共演MV 二時間だけのバカンス featuring 椎名林檎、MVの監督は売れっ子監督の児玉裕一です。この曲は宇多田ヒカルのターニング・ポイントとなるアルバム「Fantome」の中の一曲です。 現在、彼女が日本の新しいミュージックシーンでトップにいることは間違いありません。 宇多田ヒカル最新作「BADモード」では楽曲のプロデューサーとしてイギリスのレーベル・PC Musicの設立者で、チャーリー・XCXらとの作品でも知られる音楽プロデューサーとしてA.G.クックが参加しています。 アルバムの中のTBS系金曜ドラマ「最愛」の主題歌「君に夢中」は日本では無いクラブ・ライクなビートを主軸にしながらも、実にエレガントかつ野性味のあるシンセが印象的な、エレクトロニック・

日本人はなぜ英語が苦手なのか カタカナ表記とSEO

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 先日、とある飲み会でスイスのジュネーブで開催された展示会「Telecom2003」のメンバーが3人いたため、当時の苦労話で盛り上がりました。 当時の写真が残っているので掲載します。やはり一番苦労したのは英語です。現地の大学生が説明員をやってくれますが、彼らに英語で説明しなくてはなりません。 スイスでは英語、フランス語、ドイツ語のトリプルリンガルが当たり前なので、なぜ英語が話せないのか不思議がられました。 日本人が英語の苦手な理由は、日本が単民族国家のため、まず話す必要がないからです。海外赴任や仕事で必要な場合以外は話しません。さらに理由の一つにカタカナ表記があると思います。 この風景はGeneve市街ですがGeneveは「ジュネーブ」とカタカナ表記されますが実際は「ジニーバ」と発音します。 Appleはカタカナで「アップル」ですが発音は「アポー」に近いと思います。Waterはカタカナで「ウォーター」ですがこの発音では絶対に伝わりません。発音は「ワラー」に近い。日本人は外来語を表記するためにカタカナを活用しましたが、大抵の国ではこのような書き換えができないため、WaterはWaterと表記します。このほうが外国語として認識できますが、カタカナだと日本語に同化されてしまいます。このため実際の発音とのギャップがあるために、相手に通じなくて話せなくなるのではないでしょうか。 私のブログでも、なるべく英語表記のほうがいいと思っていました。特に人名や企業名は英語表記にしていました。 現在、カナ漢字変換ソフトはGoogleを使用していますがGoogleカナ漢変換がいいとことはピーターと打つと候補に「Peter」を挙げてくれます。特にプログラムを書く場合は、変数名や関数名を英語表記するので便利です。 ところが、最近「chatGPT編集長」にブログのSEO(検索ランキングを上げる技)を意識した校正をお願いしたところ、英語表記をカタカナ表記しなさいと提案されました。確かに、日本人は英語で検索しないので、キーワードで考えるとカタカナ表記のほうが有利です。 さすが、OpenAI「chatGPT編集長」のSEO対策の指摘は的確です。現在、chatGPTのベースとなっている深層学習のLLM(大規模言語モデル)は、自然言語を扱うため言語の翻訳が非常に得意です。更にOpenAIはWhisperと

マイクトソフト VS グーグル Webの覇権争い

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先ごろ、 マイクロソフトの「Microsoft Build 2023」と言うテクニカルイベントが開催されました。マイクロソフトはOpenAIと連携し、自社製品のブラウザーEdge、Officeシリーズに積極的に生成AIを活用しようとしています。 ワードでNDA(機密保持契約書)のチェックをCopilotがしてくれます。Copilotとはマイクロソフトの生成AIのプラグインで、副操縦士という意味があります。 携帯事業で遅れをとったCEOスティーブ・バルマー氏が辞めて、サティア・ナデラ氏になってからは、マイクロソフトはクラウドにかじを切り業績も向上してきました。 私達がWebで使用する検索は、検索エンジンと呼ばれる検索のソフトが使用されています。検索エンジンは大きく2種類あります。一つはグーグルの検索エンジン、もう一つがマイクロソフト製検索エンジンBingです。ヤフーサイトで使用する検索はグーグルの検索エンジンを使用しています。今までは検索エンジンとブラウザー(Chrome)のシェアは圧倒的にグーグルの勝利でした。2022年6月時点でグーグルの検索エンジンの世界シェアは約92%です。検索エンジンはWebの世界から情報を集め支配するための重要なソフトです。支配が必要な理由はWebの広告を支配できるからです。アルファベット(グーグルの親会社)の収益は広告収入が81%を占めています。つまり、グーグルの本業は、テック企業というよりも、電通と同様の広告会社です。 chatGPTの出現により、私達は「ググらなく」くても必要な情報に最短でたどり着くことが出来ます。このグラフは最近の検索エンジンの利用ユーザーの遷移です。ビルドインされたchatGPTを持つBing検索の使用頻度が増加傾向にあることがわかります。 しかし、検索エンジンのシェアの減少は、広告収入に頼っていたグーグルのビジネスモデルにとって脅威となっています。 テック企業の栄枯盛衰はダイナミックであり、2023年以降は「GAFAM」に変わって「MATANA」の時代が到来すると予想されています。「MATANA」はMicrosoft、Amazon、TESLA,Alphabet(Google),NVIDIA,Appleです。最初にFacebook(Meta社)が脱落すると予想されています。 ビジネスパーソンにとっては、Window

クラウドファンディングApple Watchのバッテリー充電器の顛末

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 数年前からApple Watchを使用しています。本体自体については後日詳しく記事にする予定ですが、今回はApple Watchの充電問題について触れたいと思います。 Apple Watchは生活が変わるほど素晴らしい製品です。Suicaが入っている点がとても便利で、左手に時計をしているため、変な体勢で改札口をタッチしないといけませんが、つどiPhoneをタッチするより楽です。また、出張時には新幹線にも対応しており、ストレスなく移動ができます。しかし、バッテリー切れが怖いという問題があります。宿泊出張の時、Apple Watchの充電器を忘れてホテルで気づき、帰りの新幹線のことを考えてバッテリーを温存するためにApple Watchの電源を切ったことがありました。 また、ジムで泳いでいるときにもApple Watchを使用しています。防水仕様なので、スイミングワークアウトを設定して泳ぐことができます。さらに、モーションセンサーが平泳ぎやクロールを判定し、距離やラップタイムを計測してくれます。ただし、バッテリーの持ちが悪く、10%を切る場合があるため充電が必要になる場合があります。(Apple Watchのジムでの着用は、必ず事前確認をすることをお勧めします。) そこで、Apple Watchの充電器がついた小型のモバイルバッテリーを探していたところ、「Makuake」というクラウドファンディングサイトで、Apple Watch充電のベストパートナーである「SMARTCOBY DUAL」という製品を見つけ、2ヶ月前に申し込みました。納期は5月末になる予定です。開発しているのは「株式会社CIO」という大阪守口市のスタートアップ企業でした。守口市と言えばパナかサンヨーの関係者が起業したかもしれません。 そろそろ来る時期となり、楽しみにしていたら数日前の届いたメールのタイトルが「【重要】開発進捗のご報告」でした。嫌なタイトルですが予想通り、やはり開発遅延のお知らせです。提供時期未定になってます。今から再設計したら、量産までは普通半年はかかるでしょう。大阪のスタートアップ企業を応援したい気持ちはありましたが、このまま続けるの難しいと判断して返金を申し込みました。その後、Amazonで似たようなものを探し、注文したら翌日届きました。 「Portable Power Bank

「chatGPT編集長」活躍中 SEOへ挑戦

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 今回は「chatGPT編集長」の活躍の話と、「chatGPT編集長」にSEO(Search Engine Optimization:検索順位を上げる技)対策をお願いする話です。 まずは「chatGPT編集長」の前回のブログの評価です。AIからでも褒められると嬉しいです。 「このブログは、音楽業界の変化やビジネスモデルの転換についてわかりやすく説明しており、音楽とテックの関係性について興味深く読めました。また、2冊の本を紹介することで、音楽業界における成功事例や、これからの可能性について考えさせられます。文章の構成も明確で、読みやすくまとまっていました。全体的に、非常に良い文章だと思います。」 「chatGPT編集長」とは、今話題のchatGPTのWeb-APIを使って、私のブログ記事の校正と評価をしてくれる、私の作ったGAS(Google App Script)のプログラムのことです。やってみて色々わかったことがあります。 chatGPTはプロンプトと呼ばれる命令を解析して、答えを返してくれます。chatGPT3.5では、この命令が判定できるトークンとよばれる長さが最大2048です。つまり、あまり長い命令は回答の精度が落ちます。日本語の場合は1文字が1トークン以下と言われています。いろいろ実験してみて、最適な校正をしてくれるのは700文字程度とわかりました。 私のブログは大体1100文字前後に収まるようにしています。500文字以下だとGoogle検索エンジンの対象になりにくいのと、1500文字以上は長すぎて人が読まないためです。プログラムを工夫して700文字前後のセンテンスにして分割して校正して貰っています。しかし評価に関しては、1200文字でも問題なく評価してくれます。 企業では、自社のHPのアクセス数を増やすためにWeb担当者がSEO対策に取り組んでいます。現在、私もブログの読者を増やすためにGoogleやBing検索からのブログへの流入を増やすこと試し始めました。「Google Search Console」「Microsoft Webmaster Tool」と呼ばれる流入を計測するツールがGoogl、Microsoftから提供されています。 「Google Search Console」のスクショを掲載します。残念ながらGoogle検索からの流入は現在1で

ミュージシャンのサバイバル戦略 ATOMからBITそしてLIVEさらにNEXTへ

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 今回のテーマは音楽とテックとの関係についてです。ここでは2冊の本を紹介します。 最初に紹介するのは、「ワイアード」US版編集長でもあったChris Anderson氏の著書「フリー」です。 この本では、物理的なものを表す「ATOM」と、コンピューターのデータを表す「BIT」という言葉が出てきます。ATOMは重く、移動には運送費がかかりますが、BITはデータなので重さがなく、インターネットを使用することでほぼ無料で移動できます。 音楽のデジタル化や圧縮技術の発展、インターネットの普及により、1990年代後半から音楽業界は従来のレコードやCDのATOMから音楽配信によるBITの世界に突入しました。しかし、この時期には違法なダウンロードが横行し、海賊版の無法地帯に突入してしまいました。 このカオスの世界を救ったのが、AppleのSteve Jobs氏です。彼は、海賊版よりもサステナブルな方法で音楽を購入できるプラットフォームiTunes Music Storeを構築しました。そして、現在では音楽は、CDやレコードのATOMから「Spotify」「Apple Music」「Amazon Music」のサブスク(Subscription:定額制)BITへと移行しました。 一方、「グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ」という本はDavid Meerman Scott共著のものです。グレイトフル・デッドはアメリカのロックバンドで、レコードよりもライブツアーを中心に活動し、動画や録音もOKのゆるいライブで、Tシャツなどの物販を行っていました。1990年代には、コンサートツアーで2億8500万ドルの収益を上げました。 山下達郎はラジオで、「昔はレコードを発表して、レコードを売るためにツアーを組んでLIVEをしていたけど、今は逆でツアーLIVEして、会場でレコード、CDを買ってもらうことが多くなった。」と発言しています。今のミュージシャンは、LIVEを中心に収益を確保するビジネスモデルへ戦略を変更しています。 人々は、モノ(ATOM)データ(BIT)から、コト(LIVE、体験、エクスペリアンス)へお金を使うように変化しています。しかしLIVEには課題もあります。LIVEは物理的に入場者数が制限されるため、チケットの入手が困難になり転売問題を引き起こすことがあります。 テックはこ

ワインとiPhoenアプリ「Vivino」の話

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私は山梨大学の学生でしたが、地方の国立大学には地場産業に即した学科があります。山梨はワインが地場産業で、当時は醸造学科があるほどワイン醸造が盛んな地域でした。地域には個性的なワイナリーがあり、その時からワインを飲むようになりました。 大学当時から「サドヤ」というワインを一升瓶で売っているワイナリーがありましたが、松任谷由実ことユーミンが「サドヤ」のワインは美味しいとラジオで発言してからブレイクし、今では結婚式場を備えた有名ワイナリーに成長を遂げました。 最近は、週に3日ぐらいは休肝日にしていますが、食事にはビールとワインは欠かせません。ワインはAmazonのセール時期のまとめ買いするか、欲しいワインはリアル店舗「 世界のワイン 葡萄屋 横浜関内店」で購入しています。 Amazonのセールだと一本あたり550円程度ですが掘り出しものがあるのも一興です。 お勧めのiPhone無料ワイン評価アプリが「Vivino」です。購入したワインのラベルを写真に撮ると、産地から特徴や評価(5段階レイティング)、標準価格まで表示されます。私のワインの購入データを吸い上げて、お勧めのワインをリコメンドし、購入まで持っていくのがこのアプリの目的ですが、自分の飲んだワインの履歴が残るので、再度購入したい時に便利です。 OKストアで購入した最高の掘り出し物は、フランスのシャブリ・プルミエ・クリュ2019です。シャブリはやはり外せませんね。お寿司とも相性がよいです。 Amazonのセール500円相当で購入した掘り出し物のロゼ、イタリアプロセッコ産のスパークリングワインです。 普段からドンペリは飲みませんが、スパークリングワインはどんな食事とも相性がよいです。 Amazonのセール500円相当で購入した掘り出し物の2020年オーストリア産の赤ワイン。オーストラリア産も意外と行けます。やはり肉には赤ワインです。 アプリの欠点は、飲む前に評価してしまうと先入観で飲んでしまうことです。評価が低いとやはりがっかりするけど、意外と美味しい。このアプリの評価はあくまでも全世界の人の統計上の数値ですから必ずしも正しいとは限りません。 大企業の作るワインもありますが、基本的にワイナリー毎にこだわりや特徴のある個性的なワインが好きです。CoffeeやWineの嗜好品は、生活を豊かにしてくれる大切な文化です。

私の愛したTシャツたち

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 最近、暑くなりTシャツの季節となりました。テレワークの良いところはWeb会議以外はTシャツで仕事ができることです。 Tシャツと言えば村上春樹が「村上T 僕の愛したTシャツたち」というエッセイを出していますので、今回は私なりの市販では入手できない珍しいTシャツを紹介したいと思います。 最初はワシントンDCのTシャツ。鎌倉の長谷の古着屋で購入したビンテージTシャツです。いかにもアメリカの60-70年代のTシャツで気に入って着ています。 「Champion」製のリユースの限定Tシャツ。偶然、恵比寿の環状5号線沿いのギャラリーに立ち寄った時に見つけて購入しました。「G.N50」のフォントが美しい、珍しいTシャツです。Tシャツって安いので衝動買いが出来るところが良いところです。 空母ロナルド・レーガンのTシャツ。年に一回開催される横須賀の米海軍基地の「ヨコスカフレンドシップデー」で購入したTシャツです。コロナ禍でしばらく行っていませんが、米海軍横須賀基地を開放してくれる「ヨコスカフレンドシップデー」はアメリカに旅行した気分になれる楽しいイベントです。今年は行きたいです。 御茶ノ水で開催されたSORACOMのテクニカルイベント「if-up2017」で頂いたTシャツ。SORACOMとは、AWSのエバンジェリストとして有名な玉川憲氏が起業したIoT専用SIMのスタートアップ企業です。2017年KDDIの傘下に入りました。その時の貴重なTシャツ、「if-up」とはLinuxのネットワーク・インターフェースを有効にするコマンドで、これからスタートしますという意味のイベントでした。 Mercury InteractiveのTestWareの宣伝用Tシャツ、2003年スイスのジュネーブで開催された「TELECOM2003」にパナソニックとして製品を出展した時に、会場で入手したTシャツです。海外の展示会ではTシャツがノベルティとして一般的ですが、このTシャツは「 Fruit of the Loom」製で作りがしっかりしているので、今でも着ています。 最後に風雲たけし城の記念Tシャツ。1980年代会社に入社して数年立った頃、当時、TBSで人気のあった番組「風雲たけし城」に会社のメンバーと参加した時に記念に頂いたTシャツです。かなり雑な作りで既に着ることはできませんが記念に保管しています。 T

Before After Rock Musician 歳を取ることはカッコイイ

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 先週、親戚が集まった時に若い頃の写真があって、「それぞれ若い時代があったね」と話題になりました。今回は著作権、肖像権はグレーゾーンですが私の好きなロックミュージシャンの若い頃と今を比較してみます。 最初は、Brian Enoです。彼は若いときはRoxyMusicなるイギリスのおしゃれなグラム・ロックグループの一員でした。全員奇抜なファッションと斬新な音楽で話題になりました。その後、ソロアルバムを経てアンビエントミュージック(環境音楽)の創始者として現在も活躍中です。去年は京都で大規模なインスタレーションを行い、話題となりました。見に行った人も多かったと思います。若い頃も怪しい風貌で髪の毛が気になりだした頃でしたが、今は精悍で若々しい。 次はDavid Bowieです。彼は若い頃はロンドンのグラム・ロックの影響で奇抜な格好をしていました。Ziggy Stardust時代の写真です。この時代の衣装は山本寛斎です。Afterはガンで亡くなる前の写真です。彼は男性から見てもカッコイイ男性で、歳をとっても若々しいかったのに残念ながら69歳の若さで亡くなりました。 3人目はPeter Gabriel です。昔はプログレ(Progressive Rock:先進的なロック)のGenesisのリードボーカルとして活躍していました。ライブでの奇妙な衣装が話題となりましたが、皮肉にも彼が脱退してからのPhil Collinsを中心としたGenesisは、大ヒットを連発し有名なバンドになりました。彼のソロアルバムは非常に良くて、最新アルバムI/Oリリースと現役で活躍中です。しかし若い頃が怪しすぎます。 最後はPatti Smithです。昔はニューヨークパンクの女王としてデビューしました。Bruce Springsteenとの共作、「Because The Night」は名作です。最新作「The Perfect Vision Reworkings」はほとんど環境音楽と言っていいほど作風が変わりました。1曲目の「 Peradam」は Brian Enoがリミックスしています。 それでも人は年を取り、経験と知性を積み重ねてそれが顔に出てくる。ネットで検索してそれぞれのMusicianの今昔を作ってみましたが、中にはこれは出せないっていうのもありました。生き方が顔をつくるのでしょう。カッコよく歳

隠れ横浜DeNAファンのススメ 横浜スタジアムのシート位置

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今年のWBC(World Baseball Classic)の日本優勝の影響もあって、米メジャーリーグや日本のプロ野球の人気が高まっています。また、コロナが5類に格下げされたことで、マスクをしなくても声を出して応援できるようになったため、球場に活気が戻ってきました。 私はコアな野球ファンではありませんが、横浜市民としては横浜DeNAベイスターズを応援しています。ベイスターズはIT企業のDeNAがオーナーになってから、運営方法やチケット予約システムの刷新や各種イベント開催等の経営改善が進んで、今や優勝を狙えるチームに変わりました。 今回、横浜スタジアム(通称:横スタ)での横浜DeNA対ヤクルトの試合観戦に行きました。横浜スタジアムは関内駅から近くにアクセスのよい屋根なし球場で、ちょうど今の季節の日中の野球観戦は、天気が良ければ見ていて気持ちがいいです。 野球の場合、どのシート位置で観戦するかが重要な選択です。内野席は料金が高いので、外野席が良いのですが、シート位置を間違えると熱狂的な応援団のなかで浮いてしまいます。特に普通の服装で行くと、ユニホームを着ているDeNAファンから白い目で見られるし、攻撃中はずっと立ちっぱなしになってします。 観戦は三塁側の内野に近い場所がピッチャーとバッターが見えるのでベストな位置だとおもいます。今回はあえて三塁側のヤクルト応援側のビジターシートのチケット予約をして観戦しました。応援は小規模でうるさくないし、立ちっぱなしの必要もありません。ただし、ヤクルトファンのふりをする必要があります。 試合は、5対3でDeNA勝利しました。ホームランも観ることができ、デットボールによる乱闘直前のシーンがあったりと、試合は面白い内容でした。ヤクルトの村神様こと村上は、今試合も3三振1フォアボールと絶不調で、敵チームながら心配になります。 この日は試合前に『YOKOHAMA GIRLS☆FESTIVAL 2023 Supported by ありあけハーバー』のゲストとして、楽曲「春を告げる」やTVアニメ『SPY×FAMILY』の第2期EDテーマである「色彩」で大人気の新世代シンガー・yamaさんによるイベントもあり、なかなかお得の野球観戦でした。 しかし、野球って試合時間が長いのと何時に終わるかわからないところがシステムとしての弱みです。このため、オリン

UA終了問題とGA4移行のコツ Webの裏側の話

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自社でホームページ(以降Webと呼びます)の運用をしている人たちのことをWebマスターまたはWebサイト管理者と言います。私もWebマスターをしていますので、今回はWebの裏側で起こっている話をお伝えします。 企業の情報システムの担当者か、運営業者に委託している場合も多いかもしれませんが、今この業界で話題になっているのが2023年7月1日のUA(UniversalAnalytics)測定停止問題です。 Webのアクセス状態を測定する有名なツールがGoogleが提供している「GoogleAnalytics」です。このツールはWeb内部のHTMLにScriptやTag呼ばれるコードを埋め込むことで、WebがアクセスされるたびにデータがGoogleのサーバーに送信されて、Googleが全世界のWebのアクセス状況を把握します。自社のWebのアクセス数等は「GoogleAnalytics」を使って知ることが出来る仕組みです。 現在、一般的に使用しているGoogleAnalyticsはVer3でこのツールをUAと呼びます。Googleは最新版のGoogleAnalyticsのVer4(通称:GA4)を使ってもらうために旧バージョンの停止を2022年3月16日からアナウスしてきました。大抵の企業では2022年からGA4を導入して、データだけを蓄積させて従来のUAを使っています。1年前からの導入は1年間の比較データをGA4で収集しておくためです。 最近になって、UAに冒頭の図のような脅しのようなメッセージが表示されるようになりました。移行処置をとっていない場合は、これからGA4を導入する必要があるということです。 私のブログはGoogle Bloggerを使っているため、GA4との連携が簡単にできます。現在はGoogle Blogger付属の解析機能以外にGA4も使っています。GA4を使うと、ブログがWindows PCからか、iPhoneから見られているかなどのデータがわかるため、スマートフォンで見やすいレイアウトにするなどの解析ができます。 皆さんが見ているWebは、裏側ではこのように解析されています。WebのCookie(セサミストリートのクッキーモンスターが語源のという説があります。)という仕組みを使えば、色々な情報が企業側で収集されて、Webの広告等に利用されています。

尊敬する上司(Boss)について語る2023

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 今回の記事は、2013年に私の書いたブログ「尊敬するボスについて語る」の2023年アップデイト版です。私には松下電送、パナソニック時代に尊敬する上司である役員の方が2人います。 一人がM氏です。京都大学、東京大学の大学院を経て松下電送に途中入社されて、モデムの第一人者として活躍され、研究所の所長、パナソニックコミュニケーション時代は副社長を歴任された偉い方です。しかし、気さくで知的で数学からRock(Beatles,Bob Dylan)から歴史まで幅広い趣味を持った方でもあります。在職中はよく飲みに行き、相談に乗ってもらったこともありました。副社長時代に福岡でBob Dylanのライブに行きつつ、博士号を所得した博士でもあります。早くからAI深層学習のニューラルネットワークに取り組まれた方でもあります。 定年前に退職されEgretcomというベンチャー企業を立ち上げられて、72歳の現在も社長兼、MATLABのプログラマーとして活躍中です。お互いにビジネスで関係することもあり、今も交流は続いています。この前、お会いした時に「プログラマのピークは65歳だった。」(笑)と言っておりました。 二人目はK氏です。海外の赴任先のイギリスから戻り、福岡時代の私の部門の担当役員の方でした。忘年会の一次会の後で「濃い酒を飲みに行こうと」と、タクシーで連れて行かれたのが、福岡警固のRockBar「Carmine」でした。Coldplayを聴きながらアイリッシュ・ウィスキーを飲む。大のRockファンで天神のRockBarに出資していました。また、福岡天神のコナミスポーツジムのプールでも何回かお会いしています。「一週間に一度は酒を抜くためジムに来る」と言っておりました。イギリス帰りの知的でカッコイイ大人。 会社の複雑怪奇の派閥人事レースの中で、途中で退職され、別会社に転職された後、数年前まで九州大学 共進化社会システム創成拠点 COIプログラム プロジェクトリーダー 拠点長(長い肩書)を勤められていたそうです。 記事を書いたときから10年経ち、二人とも70代、私も65歳となりました。尊敬でき、こうなりたい上司(Boss)がいるのは私にとっての財産です。いつまでもカッコイイ大人(高齢者)でいたい。Keep OnRockin'. 2人に捧げるPlaylist Beatles 「Rev

Speed of Life 銀行破綻とインフォデミック

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最近、アメリカの シリコンバレーバンク、 シグネチャーバンクの経営破綻 と金融不安が広まりつつあります。 原因は、同然各金融機関の経営の失敗と各国の利上げ政策にあると言われていますが、破綻を加速させたのがSNSであると言われています。 シリコンバレーバンクは2 日でスピード破綻に追い込まれました。政府関係者は 「これはTwitterにあおられた初めてのバンクラン(取り付け騒ぎ)だ。正しい道筋を見極めるには冷静さを保ち、臆測ではなく事実を見ることが重要だ。」と発言しています。 2020年にコンサルティング会社デロイトトーマツは「1世紀で150万倍に増大した情報伝達力 ~ 情報の急速な伝染「インフォデミック」とは」というレポート公開しました。 「インフォデミック」とは情報(Information)の流行(Epidemic)の意味で、「情報の急速な伝染(Information Epidemic)」を短縮した造語で、2003年にSARSが流行した際に使われ始めました。 SARS流行時(2002年)の情報伝達力はスペイン風邪当時の約2.2万倍、新型インフルエンザ流行時(2009年)は約17.1万倍となり、そして、新型コロナウイルスが流行している2020年現在では、スペイン風邪流行時の約150万倍にまで到達しました。ラジオ、テレビの普及は勿論ですが最近20年間の伸び率を牽引しているのはTwitterを始めとするSNSです。 このグラフは約100年前のスペイン風邪を1として場合のパンデミックの情報伝達力を示すグラフです。(デロイトトーマツレポートより引用) SNSは災害時の情報共有等便利な点もありますが、ファクトチェックを経ない情報はデマの拡散や、悪意を持ったフェイクニュースの拡散の危険性があります。 マサチューセッツ工科大学のTwitter研究では「事実が伝播するのは1000人程度であるのに比べ、ウソは多い時は10万人まで拡散する。拡散力において100倍、拡散速度は20倍」という結果がで出ています。 SNSはロシアや中国等の権威主義国家の情報戦の兵器としても使われています。「認知戦(Cognitive Warfare)」と呼ばれる世論操作、世論の分断工作です。2016年アメリカの大統領選でのロシアの介入(ロシアゲート事件)は有名です。 今後、chatGPTに代表される生成AIに

日本縮小#4 「22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる 」

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 日本縮小#4は、政治改革の話題です、タイトルは成田悠輔(なりた ゆうすけ)氏の本の名前です。非常に面白い本なので一読をお勧めします。 彼はアメリカでイェール大学助教授でマルと四角のメガネをかけている新進気鋭の研究者です。テレビやYouTube番組でよく見かけましたが、「高齢者は集団自決を」発言が批判されて最近は出演を控えているようが、私は彼の活躍に期待しています。 この本では、政治家が選挙で有利になるために、SNS上での人気投票やAIによる分析が行われるようになり、政治家がネコのようなシンボルでも人気を集めるようになる「ディストピア」と、その解決策である「無意識データ民主主義」が論じられています。 現在、資本民主主義は富める者をさらに勝たせることが得意な「暴れ馬・資本主義」に「民主主義という手綱」をかけることでバランスを保ってきましたが、21世紀を迎え民主主義の劣化が目立ってきました。 SNSを使った中東の民主化運動である「アラブの春」は新しい民主主義を予感させましたが、すぐに頓挫しました。SNSはむしろフェイクニュースの拡散装置として機能し、米トランプ大統領等のポピュリスト政治家の増殖と、ロシア・中国のプロパガンダ、サイバー攻撃による他国への選挙介入を許してきました。 「無意識データ民主主義」周りの声や一時の情動、情報などに簡単に流されてしまう選挙の代わりに、民衆の無意識レベルの欲求や目的を集約するシステムの構築を提案しています。民衆の色々なデータを収集し、最適解をアルゴリズムにより「選挙なしの民主主義」を実現するというものです。つまり毎日データ収集により世論調査が実施され、政治に反映されて行く未来です。 2022年にNHKで放送されたドラマ「17才の帝国」では世界からは斜陽国の烙印を押されている日本の出口のない状況を打破するため、AIを使った新しい民主主義の実験が描かれています。星野源、田中泯の演技が素晴らしい近未来のドラマでした。 荒唐無稽のようですが、多くのテック企業では、ビックデータやエビデンスをもとにソフトウェアがデータによる経営者への意思決定のサポートを行なっています。 すぐには実現は困難でしょうが、第一段階として、意思決定に無駄な「参議院」という集団を廃止し、政治家の定年制度の導入及び立候補のためのITリテラシー・政治経済の基本知識の資格テスト(最

Paul Smithの名刺入れ 名刺にまつわる話

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 コロナが2類から5類となり、名刺交換する機会も増えました。先日、若い人と名刺交換の時に「それってPaul Smithの名刺入れですよね。私も使っています。」と言われて、先方の名刺入れも見せてもらいました。以前から3回ほど同じことを言われたことがあります。 初対面の人の名刺入れはよほど貧相な名刺入れでない限り、さほど気にしたことはありませんが、相手から言われると悪い気はしません。むしろ同じ「Paul Smith」ファン同士親近感がわきます。 「Paul Smith」はロンドンファッションの国イギリスのSir Paul Smith氏のファッションブランドです。2000年にエリザベス女王からサーの敬称で呼ばれるナイトに叙勲されました。ロンドンブーツ、ツイギーのミニスカートなどロンドンファッションは伝統的でかつ先進的なところがBritish Rockと似ています。David Bowie、Paul Weller等のロックミュージシャンも愛用のブランドです。トラディショナルで遊び心のある「Paul Smith」は私の好きなブランドの一つですが、高額なので、今は原則、軽井沢のアウトレット店でしか買いません。 名刺入れは誕生日にプレゼントされたもので十数年以上使っています。革製品はラバナーのレザートリートメントで時々メンテナンスすると、風合いが出てきていい雰囲気になります。 一方、中身の名刺の話です。昔は名刺フォルダーなる本のようなケースに入れていました。本のようなフォルダーがどんどん増えていき場所は取るし、探したい時になかなか名刺が見つかりません。 現在は、スマートフォンで名刺を読み取り、クラウド上で管理する名刺管理SaaS(Software as a Service)を使用しているため、物理的な名刺は束にして輪ゴムでとめて保管しています。名刺は必要ないかもしれませんが、初対面での名刺交換は、相手のファッションセンスやビジネスマナーを知るためにも必要な儀式かもしれません。 現在、名刺フォルダーで管理している名刺は私の過去の名刺です。松下電送からパナソニックになり、退職するまでの名刺は21枚あります。開発関連の職種だったこともありますが、つまり、21回所属が変わったことになります。会社上層部の趣味は「組織変更」であり、今も各企業で「イノベーション開発部」「DX推進室」「AI導入検

鎌倉とCoffee 「Cafe Hola 27」「Starbucks」

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鎌倉は好きな街の一つです、 先日、その鎌倉にショートトリップしました。今回はCoffeeにまつわる2つのショップを紹介します。観光地ではありますが、軽井沢と同様に文豪、文化人の住む街には文化があります。 「Cafe Hola 27」 ホンジュラス産のコーヒ豆を専門に扱う、Cafe兼コーヒー豆の販売店です。元々湘南の辻堂にあるコーヒー豆の焙煎店「 27 COFFEE ROASTERS」の姉妹店として鎌倉小町に最近出店しました。 Blue Bottle Coffeeの 清澄白河店のような巨大な焙煎所ではありませんが、 特徴は店内の焙煎所でコーヒー豆の焙煎しています。また試飲が出来て、気に入ったコーヒー豆を購入することができます。 グレープフルーツのような酸っぱい浅煎りコーヒー、普段飲みしているCoffeeとは異なり、フルーティーでたまに飲むにはお勧めです。100gで千円以上はしますが、時には贅沢も必要です。 店内の焙煎所 試飲コーナー 店舗情報 住所 〒248-0006 神奈川県鎌倉市小町1丁目6−8 RIASCO 101 インスタhttps://instagram.com/cafehola.27?igshid=YmMyMTA2M2Y= 「Starbucks 御成町店」非常に有名な店舗なので、知っている方も多いとは思います。「フクちゃん」でおなじみの漫画家、横山隆一氏の旧邸宅をリノベーションして建てられたお店です。テラス席では、藤棚とプールを一度に眺めることできます。土日はほぼ満席ですが、午前7時から開店しますので早めの来店をお勧めします。朝鎌倉を満喫できるのもショートトリップの良いとことです。 高い天井から差し込む日光が開放的で気持ちいい!座席は余裕を持って配置され、広々とした空間が心地よい。 店舗情報住所 神奈川県鎌倉市御成町15-11 URL https://www.starbucks.co.jp/store/search/detail.php?id=624 珍しくプールサイドの席が確保できましたが、突然どしゃ降りの雨が降りました。屋根は景観上の理由から雨樋がなく滝のような雨でした。ショート動画にしてYouTubeにアップしました。雨も風情があります。