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UA終了問題とGA4移行のコツ Webの裏側の話

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自社でホームページ(以降Webと呼びます)の運用をしている人たちのことをWebマスターまたはWebサイト管理者と言います。私もWebマスターをしていますので、今回はWebの裏側で起こっている話をお伝えします。 企業の情報システムの担当者か、運営業者に委託している場合も多いかもしれませんが、今この業界で話題になっているのが2023年7月1日のUA(UniversalAnalytics)測定停止問題です。 Webのアクセス状態を測定する有名なツールがGoogleが提供している「GoogleAnalytics」です。このツールはWeb内部のHTMLにScriptやTag呼ばれるコードを埋め込むことで、WebがアクセスされるたびにデータがGoogleのサーバーに送信されて、Googleが全世界のWebのアクセス状況を把握します。自社のWebのアクセス数等は「GoogleAnalytics」を使って知ることが出来る仕組みです。 現在、一般的に使用しているGoogleAnalyticsはVer3でこのツールをUAと呼びます。Googleは最新版のGoogleAnalyticsのVer4(通称:GA4)を使ってもらうために旧バージョンの停止を2022年3月16日からアナウスしてきました。大抵の企業では2022年からGA4を導入して、データだけを蓄積させて従来のUAを使っています。1年前からの導入は1年間の比較データをGA4で収集しておくためです。 最近になって、UAに冒頭の図のような脅しのようなメッセージが表示されるようになりました。移行処置をとっていない場合は、これからGA4を導入する必要があるということです。 私のブログはGoogle Bloggerを使っているため、GA4との連携が簡単にできます。現在はGoogle Blogger付属の解析機能以外にGA4も使っています。GA4を使うと、ブログがWindows PCからか、iPhoneから見られているかなどのデータがわかるため、スマートフォンで見やすいレイアウトにするなどの解析ができます。 皆さんが見ているWebは、裏側ではこのように解析されています。WebのCookie(セサミストリートのクッキーモンスターが語源のという説があります。)という仕組みを使えば、色々な情報が企業側で収集されて、Webの広告等に利用されています。

尊敬する上司(Boss)について語る2023

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 今回の記事は、2013年に私の書いたブログ「尊敬するボスについて語る」の2023年アップデイト版です。私には松下電送、パナソニック時代に尊敬する上司である役員の方が2人います。 一人がM氏です。京都大学、東京大学の大学院を経て松下電送に途中入社されて、モデムの第一人者として活躍され、研究所の所長、パナソニックコミュニケーション時代は副社長を歴任された偉い方です。しかし、気さくで知的で数学からRock(Beatles,Bob Dylan)から歴史まで幅広い趣味を持った方でもあります。在職中はよく飲みに行き、相談に乗ってもらったこともありました。副社長時代に福岡でBob Dylanのライブに行きつつ、博士号を所得した博士でもあります。早くからAI深層学習のニューラルネットワークに取り組まれた方でもあります。 定年前に退職されEgretcomというベンチャー企業を立ち上げられて、72歳の現在も社長兼、MATLABのプログラマーとして活躍中です。お互いにビジネスで関係することもあり、今も交流は続いています。この前、お会いした時に「プログラマのピークは65歳だった。」(笑)と言っておりました。 二人目はK氏です。海外の赴任先のイギリスから戻り、福岡時代の私の部門の担当役員の方でした。忘年会の一次会の後で「濃い酒を飲みに行こうと」と、タクシーで連れて行かれたのが、福岡警固のRockBar「Carmine」でした。Coldplayを聴きながらアイリッシュ・ウィスキーを飲む。大のRockファンで天神のRockBarに出資していました。また、福岡天神のコナミスポーツジムのプールでも何回かお会いしています。「一週間に一度は酒を抜くためジムに来る」と言っておりました。イギリス帰りの知的でカッコイイ大人。 会社の複雑怪奇の派閥人事レースの中で、途中で退職され、別会社に転職された後、数年前まで九州大学 共進化社会システム創成拠点 COIプログラム プロジェクトリーダー 拠点長(長い肩書)を勤められていたそうです。 記事を書いたときから10年経ち、二人とも70代、私も65歳となりました。尊敬でき、こうなりたい上司(Boss)がいるのは私にとっての財産です。いつまでもカッコイイ大人(高齢者)でいたい。Keep OnRockin'. 2人に捧げるPlaylist Beatles 「Rev

Speed of Life 銀行破綻とインフォデミック

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最近、アメリカの シリコンバレーバンク、 シグネチャーバンクの経営破綻 と金融不安が広まりつつあります。 原因は、同然各金融機関の経営の失敗と各国の利上げ政策にあると言われていますが、破綻を加速させたのがSNSであると言われています。 シリコンバレーバンクは2 日でスピード破綻に追い込まれました。政府関係者は 「これはTwitterにあおられた初めてのバンクラン(取り付け騒ぎ)だ。正しい道筋を見極めるには冷静さを保ち、臆測ではなく事実を見ることが重要だ。」と発言しています。 2020年にコンサルティング会社デロイトトーマツは「1世紀で150万倍に増大した情報伝達力 ~ 情報の急速な伝染「インフォデミック」とは」というレポート公開しました。 「インフォデミック」とは情報(Information)の流行(Epidemic)の意味で、「情報の急速な伝染(Information Epidemic)」を短縮した造語で、2003年にSARSが流行した際に使われ始めました。 SARS流行時(2002年)の情報伝達力はスペイン風邪当時の約2.2万倍、新型インフルエンザ流行時(2009年)は約17.1万倍となり、そして、新型コロナウイルスが流行している2020年現在では、スペイン風邪流行時の約150万倍にまで到達しました。ラジオ、テレビの普及は勿論ですが最近20年間の伸び率を牽引しているのはTwitterを始めとするSNSです。 このグラフは約100年前のスペイン風邪を1として場合のパンデミックの情報伝達力を示すグラフです。(デロイトトーマツレポートより引用) SNSは災害時の情報共有等便利な点もありますが、ファクトチェックを経ない情報はデマの拡散や、悪意を持ったフェイクニュースの拡散の危険性があります。 マサチューセッツ工科大学のTwitter研究では「事実が伝播するのは1000人程度であるのに比べ、ウソは多い時は10万人まで拡散する。拡散力において100倍、拡散速度は20倍」という結果がで出ています。 SNSはロシアや中国等の権威主義国家の情報戦の兵器としても使われています。「認知戦(Cognitive Warfare)」と呼ばれる世論操作、世論の分断工作です。2016年アメリカの大統領選でのロシアの介入(ロシアゲート事件)は有名です。 今後、chatGPTに代表される生成AIに

日本縮小#4 「22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる 」

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 日本縮小#4は、政治改革の話題です、タイトルは成田悠輔(なりた ゆうすけ)氏の本の名前です。非常に面白い本なので一読をお勧めします。 彼はアメリカでイェール大学助教授でマルと四角のメガネをかけている新進気鋭の研究者です。テレビやYouTube番組でよく見かけましたが、「高齢者は集団自決を」発言が批判されて最近は出演を控えているようが、私は彼の活躍に期待しています。 この本では、政治家が選挙で有利になるために、SNS上での人気投票やAIによる分析が行われるようになり、政治家がネコのようなシンボルでも人気を集めるようになる「ディストピア」と、その解決策である「無意識データ民主主義」が論じられています。 現在、資本民主主義は富める者をさらに勝たせることが得意な「暴れ馬・資本主義」に「民主主義という手綱」をかけることでバランスを保ってきましたが、21世紀を迎え民主主義の劣化が目立ってきました。 SNSを使った中東の民主化運動である「アラブの春」は新しい民主主義を予感させましたが、すぐに頓挫しました。SNSはむしろフェイクニュースの拡散装置として機能し、米トランプ大統領等のポピュリスト政治家の増殖と、ロシア・中国のプロパガンダ、サイバー攻撃による他国への選挙介入を許してきました。 「無意識データ民主主義」周りの声や一時の情動、情報などに簡単に流されてしまう選挙の代わりに、民衆の無意識レベルの欲求や目的を集約するシステムの構築を提案しています。民衆の色々なデータを収集し、最適解をアルゴリズムにより「選挙なしの民主主義」を実現するというものです。つまり毎日データ収集により世論調査が実施され、政治に反映されて行く未来です。 2022年にNHKで放送されたドラマ「17才の帝国」では世界からは斜陽国の烙印を押されている日本の出口のない状況を打破するため、AIを使った新しい民主主義の実験が描かれています。星野源、田中泯の演技が素晴らしい近未来のドラマでした。 荒唐無稽のようですが、多くのテック企業では、ビックデータやエビデンスをもとにソフトウェアがデータによる経営者への意思決定のサポートを行なっています。 すぐには実現は困難でしょうが、第一段階として、意思決定に無駄な「参議院」という集団を廃止し、政治家の定年制度の導入及び立候補のためのITリテラシー・政治経済の基本知識の資格テスト(最

Paul Smithの名刺入れ 名刺にまつわる話

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 コロナが2類から5類となり、名刺交換する機会も増えました。先日、若い人と名刺交換の時に「それってPaul Smithの名刺入れですよね。私も使っています。」と言われて、先方の名刺入れも見せてもらいました。以前から3回ほど同じことを言われたことがあります。 初対面の人の名刺入れはよほど貧相な名刺入れでない限り、さほど気にしたことはありませんが、相手から言われると悪い気はしません。むしろ同じ「Paul Smith」ファン同士親近感がわきます。 「Paul Smith」はロンドンファッションの国イギリスのSir Paul Smith氏のファッションブランドです。2000年にエリザベス女王からサーの敬称で呼ばれるナイトに叙勲されました。ロンドンブーツ、ツイギーのミニスカートなどロンドンファッションは伝統的でかつ先進的なところがBritish Rockと似ています。David Bowie、Paul Weller等のロックミュージシャンも愛用のブランドです。トラディショナルで遊び心のある「Paul Smith」は私の好きなブランドの一つですが、高額なので、今は原則、軽井沢のアウトレット店でしか買いません。 名刺入れは誕生日にプレゼントされたもので十数年以上使っています。革製品はラバナーのレザートリートメントで時々メンテナンスすると、風合いが出てきていい雰囲気になります。 一方、中身の名刺の話です。昔は名刺フォルダーなる本のようなケースに入れていました。本のようなフォルダーがどんどん増えていき場所は取るし、探したい時になかなか名刺が見つかりません。 現在は、スマートフォンで名刺を読み取り、クラウド上で管理する名刺管理SaaS(Software as a Service)を使用しているため、物理的な名刺は束にして輪ゴムでとめて保管しています。名刺は必要ないかもしれませんが、初対面での名刺交換は、相手のファッションセンスやビジネスマナーを知るためにも必要な儀式かもしれません。 現在、名刺フォルダーで管理している名刺は私の過去の名刺です。松下電送からパナソニックになり、退職するまでの名刺は21枚あります。開発関連の職種だったこともありますが、つまり、21回所属が変わったことになります。会社上層部の趣味は「組織変更」であり、今も各企業で「イノベーション開発部」「DX推進室」「AI導入検

鎌倉とCoffee 「Cafe Hola 27」「Starbucks」

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鎌倉は好きな街の一つです、 先日、その鎌倉にショートトリップしました。今回はCoffeeにまつわる2つのショップを紹介します。観光地ではありますが、軽井沢と同様に文豪、文化人の住む街には文化があります。 「Cafe Hola 27」 ホンジュラス産のコーヒ豆を専門に扱う、Cafe兼コーヒー豆の販売店です。元々湘南の辻堂にあるコーヒー豆の焙煎店「 27 COFFEE ROASTERS」の姉妹店として鎌倉小町に最近出店しました。 Blue Bottle Coffeeの 清澄白河店のような巨大な焙煎所ではありませんが、 特徴は店内の焙煎所でコーヒー豆の焙煎しています。また試飲が出来て、気に入ったコーヒー豆を購入することができます。 グレープフルーツのような酸っぱい浅煎りコーヒー、普段飲みしているCoffeeとは異なり、フルーティーでたまに飲むにはお勧めです。100gで千円以上はしますが、時には贅沢も必要です。 店内の焙煎所 試飲コーナー 店舗情報 住所 〒248-0006 神奈川県鎌倉市小町1丁目6−8 RIASCO 101 インスタhttps://instagram.com/cafehola.27?igshid=YmMyMTA2M2Y= 「Starbucks 御成町店」非常に有名な店舗なので、知っている方も多いとは思います。「フクちゃん」でおなじみの漫画家、横山隆一氏の旧邸宅をリノベーションして建てられたお店です。テラス席では、藤棚とプールを一度に眺めることできます。土日はほぼ満席ですが、午前7時から開店しますので早めの来店をお勧めします。朝鎌倉を満喫できるのもショートトリップの良いとことです。 高い天井から差し込む日光が開放的で気持ちいい!座席は余裕を持って配置され、広々とした空間が心地よい。 店舗情報住所 神奈川県鎌倉市御成町15-11 URL https://www.starbucks.co.jp/store/search/detail.php?id=624 珍しくプールサイドの席が確保できましたが、突然どしゃ降りの雨が降りました。屋根は景観上の理由から雨樋がなく滝のような雨でした。ショート動画にしてYouTubeにアップしました。雨も風情があります。

ヨーロッパ退屈日記 故伊丹十三に捧ぐ

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 ブログを書き始めて一ヶ月が経ちました。お陰様でアクセス数も1400ぐらいですが、Googl  Search Consoleで見たところGoogle検索からの流入がなく、調べたらインデックス登録がされていませんでした。Googleにサイトマップを送ったのでOKかと思っていましたが、検索エンジンは謎が多いです。今後はSEOの実験を始めます。 今回は私のブログのお手本の本を紹介します。伊丹十三氏が1965年に書かれたエッセイ「 ヨーロッパ退屈日記」です。高校か大学の頃に読みました。彼が映画の仕事でヨーロッパ各国を巡る時の日記、兼エッセイです。 映画、ファッション、スポーツカー、語学など多岐にわたるテーマについて、知的で博学でシニカルかつユーモアがある短い文章(エッセイ)がとても面白く、カッコイイ大人に憧れたものです。その後の「女たちよ!」も面白いエッセイでした。開高健のエッセイも好きでしたが、上から目線の高尚すぎる内容が未だ読むには早すぎたかもしれません。 多才な伊丹十三はその後映画監督としてデビューします。当時、映画会社の監督が主流でしたが、『お葬式』からいきなり数々の映画賞を獲得するなど絶賛を浴び。その後、『タンポポ』『マルサの女』『マルサの女2』『あげまん』『ミンボーの女』などの名作を残します。妻である宮本信子は、伊丹の監督デビュー後は伊丹作品の多数で主演女優としても活躍しました。 周防正行は『マルサの女』のメイキング映像を撮影してくれと依頼され、自身も映画監督になりました、伊丹チルドレンの一人です。 1997年、彼は突然亡くなります。『ミンボーの女』が暴力団を扱ったため公開後に襲撃事件があったことから、当初から暴力団の関与を疑う声もありましたが、原因は闇の中です。次回予定していた創価学会を取り扱ったからとか、色々な陰謀論もありました。 このブログは、私にエッセイの面白さを教えてくれた、カッコいい大人の伊丹十三へのリスペクトの記事でもあります。改めてご冥福をお祈りします。

Another Green World ベランダ菜園のススメ

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テレワークを開始してから、ベランダで家庭菜園を始めました。野菜ジュースの懸賞でトマトの苗が当たったことがきっかけです。始めて見ると意外と難しい。突然シソの葉が一夜にして枯れたこともあり、菜園は謎だらけです。 失敗を重ねながら、現在はシソとパセリ・バジル・サニーレタスを栽培しています。ポイントは水やりで、菜園業界で「水やり三年」と言われているように、つい水をやりすぎてしまわないことにあります。 キャビノチェ SUSTEE 水やりチェッカーという、土にさすだけで水分の量がわかるセンサーを使っていました。水が十分あると青色に、足りなくなると白色に変化します。しかし情報番組で竹串をさし、しばらくしてから竹串を抜き触って土の湿り具合を知る方法を知り、今は追加分の鉢は竹串を使っています。 菜園の良いところは、その場で新鮮な野菜が食べることができることです。シソであれば摘み取り、刻んで朝食の納豆に入れて食べたり、バジル・パセリは夕食のサラダに香味野菜として入れて食べると、市販の野菜より野性味があって美味しい。それだけで食生活が豊かになります。導入コストも安く、苗、土、プランターを購入しても千円以下で開始できます。 最近アメリカではレストランの室内にて別ルームを整備し、完全人工光型植物工場にて多品種の野菜の生産を行いレストランで野菜を使用する、店産店消モデルが増えているそうです。「Food tech」「Agri tech」と呼ばれるITと既存事業の組み合わせた新しいビジネスモデルです。流通コストがかからず、食品ロスもない環境にやさしい野菜SDGsです。日本にも地元で採れたものを地元で消費する「地産地消」という言葉があるように、究極のSDGsがベランダ菜園です。 タイトルの「Another Green World」(邦題:緑世界)はBrian Enoの1975年の私の好きなアルバム・タイトルのオマージュです。Another Greenはオシロスコープや昔のコンピューターのCRTの緑をさしますがグリーンの裏側のジャケットがカッコイイです。現在は野菜とコンピュータは繋がっているのかもしれません。 新緑の季節、色々な苗が出始めますので、皆さんも家庭菜園始めたらいかがでしょうか?

AI・人工知能EXPOレポート  進化するAIの民主化

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現在、仕事で深層学習関連と情報システムの業務を行っている関係で、5月10日から5月12日まで東京ビッグサイトで開催されている「AI・人工知能EXPO」に行ってきました。この記事では業務内容に触れない形で展示会のレポートをしたいと思います。 コロナ明けとchatGPTの影響もあり、会場は非常に混雑していました。特にchatPodと呼ばれるサポート業務用の問い合わせシステムに、早くもchatGPTのWeb APIを使って連携するシステムが多数展示されていて、改めてビジネスは速いもの勝ちだと思いました。 ポスト中国も進み、ベトナム企業の進出も目立ってきて、グローバルな企業連携の形にも変化が現れてきています。また、生成AIを支える深層学習に欠かせないハードウェアのGPU(ニューラルネットワークに特化したCPUのようなもの)のNVIDIAや、深層学習に特化したGPUのEdreCortixの展示も目立っていました。 展示会のもう一つの目的は、画像生成AI「Stable Diffusion」で有名なStability AI Japan(株)のHead of JapanであるChi Jerry氏のキーノートスピーチ(講演)を聴くことです。最近は講演はオンラインで聴くことが多くなりましたが、その場の雰囲気が伝わるリアルな体験は、情報量の多さではかないません。 タイトルは「生成AIの未来」で、コカ・コーラ、auの次世代ブランドαU(アルファU)のCM、Netflixのアニメなどに実際に「Stable Diffusion」が使用されており、具体的なビジネスでの活用が既に始まっているとのことです。 生成AIを使うことで、仕事の効率が上がり、本来できなかったことができるようになり、誰でもクリエイターになれるとのことです。今後、必要なスキルはキュレーション(多くの生成される画像、音声を選択するセンス)とプロデュース(各ツールの組み合わせ、人との連携のコーディネイト力)だとされています。 講演の中で、Chi Jerry氏からの「AIは大企業による寡占化が進むのか、AIの民主化が進むのか」という質問に多くの人が民主化に進むと挙手をしていたのが印象的でした。やはり、一線で生成AIと関わっている人の講演は面白いです。 最後に展示会のもう一つの目的は、ノベルティグッツの収集です。海外の展示会ではロゴ入り

シュルレアリズムと画像生成AI

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 皆さんはシュルレアリズム(仏: surréalisme、英: surrealism)という芸術運動をご存知でしょうか?「シュール」って、不思議とか非日常的とかいう意味の日本独自のカタカナ用語がありますがその語源になった言葉です。  シュルレアリズムは、夢や無意識を表現する芸術運動です。20世紀初頭にフランスで生まれ、非現実的な作品を創造し、社会改革を目指す思想を持ちました。有名な芸術家はマックス・エルンストやマン・レイ、サルバドール・ダリ、ルイス・ブニュエル、ルネ・マグリット等の錚々たるメンバーによるムーブメントでした。 シュルレアリズムと言えばロートレアモン(Lautréamont)の詩にイギリス人の美少年を讃えた「解剖台のミシンと傘の偶然の出会いのように美しい」という文章が有名です。 Beau comme la rencontre fortuite sur une table de dissection d'une machine à coudre et d'un parapluie.(原文) シュルレアリズムは解剖台、ミシン、傘のような無関係のモノの偶然の出会いが「思いがけない美」を生むという運動でもありました。 一方で21世紀の現在、画像生成AIと呼ばれるソフトウェアが誕生しています。画像生成AIはコンピューターが条件やデータから新しい画像を作り出す深層学習を応用した技術です。 プロンプトと呼ばれる言葉から、イメージを生成するもので「Stable Diffusion」「Midjourney」「Bing Image Creator」「Adobe Firefly」「CanvaAI」等が有名です。 今回、実験的にシュルレアリズムの解剖台、ミシン、傘、を画像生成AIで再現してみます。 実際には英語の「Dissecting table, sewing machine, bat umbrella」のプロンプトで画像生成をしてみました。 最初の生成画像は「Bing Image Creator」、2番目は「CanvaAI」で生成しました。 画像生成AIは、著作権やデザイナーの賃金格差等の色々な課題を含んでいますが、一方でクリエイティビティの新しい可能性もあります。 画像生成AIは「思いがけない美」を生む、21世紀の新しいシュルレアリズム運動になるかもしれま

2025年大阪万博(Expo 2025) 万博ロゴに物申す

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 前回のテーマ大阪万博についての続編です。関東ではほとんど盛り上がっていませんが、2025年に大阪万博(Expo 2025) が、夢洲(大阪市此花区)で開催されます。テーマは 「いのち輝く未来社会のデザイン」です。 前回の Expo70の記事で改めて、当時のロゴの素晴らしさを再発見したので、今回の万博のロゴについて述べたいと思います。ネットで検索したら大阪万博(Expo 2025) のロゴは、一定の条件を満たせば公式に使用ができることがわかりました。さっそく申請をしてダウンロードしました。 公式のこれが公式の応援メッセージ付きのロゴです。アートディレクターのシマダタモツ氏(55)ら「TEAM INARI」の6人の作品です。Expo 70を意識して作られた進化系のロゴとのこてです。 私の感覚の問題かもしれませんが、盗作問題で差し替えとなった東京オリンピックのロゴにしても、今回の万博のロゴにしても明らかにデザイン力が劣化している気がします。 これがExpo 70のロゴです。 作者は日本のグラフィックデザイナー大高 猛です。残念ながら2000年に死去されました。享年73歳でした。 当時のロゴは鮮明に覚えています。日本の桜の花びらをモチーフとした5大陸の調和を謳ったデザインは、シンプルで美しく、コンセプトも直感的に理解できる大変に優れたロゴです。 前回の東京オリンピック、万博のデザインチームはドリームチームでした。丹下健三デザインの国立代々木競技場は建築歴史で傑作と言われていますし、今見ても斬新で美しい。 一方、現在の大阪万博(Expo 2025) ではロゴを始め、マスコットキャラクターのミャクミャクもかなり怪しいキャラです。 日本のデザイン力の劣化を危惧していますが、皆さんはどう感じるでしぃうか?

アポロと万博とラジオ Back to 1969-70

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 今回は今の私の職業と趣味の原点となった1967から1970年(小6から中1)の話です。 1969年、アメリカはアポロ11号で人類初の月面着陸に成功します。この偉業は全世界にテレビ中継され、当時小学6年だった私はテレビの前でずっと観ていました。月面のアポロ月着陸船「イーグル」もカッコ良かったですが、子供心を鷲掴みにしたのが宇宙船への司令を行うNASの「ミッション管制センター」の圧倒的なカッコ良さでした。巨大な部屋にコンピューターと通信機器がズラッと並び、宇宙船と英語で通信してました。小学校卒業文集に書いた将来の夢は「NASAに就職する。」でした。これがまだメインフレームと呼ばれる時代のコンピューターとの出会いでした。 そして、1970年、大阪で テーマ「人類の進歩と調和」の 万国博覧会(通称:大阪万博 Expo '70)が開催されます。大阪万博はみうらじゅんを始め、多くの同世代の子供を熱狂させた夢のようなイベントでした。アメリカ館の「月の石」の展示を始めとし、科学技術の未来を謳う数多くのパビリオン(万博の建物のこと)がありました。大阪万博のプロデューサーで建築家でもあった丹下健三は、多くの気鋭の建築家や芸術家を万博に起用しました。横尾忠則の繊維館も凄い思いましたが、一番インパクトが強かったのが岡本太郎の「太陽の塔」でした。当時の中学生の私からは、岡本太郎は胡散臭い前衛芸術家としか見えませんでしたが、この「太陽の塔」にはなぜか心惹かれました。これがアートとの出会いでした。 大阪は長野県からとても遠い場所でしたが、どうしても大阪万博に行きたくて両親にお願いしました。その頃もう一つ欲しいモノがトランジスタ・ラジオでした。結局、大阪万博かトランジスタ・ラジオどちらかにしなさいと究極の選択を迫られて、選択したのがラジオでした。ソニーの「スカイセンサー」は高額だったので、横にゼンマイで動くスリープタイマーがついたナショナル(現:パナソニック)の「ワールドボーイ」を買ってもらいました。音楽は家族と一緒にテレビの歌謡曲しか聴いていませんでしたが、ラジオで一人で音楽を聴きことが出来るようになりました。これが洋楽と出会いでした。 以降、私は大学で「コンピューター」を学ぶために計算機学科に入学し、ソフトウェアを職業とし、現在に至ります。アートと音楽は趣味として、今でも私の人生を豊

DUNE砂の惑星 Part2 映像公開 最高難易度SF映画失敗の歴史

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 ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のSF映画 「DUNE砂の惑星 Part2」の予告映像が解禁となりました。公開は2023年中とのことです。「DUNE砂の惑星 Part1」(2021年)は素晴らしい映画だったので、ファンにとっては公開が楽しみです。 「DUNE砂の惑星 」はフランク・ハーバート作のSF小説であり、壮大なスケールの小説は映像化が困難とされ最高難易度SF映画と呼ばれています。 最初に挑戦したのは、アレハンドロ・ホドロフスキー監督でした。予定されていたキャスティングはサルバドール・ダリ - 銀河帝国の皇帝役、ミック・ジャガー - ファイド・ラウサ役、H・R・ギーガー - 建造物デザイン、そして音楽ーPink Floydです。キャスティングを聞いただけでも、うまく行きそうにありませんが、やはり頓挫します。 その経緯は、ドキュメンタリー映画「ホドロフスキーのDUNE』(2013年)で本人から詳しく語られています。本作はAmazonPrimeで観ることができます。 次に挑戦したのが、デヴィッド・リンチ監督であり、1984年に無事公開されました。ミュージシャンのSting出演し、音楽はTOTO,BrianEnoが担当したことで話題となり、私も映画を見に行きました。個人的には、世界観を含め非常に良い映画だと思いましたが、興行的には大失敗しました。上映時間2時間では物語の全てを語ることは元々無理があったためと言われています。 その後、2000年にテレビドラマ「デューン/砂の惑星」、「デューン/砂漠の救世主」と「デューン/砂丘の子供たち」が全6話で映像化されます。レンタルビデオで観ましたが、作りが貧相であまり良いとは思いませんでした。 再度映画化に挑んだのが、『メッセージ』(2016年)や『ブレードランナー2049』(2017年)で、評価された気鋭のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督です。私もこの2本の映画は観ましたが非常に良い作品でした。 「DUNE砂の惑星 Part1」(2021年)は興行的にも大成功しました。要因は、監督の才能以外に撮影技術の進化と、過去の作品に対するリスペクトと失敗から学んだ戦略です。小説の長さを考慮し、最初から2部構成で企画されました。 ゴジラ映画のファンの庵野秀明の作成した映画「シン・コジラ」とおなじように、前作品をリスペクトしつつ失敗を学び、最新の技術で最良

日本縮小#3 提言編 国立大学復活と大学の学費を半期¥48,000円にする。

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シリーズ日本縮小 3回目からイノベーションを起こすための具体的な提言をしていきたいと思います。この記事ではイノベーションとはIT技術を活用した新規事業や既存事業の革新の事を言います。 最初の提言は教育についてです。 私が国立山梨大学に入学した1976年の大学の学費は前期¥ 48,000円、後期¥48,000円でした。年に2回の支払いで、親から振り込んでもらった学費を使い込んで、後でアルバイトで補充する友人もいたくらいリーズナブルな金額でした。また当時、学生運動がまだ盛んで、キャンパス内の立て看(意見を書いたベニア板の看板)に ”学費値上げ断固反対、学費を半期¥18,000円に戻せ!” と書いてあった。調べたら去年まで学費は半期¥18,000円でした。 このグラフは、文科省のHPから調べた1975年から2004年までの国立大学の学費の遷移を示します。他の物価の比較のためレコードを月2枚購入した時の年間費用を併記しました。ただしレコードの価格は途中からCDの価格になっています。 1975年の学費は36,000円から520,800円と14倍に高騰しています。一方レコード・CD購入費用は55,200円から71,800円と1.3倍に留まっています。通常の物価上昇率に比較し、学費が高騰した理由は政府が大学の学費(学問・研究)に対する予算を減らしたからです。今の大学生は奨学金という名の借金を背負って社会人にならざるえない現状があります。 更に2004年から大学改革の一環として、国立大学は大学法人に移行して、教員・職員はみなし公務員となりました。その結果、2016年時点で20年前と比較して40歳未満の教員は5000人以上減少しました。主導したのは構造改革の旗振り役、「失われた30年」の主犯の一人竹中平蔵氏です。 学問・研究の国の予算の減額がイノベーションの起きない原因の一つだと思われます。chatGPTが示した大学の学費とイノベーションの相関関係に関する研究論文を注釈に記載しておきます。 提言は直ちに、国立大学を法人から国の機関に復活させて大学の学費を半期¥4,8000円に戻すことです。 グラフは文部科学省「学校基本調査」を元にした学生数の推移です。現在の国立大学生の数は86万人です。現在の学費は文部科学省令で標準額は年間535,800円ですから学費の総額は約4,600億円となりま

村上春樹ライブラリー 作家の本棚(頭の中)を見る

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他人の家の本棚って気になりませんか? その人がどんな本を読んでいたかで、趣味とか考え方がわかります。まして好きな作家の本棚って気になります。 私はハルキストではありませんが「風の歌を聴け」からリアルタイムに読んでいる初期(ノルウェイの森ぐらいまで)の村上春樹ファンです。以前から、一度行ってみたかった早稲田大学にある「村上春樹ライブラリー」に行ってきました。 ネットで早稲田大学国際文学館(通称:村上春樹ライブラリー)のサイトをアクセスし、行きたい日にちと時間帯を予約すると、確認メールが来ます。実際に行った時に受付でメールの予約番号を告げれば、入場できます。 滞在時間は1.5時間程度が想定されています。人数制限されているのでゆっくりと滞在できます。しかも料金は無料です。 早稲田大学は初めて来ましたが、一般の人でも入館できます。やはり大学のキャンパスは自由で、ゆったりした感じが良いですね。早稲田大学国際文学館は既存の建物をリノベーションしてますが、設計は隈研吾です。 中に入ると木材をふんだんに使用した図書館が現れます。さすが隈研吾です。 この図書館は村上春樹作品を―日本語・日本語以外のものをあわせて所蔵しています。刊行書でも初版本など貴重なものに加えて、村上氏からの寄託・寄贈を受けた本、さらに村上氏が蒐集したレコード・CDを中心に収集しています。村上春樹の書斎の別館のような場所です。 受付を入るとすぐに、テーブルと椅子がある、高級オーディオからJAZZが流れているリスニングルームがあります。 ビリー・ホリデーからビル・エバンストリオなどのレコードジャケットが飾られていて、村上春樹の小説の中に入っているような居心地の良い(Cozyな)空間が広がっていて心和みます。 カフェ「杓子猫」が併設されているので、コーヒーを飲みながら、彼から寄贈された気になる本が読めます。ショップもあり、グッツも購入できます。彼は、早稲田大学在学中に夫婦でJAZZ喫茶を開業していました。ここはそのJAZZ喫茶の再現かもしれません。 音楽関連の本は、Bob Dylan、Beatlesと並びますが「乃木坂48」関連の本が気になります。 マラソン好きな彼の「走り」に関する本棚です。気になったのはイギリスの「怒れる作家」ことアラン・シリトーの「長距離走者の孤独」です。私も好きな本でした。この本はイギリスのポッ

アンリ・マティス大回顧展 フォーヴィスムからポップアートへ

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マティスは鮮やかな色彩に惹かれる好きな画家の一人です。先日、東京都美術館で開催されているマティス展(Henri Matisse: The Path to Color)に行ってきました。展示期間は2023年4月27日(木)から8月20日(日)までで、一般の観覧料(税込)は2,200円ですが、私は65歳以上のため1,500円で入場することができました。 チケットはWebサイトから時間帯ごとに事前予約する必要があります。そのため、長時間並ぶ必要もなく、混雑も避けられて快適に鑑賞することができます。 150点の作品が展示されており、キュレーター(美術展の展示に関するディレクター)はポンピドゥー・センター/国立近代美術館近代コレクション チーフ・キュレーターのオレリー・ヴェルディエさんです。作品は年代順に整理され、彫刻も並行して展示されています。 「1.フォービズムに向かって」、「2.ラディカルな追求の時代」の初期から、有名な作品を生み出した中期「3.並行する探究」から「6.ニースからブァンスへ」を経て、晩年の「7.切り絵と最晩年の作品」、「8.ヴァンス・ロザリオ礼拝堂」まで、マティスの生涯の軌跡を示す、圧倒的な数の作品が展示されています。 おすすめの鑑賞方法は、入口で配布される作品リストをもらった後、係員に鉛筆を借りて自分が気に入った絵画の番号にチェックを入れることです。同伴者がいる場合は後でお互いの好みを比較できますし、気に入った作品は後でネットで調べることができます。 展示の中で、今回初公開の「フォーヴィスム」前のマティス初期の傑作「豪奢、静寂、逸楽」があります。この作品は、印象派や新印象派の点描画の影響を受けています。マティスはこの作品から決別し、次のステップに進んでいきました。 晩年の1948-51年は、「ヴァンス・ロザリオ礼拝堂」の壁画、ステンドグラス等の総合的なの美術作成に取り組みます。シンプルでどこかユーモラスな壁画は、既にポップアートへと昇華しています。壁画から連想されるのは、1980年代に活躍したストリートアートのキース・ヘリングです。彼はアメリカ人ですが、マティスからの影響を受けたかもしれません。 教会の壁画 キースヘリング 写真撮影が許されている絵画の中で、私の気に入った絵画を、番号及び名称と共に掲載します。 81.赤の大きな室内 80.黄色と青の室内

ジングルの話 「Rock TikiTiki」映像作成のベストプラクティス

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「ジングル」という言葉をご存知でしょうか? ジングルとはサウンドロゴとも呼ばれる、製品、ブランド、MV(Music Video)を印象づけるための短い音楽を言います。 私の趣味の一つは動画作成です。パナ時代の後輩のRock Band「Rock Tiki Tiki」の一部のMVを担当しています。今回の記事ではジングル作成の過程と、他のジングルの紹介をします。 2本のYouTubeは、「Rock Tiki Tiki」のMVの冒頭で流れるジングルのみの映像です。作成ではSlack(共同作業用チャット)とGoogleDriveを使って、すべてリモートで共同作業します。テレワークと同様ですね。最初に後輩のPL(プロジェクト・リーダー)より、Slackからジングル作成の依頼が来ます。この時にコンセプトが説明されます。次に音楽担当からGoogleDrive共有でサウンドのmp3ファイルがアップされます。 ここからが私の作業になります。音のない動画はMacの「Keynote」と呼ばれるプレゼンアプリで作成します。送られたサウンドの時間、サビに合わせて「Rock Tiki Tiki」のロゴのアクション・時間・エフェクトを決め動画mp4にエクスポートします。フォントやアクションの異なる3,4種類の動画を作成します。 次にFilmoraと呼ばれるWindows版の動画編集ソフトを使い音楽と動画を合成します。Filmoraは低価格で高機能の動画編集ソフトです、興味のある方は使ってみてください。 複数のジングルを作成し、GoogleDriveにアップして、Slackのチャットで議論し1つに絞り込みます。PLより修正点の指示が来て、修正、指示を繰り返し最終版を作成します。趣味とは言え業務と同じ流れです。これで完成です。 個人的に「ジングル」最高傑作はYMOの「増殖 - X∞ Multiplies」オープニングの「ジングル“Y.M.O.”」だと思います。声はDJ小林克也さんです。次の曲NICE AGEへのつながりは本当にカッコイイ。 そして、最も有名なジングルはMicrosoft Windows95の起動時の「ジングル」です。作者はアンビエント音楽、U2、Coldplayのプロデューサーとして有名なBrianEnoです。 当時のCEOビルゲイツからの依頼は「人を鼓舞し、世界中の人に愛され、明るく

街の焙煎コーヒー店とワイン店 「ネットを捨てよ、街へ出よう」

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 新緑の季節となり、天気の良い日に自転車で横浜の山下公園から中華街、関内を散策するのも気持ちが良いものです。横浜のみなとのエリアは歩くには意外と距離があるので、自転車でサクッと回るのがお勧めです。 今回は2つの個性的な小さな店を紹介します。いづれのお店も若い人が店主で、自分たちが扱っている商品について詳しく説明してくれるので、買い物も楽しいです。ネットショッピングも良いけどリアル店舗には色々な発見があります。 焙煎コーヒー店「Tsukikoya Specialty Coffee Roaster's shop」 ここは猥雑な中華街の外れにある、きれいなお店です。個性的なコーヒー豆を扱っていて、小さなカップで試飲ができるので、試してから豆を購入することもできます。また、ハンドドリップしてくれるので、テイクアウトして山下公園でコーヒーを飲むこともできます。 【店舗情報】 住所:〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町106 シルクロード通り1F 朱雀門近く HP:http://tsukikoya.com/shop2/ 世界のワイン 葡萄屋 関内店 ここは関内の大通り公園側にある、世界中のワインを扱っているお店です。お店の人が気さくで、ワインのことを色々と教えてくれるので楽しいです。最近はウクライナのワインが人気があるとのことです。また、「コスパ棚」と呼ばれる千円台ワインのコーナもあります。私のお勧めは「キュヴェ・セクレテ シラー赤ワイン フランス Cuvee Secrete Syrah オーガニック」。 雑誌にも紹介された美味しい千円台ワインです。入荷はGW明けになるとのことなので、また来ます。 【店舗情報】 住所:〒231-0031 神奈川県横浜市中区万代町1丁目2-8 HP:https://www.wine-budouya.com/kannai/ 最近はネットで商品を購入することが多いですが、コーヒーやワインは種類が多いので、実際に商品を手に取り、お店の人と話しながら良いものを安く手に入れるのも買い物の楽しみです。街には新たな発見があります。 「ネットを捨てよ、街へ出よう」は寺山修司の書籍「書を捨てよ、街へ出よう」のオマージュです。

「遍在の日々」ブログタイトル変更します。 ブログの裏側

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ブログ を始めて20日になりますが、おかげさまで記事のページビューが1000を超えました。読者の皆様、ありがとうございます。 元々は以前のブログの読者に読んで頂きたいと思い、ブログを再開しました。友人、知人等にブログのURLを送って読んで下さいと連絡していましたが、少し欲が出てきました。そこで、不特定の人が検索エンジンからブログに流入を上げるためのSEO(Search Engine Optimization、読み方:エスイーオー)と呼ばれる施策の実験をしてみようと思います。これがブログの裏側です。 最初に、Web解析の定番であるGoogleが提供する解析ツール「Google Analytics 4」をブログに導入します。ブログは「Google Blogger」を使用しているため、Google同士のため簡単に接続できます。仕組みは、ブログがアクセスされる毎に「トラッキングコード」と呼ばれるプログラムが呼び出され、Googleの解析サーバーに必要な情報が送られます。この情報によりGoogleは多数のWebのアクセス状況を把握することができます。そのご褒美として、Googleは自分のWebの情報をレポートしてくれます。 次に、どのような検索キーワードからブログにたどり着くかを計測するツール「Google Search Console」を設定します。設定はサイトマップと呼ばれるデータをGoogleのサーバーに送信します。このようにGoogleはWebのあらゆるデータを収集し、収入源である広告費用の効果を向上させています。 解析してみると、オーガニックサーチと呼ばれる検索からの流入が無いことがわかりました。試しに私のブログタイトルの「つづれおりの日々」をGoogle検索すると、「日々つづれ織り」「つづれ織と暮らす日々」「つづれおり」「つづれ織り」「日々のつづれ織り」という多数のブログタイトルが表示されました。これではブログのタイトルからの検索流入は無理ですね。最初から調べれば良かった。 そこで、ブログタイトルを変えることにしました。chatGPTはあえて使用せずに自分の頭で考えた結果、TRON構想で有名な坂村建教授の提唱した「ユビキタスコンピューティング」(元祖IoT)の中に登場する「遍在」(何処にでもある)、という言葉を使用することにしました。新タイトルは「遍在の日々」、何