AI・人工知能EXPOレポート  進化するAIの民主化

現在、仕事で深層学習関連と情報システムの業務を行っている関係で、5月10日から5月12日まで東京ビッグサイトで開催されている「AI・人工知能EXPO」に行ってきました。この記事では業務内容に触れない形で展示会のレポートをしたいと思います。

コロナ明けとchatGPTの影響もあり、会場は非常に混雑していました。特にchatPodと呼ばれるサポート業務用の問い合わせシステムに、早くもchatGPTのWeb APIを使って連携するシステムが多数展示されていて、改めてビジネスは速いもの勝ちだと思いました。

ポスト中国も進み、ベトナム企業の進出も目立ってきて、グローバルな企業連携の形にも変化が現れてきています。また、生成AIを支える深層学習に欠かせないハードウェアのGPU(ニューラルネットワークに特化したCPUのようなもの)のNVIDIAや、深層学習に特化したGPUのEdreCortixの展示も目立っていました。

展示会のもう一つの目的は、画像生成AI「Stable Diffusion」で有名なStability AI Japan(株)のHead of JapanであるChi Jerry氏のキーノートスピーチ(講演)を聴くことです。最近は講演はオンラインで聴くことが多くなりましたが、その場の雰囲気が伝わるリアルな体験は、情報量の多さではかないません。

タイトルは「生成AIの未来」で、コカ・コーラ、auの次世代ブランドαU(アルファU)のCM、Netflixのアニメなどに実際に「Stable Diffusion」が使用されており、具体的なビジネスでの活用が既に始まっているとのことです。

生成AIを使うことで、仕事の効率が上がり、本来できなかったことができるようになり、誰でもクリエイターになれるとのことです。今後、必要なスキルはキュレーション(多くの生成される画像、音声を選択するセンス)とプロデュース(各ツールの組み合わせ、人との連携のコーディネイト力)だとされています。

講演の中で、Chi Jerry氏からの「AIは大企業による寡占化が進むのか、AIの民主化が進むのか」という質問に多くの人が民主化に進むと挙手をしていたのが印象的でした。やはり、一線で生成AIと関わっている人の講演は面白いです。


最後に展示会のもう一つの目的は、ノベルティグッツの収集です。海外の展示会ではロゴ入りTシャツとか普通にくれたりして、今でも愛用しているものもあります。ボールペンはもういりませんが、これも展示会の楽しみの一つです。

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