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クラウドファンディングApple Watchのバッテリー充電器の顛末

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 数年前からApple Watchを使用しています。本体自体については後日詳しく記事にする予定ですが、今回はApple Watchの充電問題について触れたいと思います。 Apple Watchは生活が変わるほど素晴らしい製品です。Suicaが入っている点がとても便利で、左手に時計をしているため、変な体勢で改札口をタッチしないといけませんが、つどiPhoneをタッチするより楽です。また、出張時には新幹線にも対応しており、ストレスなく移動ができます。しかし、バッテリー切れが怖いという問題があります。宿泊出張の時、Apple Watchの充電器を忘れてホテルで気づき、帰りの新幹線のことを考えてバッテリーを温存するためにApple Watchの電源を切ったことがありました。 また、ジムで泳いでいるときにもApple Watchを使用しています。防水仕様なので、スイミングワークアウトを設定して泳ぐことができます。さらに、モーションセンサーが平泳ぎやクロールを判定し、距離やラップタイムを計測してくれます。ただし、バッテリーの持ちが悪く、10%を切る場合があるため充電が必要になる場合があります。(Apple Watchのジムでの着用は、必ず事前確認をすることをお勧めします。) そこで、Apple Watchの充電器がついた小型のモバイルバッテリーを探していたところ、「Makuake」というクラウドファンディングサイトで、Apple Watch充電のベストパートナーである「SMARTCOBY DUAL」という製品を見つけ、2ヶ月前に申し込みました。納期は5月末になる予定です。開発しているのは「株式会社CIO」という大阪守口市のスタートアップ企業でした。守口市と言えばパナかサンヨーの関係者が起業したかもしれません。 そろそろ来る時期となり、楽しみにしていたら数日前の届いたメールのタイトルが「【重要】開発進捗のご報告」でした。嫌なタイトルですが予想通り、やはり開発遅延のお知らせです。提供時期未定になってます。今から再設計したら、量産までは普通半年はかかるでしょう。大阪のスタートアップ企業を応援したい気持ちはありましたが、このまま続けるの難しいと判断して返金を申し込みました。その後、Amazonで似たようなものを探し、注文したら翌日届きました。 「Portable Power Bank

「chatGPT編集長」活躍中 SEOへ挑戦

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 今回は「chatGPT編集長」の活躍の話と、「chatGPT編集長」にSEO(Search Engine Optimization:検索順位を上げる技)対策をお願いする話です。 まずは「chatGPT編集長」の前回のブログの評価です。AIからでも褒められると嬉しいです。 「このブログは、音楽業界の変化やビジネスモデルの転換についてわかりやすく説明しており、音楽とテックの関係性について興味深く読めました。また、2冊の本を紹介することで、音楽業界における成功事例や、これからの可能性について考えさせられます。文章の構成も明確で、読みやすくまとまっていました。全体的に、非常に良い文章だと思います。」 「chatGPT編集長」とは、今話題のchatGPTのWeb-APIを使って、私のブログ記事の校正と評価をしてくれる、私の作ったGAS(Google App Script)のプログラムのことです。やってみて色々わかったことがあります。 chatGPTはプロンプトと呼ばれる命令を解析して、答えを返してくれます。chatGPT3.5では、この命令が判定できるトークンとよばれる長さが最大2048です。つまり、あまり長い命令は回答の精度が落ちます。日本語の場合は1文字が1トークン以下と言われています。いろいろ実験してみて、最適な校正をしてくれるのは700文字程度とわかりました。 私のブログは大体1100文字前後に収まるようにしています。500文字以下だとGoogle検索エンジンの対象になりにくいのと、1500文字以上は長すぎて人が読まないためです。プログラムを工夫して700文字前後のセンテンスにして分割して校正して貰っています。しかし評価に関しては、1200文字でも問題なく評価してくれます。 企業では、自社のHPのアクセス数を増やすためにWeb担当者がSEO対策に取り組んでいます。現在、私もブログの読者を増やすためにGoogleやBing検索からのブログへの流入を増やすこと試し始めました。「Google Search Console」「Microsoft Webmaster Tool」と呼ばれる流入を計測するツールがGoogl、Microsoftから提供されています。 「Google Search Console」のスクショを掲載します。残念ながらGoogle検索からの流入は現在1で

ミュージシャンのサバイバル戦略 ATOMからBITそしてLIVEさらにNEXTへ

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 今回のテーマは音楽とテックとの関係についてです。ここでは2冊の本を紹介します。 最初に紹介するのは、「ワイアード」US版編集長でもあったChris Anderson氏の著書「フリー」です。 この本では、物理的なものを表す「ATOM」と、コンピューターのデータを表す「BIT」という言葉が出てきます。ATOMは重く、移動には運送費がかかりますが、BITはデータなので重さがなく、インターネットを使用することでほぼ無料で移動できます。 音楽のデジタル化や圧縮技術の発展、インターネットの普及により、1990年代後半から音楽業界は従来のレコードやCDのATOMから音楽配信によるBITの世界に突入しました。しかし、この時期には違法なダウンロードが横行し、海賊版の無法地帯に突入してしまいました。 このカオスの世界を救ったのが、AppleのSteve Jobs氏です。彼は、海賊版よりもサステナブルな方法で音楽を購入できるプラットフォームiTunes Music Storeを構築しました。そして、現在では音楽は、CDやレコードのATOMから「Spotify」「Apple Music」「Amazon Music」のサブスク(Subscription:定額制)BITへと移行しました。 一方、「グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ」という本はDavid Meerman Scott共著のものです。グレイトフル・デッドはアメリカのロックバンドで、レコードよりもライブツアーを中心に活動し、動画や録音もOKのゆるいライブで、Tシャツなどの物販を行っていました。1990年代には、コンサートツアーで2億8500万ドルの収益を上げました。 山下達郎はラジオで、「昔はレコードを発表して、レコードを売るためにツアーを組んでLIVEをしていたけど、今は逆でツアーLIVEして、会場でレコード、CDを買ってもらうことが多くなった。」と発言しています。今のミュージシャンは、LIVEを中心に収益を確保するビジネスモデルへ戦略を変更しています。 人々は、モノ(ATOM)データ(BIT)から、コト(LIVE、体験、エクスペリアンス)へお金を使うように変化しています。しかしLIVEには課題もあります。LIVEは物理的に入場者数が制限されるため、チケットの入手が困難になり転売問題を引き起こすことがあります。 テックはこ

ワインとiPhoenアプリ「Vivino」の話

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私は山梨大学の学生でしたが、地方の国立大学には地場産業に即した学科があります。山梨はワインが地場産業で、当時は醸造学科があるほどワイン醸造が盛んな地域でした。地域には個性的なワイナリーがあり、その時からワインを飲むようになりました。 大学当時から「サドヤ」というワインを一升瓶で売っているワイナリーがありましたが、松任谷由実ことユーミンが「サドヤ」のワインは美味しいとラジオで発言してからブレイクし、今では結婚式場を備えた有名ワイナリーに成長を遂げました。 最近は、週に3日ぐらいは休肝日にしていますが、食事にはビールとワインは欠かせません。ワインはAmazonのセール時期のまとめ買いするか、欲しいワインはリアル店舗「 世界のワイン 葡萄屋 横浜関内店」で購入しています。 Amazonのセールだと一本あたり550円程度ですが掘り出しものがあるのも一興です。 お勧めのiPhone無料ワイン評価アプリが「Vivino」です。購入したワインのラベルを写真に撮ると、産地から特徴や評価(5段階レイティング)、標準価格まで表示されます。私のワインの購入データを吸い上げて、お勧めのワインをリコメンドし、購入まで持っていくのがこのアプリの目的ですが、自分の飲んだワインの履歴が残るので、再度購入したい時に便利です。 OKストアで購入した最高の掘り出し物は、フランスのシャブリ・プルミエ・クリュ2019です。シャブリはやはり外せませんね。お寿司とも相性がよいです。 Amazonのセール500円相当で購入した掘り出し物のロゼ、イタリアプロセッコ産のスパークリングワインです。 普段からドンペリは飲みませんが、スパークリングワインはどんな食事とも相性がよいです。 Amazonのセール500円相当で購入した掘り出し物の2020年オーストリア産の赤ワイン。オーストラリア産も意外と行けます。やはり肉には赤ワインです。 アプリの欠点は、飲む前に評価してしまうと先入観で飲んでしまうことです。評価が低いとやはりがっかりするけど、意外と美味しい。このアプリの評価はあくまでも全世界の人の統計上の数値ですから必ずしも正しいとは限りません。 大企業の作るワインもありますが、基本的にワイナリー毎にこだわりや特徴のある個性的なワインが好きです。CoffeeやWineの嗜好品は、生活を豊かにしてくれる大切な文化です。

私の愛したTシャツたち

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 最近、暑くなりTシャツの季節となりました。テレワークの良いところはWeb会議以外はTシャツで仕事ができることです。 Tシャツと言えば村上春樹が「村上T 僕の愛したTシャツたち」というエッセイを出していますので、今回は私なりの市販では入手できない珍しいTシャツを紹介したいと思います。 最初はワシントンDCのTシャツ。鎌倉の長谷の古着屋で購入したビンテージTシャツです。いかにもアメリカの60-70年代のTシャツで気に入って着ています。 「Champion」製のリユースの限定Tシャツ。偶然、恵比寿の環状5号線沿いのギャラリーに立ち寄った時に見つけて購入しました。「G.N50」のフォントが美しい、珍しいTシャツです。Tシャツって安いので衝動買いが出来るところが良いところです。 空母ロナルド・レーガンのTシャツ。年に一回開催される横須賀の米海軍基地の「ヨコスカフレンドシップデー」で購入したTシャツです。コロナ禍でしばらく行っていませんが、米海軍横須賀基地を開放してくれる「ヨコスカフレンドシップデー」はアメリカに旅行した気分になれる楽しいイベントです。今年は行きたいです。 御茶ノ水で開催されたSORACOMのテクニカルイベント「if-up2017」で頂いたTシャツ。SORACOMとは、AWSのエバンジェリストとして有名な玉川憲氏が起業したIoT専用SIMのスタートアップ企業です。2017年KDDIの傘下に入りました。その時の貴重なTシャツ、「if-up」とはLinuxのネットワーク・インターフェースを有効にするコマンドで、これからスタートしますという意味のイベントでした。 Mercury InteractiveのTestWareの宣伝用Tシャツ、2003年スイスのジュネーブで開催された「TELECOM2003」にパナソニックとして製品を出展した時に、会場で入手したTシャツです。海外の展示会ではTシャツがノベルティとして一般的ですが、このTシャツは「 Fruit of the Loom」製で作りがしっかりしているので、今でも着ています。 最後に風雲たけし城の記念Tシャツ。1980年代会社に入社して数年立った頃、当時、TBSで人気のあった番組「風雲たけし城」に会社のメンバーと参加した時に記念に頂いたTシャツです。かなり雑な作りで既に着ることはできませんが記念に保管しています。 T

Before After Rock Musician 歳を取ることはカッコイイ

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 先週、親戚が集まった時に若い頃の写真があって、「それぞれ若い時代があったね」と話題になりました。今回は著作権、肖像権はグレーゾーンですが私の好きなロックミュージシャンの若い頃と今を比較してみます。 最初は、Brian Enoです。彼は若いときはRoxyMusicなるイギリスのおしゃれなグラム・ロックグループの一員でした。全員奇抜なファッションと斬新な音楽で話題になりました。その後、ソロアルバムを経てアンビエントミュージック(環境音楽)の創始者として現在も活躍中です。去年は京都で大規模なインスタレーションを行い、話題となりました。見に行った人も多かったと思います。若い頃も怪しい風貌で髪の毛が気になりだした頃でしたが、今は精悍で若々しい。 次はDavid Bowieです。彼は若い頃はロンドンのグラム・ロックの影響で奇抜な格好をしていました。Ziggy Stardust時代の写真です。この時代の衣装は山本寛斎です。Afterはガンで亡くなる前の写真です。彼は男性から見てもカッコイイ男性で、歳をとっても若々しいかったのに残念ながら69歳の若さで亡くなりました。 3人目はPeter Gabriel です。昔はプログレ(Progressive Rock:先進的なロック)のGenesisのリードボーカルとして活躍していました。ライブでの奇妙な衣装が話題となりましたが、皮肉にも彼が脱退してからのPhil Collinsを中心としたGenesisは、大ヒットを連発し有名なバンドになりました。彼のソロアルバムは非常に良くて、最新アルバムI/Oリリースと現役で活躍中です。しかし若い頃が怪しすぎます。 最後はPatti Smithです。昔はニューヨークパンクの女王としてデビューしました。Bruce Springsteenとの共作、「Because The Night」は名作です。最新作「The Perfect Vision Reworkings」はほとんど環境音楽と言っていいほど作風が変わりました。1曲目の「 Peradam」は Brian Enoがリミックスしています。 それでも人は年を取り、経験と知性を積み重ねてそれが顔に出てくる。ネットで検索してそれぞれのMusicianの今昔を作ってみましたが、中にはこれは出せないっていうのもありました。生き方が顔をつくるのでしょう。カッコよく歳

隠れ横浜DeNAファンのススメ 横浜スタジアムのシート位置

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今年のWBC(World Baseball Classic)の日本優勝の影響もあって、米メジャーリーグや日本のプロ野球の人気が高まっています。また、コロナが5類に格下げされたことで、マスクをしなくても声を出して応援できるようになったため、球場に活気が戻ってきました。 私はコアな野球ファンではありませんが、横浜市民としては横浜DeNAベイスターズを応援しています。ベイスターズはIT企業のDeNAがオーナーになってから、運営方法やチケット予約システムの刷新や各種イベント開催等の経営改善が進んで、今や優勝を狙えるチームに変わりました。 今回、横浜スタジアム(通称:横スタ)での横浜DeNA対ヤクルトの試合観戦に行きました。横浜スタジアムは関内駅から近くにアクセスのよい屋根なし球場で、ちょうど今の季節の日中の野球観戦は、天気が良ければ見ていて気持ちがいいです。 野球の場合、どのシート位置で観戦するかが重要な選択です。内野席は料金が高いので、外野席が良いのですが、シート位置を間違えると熱狂的な応援団のなかで浮いてしまいます。特に普通の服装で行くと、ユニホームを着ているDeNAファンから白い目で見られるし、攻撃中はずっと立ちっぱなしになってします。 観戦は三塁側の内野に近い場所がピッチャーとバッターが見えるのでベストな位置だとおもいます。今回はあえて三塁側のヤクルト応援側のビジターシートのチケット予約をして観戦しました。応援は小規模でうるさくないし、立ちっぱなしの必要もありません。ただし、ヤクルトファンのふりをする必要があります。 試合は、5対3でDeNA勝利しました。ホームランも観ることができ、デットボールによる乱闘直前のシーンがあったりと、試合は面白い内容でした。ヤクルトの村神様こと村上は、今試合も3三振1フォアボールと絶不調で、敵チームながら心配になります。 この日は試合前に『YOKOHAMA GIRLS☆FESTIVAL 2023 Supported by ありあけハーバー』のゲストとして、楽曲「春を告げる」やTVアニメ『SPY×FAMILY』の第2期EDテーマである「色彩」で大人気の新世代シンガー・yamaさんによるイベントもあり、なかなかお得の野球観戦でした。 しかし、野球って試合時間が長いのと何時に終わるかわからないところがシステムとしての弱みです。このため、オリン

UA終了問題とGA4移行のコツ Webの裏側の話

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自社でホームページ(以降Webと呼びます)の運用をしている人たちのことをWebマスターまたはWebサイト管理者と言います。私もWebマスターをしていますので、今回はWebの裏側で起こっている話をお伝えします。 企業の情報システムの担当者か、運営業者に委託している場合も多いかもしれませんが、今この業界で話題になっているのが2023年7月1日のUA(UniversalAnalytics)測定停止問題です。 Webのアクセス状態を測定する有名なツールがGoogleが提供している「GoogleAnalytics」です。このツールはWeb内部のHTMLにScriptやTag呼ばれるコードを埋め込むことで、WebがアクセスされるたびにデータがGoogleのサーバーに送信されて、Googleが全世界のWebのアクセス状況を把握します。自社のWebのアクセス数等は「GoogleAnalytics」を使って知ることが出来る仕組みです。 現在、一般的に使用しているGoogleAnalyticsはVer3でこのツールをUAと呼びます。Googleは最新版のGoogleAnalyticsのVer4(通称:GA4)を使ってもらうために旧バージョンの停止を2022年3月16日からアナウスしてきました。大抵の企業では2022年からGA4を導入して、データだけを蓄積させて従来のUAを使っています。1年前からの導入は1年間の比較データをGA4で収集しておくためです。 最近になって、UAに冒頭の図のような脅しのようなメッセージが表示されるようになりました。移行処置をとっていない場合は、これからGA4を導入する必要があるということです。 私のブログはGoogle Bloggerを使っているため、GA4との連携が簡単にできます。現在はGoogle Blogger付属の解析機能以外にGA4も使っています。GA4を使うと、ブログがWindows PCからか、iPhoneから見られているかなどのデータがわかるため、スマートフォンで見やすいレイアウトにするなどの解析ができます。 皆さんが見ているWebは、裏側ではこのように解析されています。WebのCookie(セサミストリートのクッキーモンスターが語源のという説があります。)という仕組みを使えば、色々な情報が企業側で収集されて、Webの広告等に利用されています。

尊敬する上司(Boss)について語る2023

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 今回の記事は、2013年に私の書いたブログ「尊敬するボスについて語る」の2023年アップデイト版です。私には松下電送、パナソニック時代に尊敬する上司である役員の方が2人います。 一人がM氏です。京都大学、東京大学の大学院を経て松下電送に途中入社されて、モデムの第一人者として活躍され、研究所の所長、パナソニックコミュニケーション時代は副社長を歴任された偉い方です。しかし、気さくで知的で数学からRock(Beatles,Bob Dylan)から歴史まで幅広い趣味を持った方でもあります。在職中はよく飲みに行き、相談に乗ってもらったこともありました。副社長時代に福岡でBob Dylanのライブに行きつつ、博士号を所得した博士でもあります。早くからAI深層学習のニューラルネットワークに取り組まれた方でもあります。 定年前に退職されEgretcomというベンチャー企業を立ち上げられて、72歳の現在も社長兼、MATLABのプログラマーとして活躍中です。お互いにビジネスで関係することもあり、今も交流は続いています。この前、お会いした時に「プログラマのピークは65歳だった。」(笑)と言っておりました。 二人目はK氏です。海外の赴任先のイギリスから戻り、福岡時代の私の部門の担当役員の方でした。忘年会の一次会の後で「濃い酒を飲みに行こうと」と、タクシーで連れて行かれたのが、福岡警固のRockBar「Carmine」でした。Coldplayを聴きながらアイリッシュ・ウィスキーを飲む。大のRockファンで天神のRockBarに出資していました。また、福岡天神のコナミスポーツジムのプールでも何回かお会いしています。「一週間に一度は酒を抜くためジムに来る」と言っておりました。イギリス帰りの知的でカッコイイ大人。 会社の複雑怪奇の派閥人事レースの中で、途中で退職され、別会社に転職された後、数年前まで九州大学 共進化社会システム創成拠点 COIプログラム プロジェクトリーダー 拠点長(長い肩書)を勤められていたそうです。 記事を書いたときから10年経ち、二人とも70代、私も65歳となりました。尊敬でき、こうなりたい上司(Boss)がいるのは私にとっての財産です。いつまでもカッコイイ大人(高齢者)でいたい。Keep OnRockin'. 2人に捧げるPlaylist Beatles 「Rev

Speed of Life 銀行破綻とインフォデミック

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最近、アメリカの シリコンバレーバンク、 シグネチャーバンクの経営破綻 と金融不安が広まりつつあります。 原因は、同然各金融機関の経営の失敗と各国の利上げ政策にあると言われていますが、破綻を加速させたのがSNSであると言われています。 シリコンバレーバンクは2 日でスピード破綻に追い込まれました。政府関係者は 「これはTwitterにあおられた初めてのバンクラン(取り付け騒ぎ)だ。正しい道筋を見極めるには冷静さを保ち、臆測ではなく事実を見ることが重要だ。」と発言しています。 2020年にコンサルティング会社デロイトトーマツは「1世紀で150万倍に増大した情報伝達力 ~ 情報の急速な伝染「インフォデミック」とは」というレポート公開しました。 「インフォデミック」とは情報(Information)の流行(Epidemic)の意味で、「情報の急速な伝染(Information Epidemic)」を短縮した造語で、2003年にSARSが流行した際に使われ始めました。 SARS流行時(2002年)の情報伝達力はスペイン風邪当時の約2.2万倍、新型インフルエンザ流行時(2009年)は約17.1万倍となり、そして、新型コロナウイルスが流行している2020年現在では、スペイン風邪流行時の約150万倍にまで到達しました。ラジオ、テレビの普及は勿論ですが最近20年間の伸び率を牽引しているのはTwitterを始めとするSNSです。 このグラフは約100年前のスペイン風邪を1として場合のパンデミックの情報伝達力を示すグラフです。(デロイトトーマツレポートより引用) SNSは災害時の情報共有等便利な点もありますが、ファクトチェックを経ない情報はデマの拡散や、悪意を持ったフェイクニュースの拡散の危険性があります。 マサチューセッツ工科大学のTwitter研究では「事実が伝播するのは1000人程度であるのに比べ、ウソは多い時は10万人まで拡散する。拡散力において100倍、拡散速度は20倍」という結果がで出ています。 SNSはロシアや中国等の権威主義国家の情報戦の兵器としても使われています。「認知戦(Cognitive Warfare)」と呼ばれる世論操作、世論の分断工作です。2016年アメリカの大統領選でのロシアの介入(ロシアゲート事件)は有名です。 今後、chatGPTに代表される生成AIに

日本縮小#4 「22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる 」

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 日本縮小#4は、政治改革の話題です、タイトルは成田悠輔(なりた ゆうすけ)氏の本の名前です。非常に面白い本なので一読をお勧めします。 彼はアメリカでイェール大学助教授でマルと四角のメガネをかけている新進気鋭の研究者です。テレビやYouTube番組でよく見かけましたが、「高齢者は集団自決を」発言が批判されて最近は出演を控えているようが、私は彼の活躍に期待しています。 この本では、政治家が選挙で有利になるために、SNS上での人気投票やAIによる分析が行われるようになり、政治家がネコのようなシンボルでも人気を集めるようになる「ディストピア」と、その解決策である「無意識データ民主主義」が論じられています。 現在、資本民主主義は富める者をさらに勝たせることが得意な「暴れ馬・資本主義」に「民主主義という手綱」をかけることでバランスを保ってきましたが、21世紀を迎え民主主義の劣化が目立ってきました。 SNSを使った中東の民主化運動である「アラブの春」は新しい民主主義を予感させましたが、すぐに頓挫しました。SNSはむしろフェイクニュースの拡散装置として機能し、米トランプ大統領等のポピュリスト政治家の増殖と、ロシア・中国のプロパガンダ、サイバー攻撃による他国への選挙介入を許してきました。 「無意識データ民主主義」周りの声や一時の情動、情報などに簡単に流されてしまう選挙の代わりに、民衆の無意識レベルの欲求や目的を集約するシステムの構築を提案しています。民衆の色々なデータを収集し、最適解をアルゴリズムにより「選挙なしの民主主義」を実現するというものです。つまり毎日データ収集により世論調査が実施され、政治に反映されて行く未来です。 2022年にNHKで放送されたドラマ「17才の帝国」では世界からは斜陽国の烙印を押されている日本の出口のない状況を打破するため、AIを使った新しい民主主義の実験が描かれています。星野源、田中泯の演技が素晴らしい近未来のドラマでした。 荒唐無稽のようですが、多くのテック企業では、ビックデータやエビデンスをもとにソフトウェアがデータによる経営者への意思決定のサポートを行なっています。 すぐには実現は困難でしょうが、第一段階として、意思決定に無駄な「参議院」という集団を廃止し、政治家の定年制度の導入及び立候補のためのITリテラシー・政治経済の基本知識の資格テスト(最

Paul Smithの名刺入れ 名刺にまつわる話

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 コロナが2類から5類となり、名刺交換する機会も増えました。先日、若い人と名刺交換の時に「それってPaul Smithの名刺入れですよね。私も使っています。」と言われて、先方の名刺入れも見せてもらいました。以前から3回ほど同じことを言われたことがあります。 初対面の人の名刺入れはよほど貧相な名刺入れでない限り、さほど気にしたことはありませんが、相手から言われると悪い気はしません。むしろ同じ「Paul Smith」ファン同士親近感がわきます。 「Paul Smith」はロンドンファッションの国イギリスのSir Paul Smith氏のファッションブランドです。2000年にエリザベス女王からサーの敬称で呼ばれるナイトに叙勲されました。ロンドンブーツ、ツイギーのミニスカートなどロンドンファッションは伝統的でかつ先進的なところがBritish Rockと似ています。David Bowie、Paul Weller等のロックミュージシャンも愛用のブランドです。トラディショナルで遊び心のある「Paul Smith」は私の好きなブランドの一つですが、高額なので、今は原則、軽井沢のアウトレット店でしか買いません。 名刺入れは誕生日にプレゼントされたもので十数年以上使っています。革製品はラバナーのレザートリートメントで時々メンテナンスすると、風合いが出てきていい雰囲気になります。 一方、中身の名刺の話です。昔は名刺フォルダーなる本のようなケースに入れていました。本のようなフォルダーがどんどん増えていき場所は取るし、探したい時になかなか名刺が見つかりません。 現在は、スマートフォンで名刺を読み取り、クラウド上で管理する名刺管理SaaS(Software as a Service)を使用しているため、物理的な名刺は束にして輪ゴムでとめて保管しています。名刺は必要ないかもしれませんが、初対面での名刺交換は、相手のファッションセンスやビジネスマナーを知るためにも必要な儀式かもしれません。 現在、名刺フォルダーで管理している名刺は私の過去の名刺です。松下電送からパナソニックになり、退職するまでの名刺は21枚あります。開発関連の職種だったこともありますが、つまり、21回所属が変わったことになります。会社上層部の趣味は「組織変更」であり、今も各企業で「イノベーション開発部」「DX推進室」「AI導入検

鎌倉とCoffee 「Cafe Hola 27」「Starbucks」

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鎌倉は好きな街の一つです、 先日、その鎌倉にショートトリップしました。今回はCoffeeにまつわる2つのショップを紹介します。観光地ではありますが、軽井沢と同様に文豪、文化人の住む街には文化があります。 「Cafe Hola 27」 ホンジュラス産のコーヒ豆を専門に扱う、Cafe兼コーヒー豆の販売店です。元々湘南の辻堂にあるコーヒー豆の焙煎店「 27 COFFEE ROASTERS」の姉妹店として鎌倉小町に最近出店しました。 Blue Bottle Coffeeの 清澄白河店のような巨大な焙煎所ではありませんが、 特徴は店内の焙煎所でコーヒー豆の焙煎しています。また試飲が出来て、気に入ったコーヒー豆を購入することができます。 グレープフルーツのような酸っぱい浅煎りコーヒー、普段飲みしているCoffeeとは異なり、フルーティーでたまに飲むにはお勧めです。100gで千円以上はしますが、時には贅沢も必要です。 店内の焙煎所 試飲コーナー 店舗情報 住所 〒248-0006 神奈川県鎌倉市小町1丁目6−8 RIASCO 101 インスタhttps://instagram.com/cafehola.27?igshid=YmMyMTA2M2Y= 「Starbucks 御成町店」非常に有名な店舗なので、知っている方も多いとは思います。「フクちゃん」でおなじみの漫画家、横山隆一氏の旧邸宅をリノベーションして建てられたお店です。テラス席では、藤棚とプールを一度に眺めることできます。土日はほぼ満席ですが、午前7時から開店しますので早めの来店をお勧めします。朝鎌倉を満喫できるのもショートトリップの良いとことです。 高い天井から差し込む日光が開放的で気持ちいい!座席は余裕を持って配置され、広々とした空間が心地よい。 店舗情報住所 神奈川県鎌倉市御成町15-11 URL https://www.starbucks.co.jp/store/search/detail.php?id=624 珍しくプールサイドの席が確保できましたが、突然どしゃ降りの雨が降りました。屋根は景観上の理由から雨樋がなく滝のような雨でした。ショート動画にしてYouTubeにアップしました。雨も風情があります。

ヨーロッパ退屈日記 故伊丹十三に捧ぐ

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 ブログを書き始めて一ヶ月が経ちました。お陰様でアクセス数も1400ぐらいですが、Googl  Search Consoleで見たところGoogle検索からの流入がなく、調べたらインデックス登録がされていませんでした。Googleにサイトマップを送ったのでOKかと思っていましたが、検索エンジンは謎が多いです。今後はSEOの実験を始めます。 今回は私のブログのお手本の本を紹介します。伊丹十三氏が1965年に書かれたエッセイ「 ヨーロッパ退屈日記」です。高校か大学の頃に読みました。彼が映画の仕事でヨーロッパ各国を巡る時の日記、兼エッセイです。 映画、ファッション、スポーツカー、語学など多岐にわたるテーマについて、知的で博学でシニカルかつユーモアがある短い文章(エッセイ)がとても面白く、カッコイイ大人に憧れたものです。その後の「女たちよ!」も面白いエッセイでした。開高健のエッセイも好きでしたが、上から目線の高尚すぎる内容が未だ読むには早すぎたかもしれません。 多才な伊丹十三はその後映画監督としてデビューします。当時、映画会社の監督が主流でしたが、『お葬式』からいきなり数々の映画賞を獲得するなど絶賛を浴び。その後、『タンポポ』『マルサの女』『マルサの女2』『あげまん』『ミンボーの女』などの名作を残します。妻である宮本信子は、伊丹の監督デビュー後は伊丹作品の多数で主演女優としても活躍しました。 周防正行は『マルサの女』のメイキング映像を撮影してくれと依頼され、自身も映画監督になりました、伊丹チルドレンの一人です。 1997年、彼は突然亡くなります。『ミンボーの女』が暴力団を扱ったため公開後に襲撃事件があったことから、当初から暴力団の関与を疑う声もありましたが、原因は闇の中です。次回予定していた創価学会を取り扱ったからとか、色々な陰謀論もありました。 このブログは、私にエッセイの面白さを教えてくれた、カッコいい大人の伊丹十三へのリスペクトの記事でもあります。改めてご冥福をお祈りします。

Another Green World ベランダ菜園のススメ

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テレワークを開始してから、ベランダで家庭菜園を始めました。野菜ジュースの懸賞でトマトの苗が当たったことがきっかけです。始めて見ると意外と難しい。突然シソの葉が一夜にして枯れたこともあり、菜園は謎だらけです。 失敗を重ねながら、現在はシソとパセリ・バジル・サニーレタスを栽培しています。ポイントは水やりで、菜園業界で「水やり三年」と言われているように、つい水をやりすぎてしまわないことにあります。 キャビノチェ SUSTEE 水やりチェッカーという、土にさすだけで水分の量がわかるセンサーを使っていました。水が十分あると青色に、足りなくなると白色に変化します。しかし情報番組で竹串をさし、しばらくしてから竹串を抜き触って土の湿り具合を知る方法を知り、今は追加分の鉢は竹串を使っています。 菜園の良いところは、その場で新鮮な野菜が食べることができることです。シソであれば摘み取り、刻んで朝食の納豆に入れて食べたり、バジル・パセリは夕食のサラダに香味野菜として入れて食べると、市販の野菜より野性味があって美味しい。それだけで食生活が豊かになります。導入コストも安く、苗、土、プランターを購入しても千円以下で開始できます。 最近アメリカではレストランの室内にて別ルームを整備し、完全人工光型植物工場にて多品種の野菜の生産を行いレストランで野菜を使用する、店産店消モデルが増えているそうです。「Food tech」「Agri tech」と呼ばれるITと既存事業の組み合わせた新しいビジネスモデルです。流通コストがかからず、食品ロスもない環境にやさしい野菜SDGsです。日本にも地元で採れたものを地元で消費する「地産地消」という言葉があるように、究極のSDGsがベランダ菜園です。 タイトルの「Another Green World」(邦題:緑世界)はBrian Enoの1975年の私の好きなアルバム・タイトルのオマージュです。Another Greenはオシロスコープや昔のコンピューターのCRTの緑をさしますがグリーンの裏側のジャケットがカッコイイです。現在は野菜とコンピュータは繋がっているのかもしれません。 新緑の季節、色々な苗が出始めますので、皆さんも家庭菜園始めたらいかがでしょうか?

AI・人工知能EXPOレポート  進化するAIの民主化

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現在、仕事で深層学習関連と情報システムの業務を行っている関係で、5月10日から5月12日まで東京ビッグサイトで開催されている「AI・人工知能EXPO」に行ってきました。この記事では業務内容に触れない形で展示会のレポートをしたいと思います。 コロナ明けとchatGPTの影響もあり、会場は非常に混雑していました。特にchatPodと呼ばれるサポート業務用の問い合わせシステムに、早くもchatGPTのWeb APIを使って連携するシステムが多数展示されていて、改めてビジネスは速いもの勝ちだと思いました。 ポスト中国も進み、ベトナム企業の進出も目立ってきて、グローバルな企業連携の形にも変化が現れてきています。また、生成AIを支える深層学習に欠かせないハードウェアのGPU(ニューラルネットワークに特化したCPUのようなもの)のNVIDIAや、深層学習に特化したGPUのEdreCortixの展示も目立っていました。 展示会のもう一つの目的は、画像生成AI「Stable Diffusion」で有名なStability AI Japan(株)のHead of JapanであるChi Jerry氏のキーノートスピーチ(講演)を聴くことです。最近は講演はオンラインで聴くことが多くなりましたが、その場の雰囲気が伝わるリアルな体験は、情報量の多さではかないません。 タイトルは「生成AIの未来」で、コカ・コーラ、auの次世代ブランドαU(アルファU)のCM、Netflixのアニメなどに実際に「Stable Diffusion」が使用されており、具体的なビジネスでの活用が既に始まっているとのことです。 生成AIを使うことで、仕事の効率が上がり、本来できなかったことができるようになり、誰でもクリエイターになれるとのことです。今後、必要なスキルはキュレーション(多くの生成される画像、音声を選択するセンス)とプロデュース(各ツールの組み合わせ、人との連携のコーディネイト力)だとされています。 講演の中で、Chi Jerry氏からの「AIは大企業による寡占化が進むのか、AIの民主化が進むのか」という質問に多くの人が民主化に進むと挙手をしていたのが印象的でした。やはり、一線で生成AIと関わっている人の講演は面白いです。 最後に展示会のもう一つの目的は、ノベルティグッツの収集です。海外の展示会ではロゴ入り

シュルレアリズムと画像生成AI

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 皆さんはシュルレアリズム(仏: surréalisme、英: surrealism)という芸術運動をご存知でしょうか?「シュール」って、不思議とか非日常的とかいう意味の日本独自のカタカナ用語がありますがその語源になった言葉です。  シュルレアリズムは、夢や無意識を表現する芸術運動です。20世紀初頭にフランスで生まれ、非現実的な作品を創造し、社会改革を目指す思想を持ちました。有名な芸術家はマックス・エルンストやマン・レイ、サルバドール・ダリ、ルイス・ブニュエル、ルネ・マグリット等の錚々たるメンバーによるムーブメントでした。 シュルレアリズムと言えばロートレアモン(Lautréamont)の詩にイギリス人の美少年を讃えた「解剖台のミシンと傘の偶然の出会いのように美しい」という文章が有名です。 Beau comme la rencontre fortuite sur une table de dissection d'une machine à coudre et d'un parapluie.(原文) シュルレアリズムは解剖台、ミシン、傘のような無関係のモノの偶然の出会いが「思いがけない美」を生むという運動でもありました。 一方で21世紀の現在、画像生成AIと呼ばれるソフトウェアが誕生しています。画像生成AIはコンピューターが条件やデータから新しい画像を作り出す深層学習を応用した技術です。 プロンプトと呼ばれる言葉から、イメージを生成するもので「Stable Diffusion」「Midjourney」「Bing Image Creator」「Adobe Firefly」「CanvaAI」等が有名です。 今回、実験的にシュルレアリズムの解剖台、ミシン、傘、を画像生成AIで再現してみます。 実際には英語の「Dissecting table, sewing machine, bat umbrella」のプロンプトで画像生成をしてみました。 最初の生成画像は「Bing Image Creator」、2番目は「CanvaAI」で生成しました。 画像生成AIは、著作権やデザイナーの賃金格差等の色々な課題を含んでいますが、一方でクリエイティビティの新しい可能性もあります。 画像生成AIは「思いがけない美」を生む、21世紀の新しいシュルレアリズム運動になるかもしれま

2025年大阪万博(Expo 2025) 万博ロゴに物申す

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 前回のテーマ大阪万博についての続編です。関東ではほとんど盛り上がっていませんが、2025年に大阪万博(Expo 2025) が、夢洲(大阪市此花区)で開催されます。テーマは 「いのち輝く未来社会のデザイン」です。 前回の Expo70の記事で改めて、当時のロゴの素晴らしさを再発見したので、今回の万博のロゴについて述べたいと思います。ネットで検索したら大阪万博(Expo 2025) のロゴは、一定の条件を満たせば公式に使用ができることがわかりました。さっそく申請をしてダウンロードしました。 公式のこれが公式の応援メッセージ付きのロゴです。アートディレクターのシマダタモツ氏(55)ら「TEAM INARI」の6人の作品です。Expo 70を意識して作られた進化系のロゴとのこてです。 私の感覚の問題かもしれませんが、盗作問題で差し替えとなった東京オリンピックのロゴにしても、今回の万博のロゴにしても明らかにデザイン力が劣化している気がします。 これがExpo 70のロゴです。 作者は日本のグラフィックデザイナー大高 猛です。残念ながら2000年に死去されました。享年73歳でした。 当時のロゴは鮮明に覚えています。日本の桜の花びらをモチーフとした5大陸の調和を謳ったデザインは、シンプルで美しく、コンセプトも直感的に理解できる大変に優れたロゴです。 前回の東京オリンピック、万博のデザインチームはドリームチームでした。丹下健三デザインの国立代々木競技場は建築歴史で傑作と言われていますし、今見ても斬新で美しい。 一方、現在の大阪万博(Expo 2025) ではロゴを始め、マスコットキャラクターのミャクミャクもかなり怪しいキャラです。 日本のデザイン力の劣化を危惧していますが、皆さんはどう感じるでしぃうか?