日本のラップ、HIP POPの起源はどの曲か?

 日曜日の夜、テレビ朝日で放送している「関ジャム」こと「関ジャム 完全燃SHOW 」はミュージシャンもよく観ているマニアックな音楽番組で、毎週楽しみに観ています。

聴いてみたい曲は、その場でAmazon Music Unlimitedで検索して、ダウンロードできるので便利な時代に感謝です。今回のテーマは「プロが発掘!!昭和・平成の名曲&迷曲特集」!!で、菊池桃子のロックバンド「ラ・ムー」、日本版アースウインド&ファイヤーの「スペクトラム」とか懐かしい、当時キワモノ扱いされていたけど音楽的には優れていた名曲・迷曲が紹介されて、いい企画でした。

なかでも、ザ・ドリフターズ「ドリフの早口ことば」は元祖日本の「ラップ、HIP POP」だったという説には目からウロコで、さすが音楽評論家だと感心しました。アメリカでラップが誕生したのが1979年と言われているので、1980年のドリフの楽曲は確かに元祖ラップっだったかもしれません。

私の感覚では、1981年の「スネークマンショー」-「咲坂と桃内のごきげんいかが1・2・3」が元祖ラップではないかと思っていました。

「スネークマンショー」は桑原茂一と小林克也、伊武雅刀が参加したラジオ番組のユニットです。1980年、YMOの「増殖」でコラボして有名になり、1981年にアルバムをリリースしました。その時の曲が「咲坂と桃内のごきげんいかが1・2・3」です。イントロから語りのラップがカッコよくてよくできた曲だと思います。「スネークマンショー」はお笑いのイロモノ的な扱いをされていますが、「ラップ、HIP POP」やニューウェイブと時代の先頭を走っていたユニットで、色々なミュージシャンに影響を与えました。

その後、吉幾三のヒット曲「俺ら東京さ行ぐだ」といった、イロモノ扱いされていた「ラップ、HIP POP」を音楽として商業的に成功させたのは、1984年発売の佐野元春の「VISITORS」だったと思います。

冒頭の曲「COMPLICATION SHAKEDOWN」はファンクなノリが、ニューヨークで実際に生活していた佐野元春の体が感じていたビートがリアルに表現されている、イロモノではない日本のラップ元年として記念すべき1曲です。アルバム・タイトルである「VISITORS」の歌詞も良いし、今聞いても新鮮で名曲です。

個人的には、渋谷系のピチカート・ファイブの「東京の合唱」フューチャリング松崎しげるが日本のベスト「ラップ、HIP POP」ではないかと思います。

現在では、RIP SLYME 、m-flo 、Creepy Nutsといったミュージシャンが活躍する日本の「ラップ、HIP POP」ですが、その歴史を探るのも面白です。

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